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税収については、個人市民税・固定資産税の割合が高く、法人市民税の割合が少ないため、景気による影響が比較的小さい状況であり、財政力指数は横ばいとなっている。今後、高齢化の進展に伴う市税収入の減少、社会保障関係経費の増加が見込まれているところであり、財政力指数の低下傾向は今後も続いていくことが予想されるため、新たな工業団地を整備するとともに企業誘致を進め、財政基盤の強化に努める。
歳入においては、地方税や地方消費税交付金が増額となったものの、地方交付税が大幅に減額となり経常的一般財源が減額となった要因となっている。歳出においては、依然として公債費や繰出金等が高く、経常収支比率は前年度より4.6ポイント増加している。また、類似団体内の平均と比較しても上回る年が続いている。経常経費の削減を図るとともに、市税等の徴収強化を図っていき、経常収支比率の改善に努める。
人件費・物件費等については、職員数の削減や臨時職員賃金の抑制により、人口一人当たりの決算額は類似団体平均を下回っている。今後も事務事業及び組織機構の見直しを通じて、現行の水準を維持していく。
平成27年度より給与制度の総合的見直しが実施されたことにより、国家公務員の給料水準との比較において、一部の年齢階層の平均給料に差が出たためにラスパイレス指数の上昇につながった。今後、県、近隣市の状況を踏まえ、昇給制度の見直しを検討する等、給与水準の適正化に努めたい。
行政改革行動計画及び市長の市政公約に基く職員数の削減を実施してきたため、平成17年4月1日現在の職員数から12.1%の削減となっており、今後も市民サービス水準に対して適切な定員管理の維持に努めたい。
地方債発行額抑制の継続により、実質公債費比率は前年度に比べ0.4ポイント改善している。しかしながら、類似団体の平均と比較しても、依然として高い水準であるため、今後も地方債発行額を抑制し、公債費負担の適正化を図っていく。
財政調整基金においては取崩しを行ったが、地方債の発行抑制による地方債残高の減少により将来負担比率は年々改善している状況である。しかしながら、類似団体平均と比較すると依然として高い水準となっているため、今後も地方債発行額の適正な管理を行い、地方債残高の確実な縮減を進めていく。
前年度より1.3ポイント増加しているが、主な要因は職員給与の減額措置期間が終了したためである。類似団体内の平均と比較すると1.6ポイント上回っている。これは委員等報酬が類似団体よりも多いことが要因である。今後も適正な職員定数を維持していくとともに、委員数や委員報酬等について必要な見直しを行っていく。
ごみ収集及びリサイクル収集委託料の増により、物件費の決算額が前年度比5.8ポイント増加しており、経常収支比率も1.1ポイント上昇している。類似団体内の平均と比較すると0.4ポイント下回っており、今後も経常経費を抑制するとともに、業務の外部委託については費用対効果を検証するなど物件費の抑制を図っていく。
前年度より0.9ポイント上昇しているが、主な要因は障害福祉サービス費を中心に扶助費の決算額が約6.5ポイント増加しているためである。今後も扶助費の増加傾向は続いていくことが予想される。類似団体内の平均と比較すると0.2ポイント上回っているが、児童福祉費や扶助費が類似団体よりも多いことが要因である。今後も国・県等の動向を注視しながら、補助・単独事業にかかわらず、過度の財政出動とならないように支出の適正化に努める。
繰出金16.1ポイント、維持補修費0.9ポイントの内訳となっており、繰出金が前年より+0.6ポイントとなっている。国民健康保険事業特別会計や介護保険事業特別会計への繰出金の増加がその要因となっている。繰出金や維持補修費は今後も増加することが予想されるため、施設やインフラは計画的な修繕を行うとともに、各特別会計においては、独立採算の原則に則った財政運営を行っていく。
一部事務組合への公債費負担金の増加により、類似団体内の平均よりも上回っている状況が続いている。一部事務組合の運営費に対する負担金については、事業内容や組織体制の見直しによる負担金の削減に努めるとともに、各種団体への補助交付金については、過大な財政支援とならないよう効果を検証し、見直しを行っていく。
前年より0.7ポイント増加していて、類似団体内平均よりも0.9ポイント上回っている。これは、償還元金の増加が主な要因である。公債費の増加は財政の硬直化につながるため、今後も新規の地方債発行額を抑制し、地方債残高の適正な管理を実施するとともに、公債費の縮減を図っていく。
公債費以外の経常収支比率は、前年度より3.9ポイント上昇している。類似団体内の平均と比較しても5.3ポイント上回っており、その差は前年よりも大きくなっている。特に、一部事務組合への負担金や特別会計への繰出金が類似団体内の平均を大きく上回る数値で推移しているため、今後は、特別会計や一部事務組合においても事務事業の見直しを行い、経常経費の削減を図る。また、市税等の徴収強化や使用料等の見直しを行っていく。
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