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収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2022年度)

財政力

財政力指数の分析欄

令和3,4年度普通交付税は再算定があり、臨時財政対策費や臨時財政対策償還費基金費が追加で措置されたため、基準財政需要額が大きく増加した。そのため、単年度の財政力指数を見ると令和3年度は0.63、令和4年度は0.64と低い水準にあり、それが3ヶ年平均での財政力指数の悪化にもつながっている。財政力指数の改善には基準財政収入額を増加させる必要がある。そのため、今後も第三次貝塚新生プランに沿って、企業誘致などを行い、税収入の拡大に努める。

類似団体内順位:68/108

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

昨年度まで類似団体内平均値や全国、大阪府平均を上回っていたものの、比率は改善傾向であった。しかし、令和4年度は95.1%と比率が悪化している。その要因として臨時財政対策債が675百万円減少したことによる経常経費一般財源の減少、また一般廃棄物収集委託料増加による物件費の増加(対前年度2.3ポイント上昇)があげられる。今後は、第三次貝塚新生プランに沿って税収入の拡大、市有財産の有効活用、事業費の適正化や公共施設等マネジメントの推進を行い、経常収支比率の改善に努める。

類似団体内順位:83/108

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費は退職手当の影響で減少したものの、一般廃棄物収集委託料の増加や、プレミアム商品券市民配布事業等により物件費は増加したため、人口1人当たり人件費・物件費等決算額は増加した。引き続き、類似団体内平均値、全国平均、大阪府平均を下回っているが、今後も職員配置の最適化による人件費の抑制や物件費の歳出抑制に努める。

類似団体内順位:57/108

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

大学卒の新規採用者において、経験年数の高い新規採用職員が複数いたため。

類似団体内順位:74/108

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

前年度調査時点から今年度調査にかけて人口が減少しているが、職員数については、事業計画等で増加したため。

類似団体内順位:79/108

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

分母を構成する標準税収入額等が増加。分子については、元利償還金等(A)、算入公債費等(B)ともに令和3年度に実施した新庁舎整備事業の関係で減少しているが、(B)の方がより減少額が多かったため、結果として分子(A-B)は増加した。単年度での実質公債費率は悪化したものの、3ヶ年平均では去年度と同水準で推移した。今後は庁舎整備事業債により元利償還金等の増加が見込まれるため、事業の選択と集中を進め、大幅な増加が生じないよう努める。

類似団体内順位:50/108

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

令和3年度までは類似団体内平均値と同程度であったが、令和4年度は類似団体内平均値や全国平均、大阪府平均を上回っている。要因としては、令和4年度よりPFI事業に係るものとして市営住宅官民連携事業、新庁舎整備事業を算入したことにより債務負担行為に基づく支出予定額が大幅に増加したためである。今後は、将来負担比率の悪化を防ぐ為にも、公共施設等マネジメントの推進により投資事業の抑制を行い公債費を圧縮し、財政の健全化に努める。

類似団体内順位:70/108

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費

人件費の分析欄

令和4年度は、退職手当と一般職給の減少により人件費総額は減少したものの、臨時財政対策債の減少により経常一般財源等も減少したたため、比率は上昇した。類似団体内平均値と比較して3.1ポイント高くなっているが、これはごみ収集業務の一部及び小学校給食調理業務を直営で実施しているためである。今後も効率的な事務の執行を図るため、職員配置の最適化に努める。

類似団体内順位:89/108

物件費

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率が上昇しているのは、家庭系一般廃棄物収集運搬業務の業者への委託割合を拡大させたことにより委託料が増加したためである。昨年に引き続き、類似団体内平均値や全国平均、大阪府平均を下回っており、今後も経費の抑制に努める。

類似団体内順位:18/108

扶助費

扶助費の分析欄

令和4年度扶助費に係る経常収支比率が類似団体内平均値や全国平均を上回り、かつ増加した要因として、生活保護費や障害者自立支援給付の増加があげられる。今後、高齢化に伴い扶助費の増加が予想されるため、適正な事務執行に努めることで、上昇の抑制を図る。

類似団体内順位:63/108

その他

その他の分析欄

令和4年度繰出金に係る経常収支比率が類似団体内平均値や全国平均、大阪府平均を上回り、かつ増加した要因として、後期高齢者医療事業会計や介護保険事業会計への繰出金等の増加があげられる。今後も、高齢化の進行により後期高齢者医療事業会計や介護保険事業会計への繰出金等は増加していくことが見込まれるので、適正な事務執行に努めることで、上昇の抑制を図る。

類似団体内順位:89/108

補助費等

補助費等の分析欄

令和4年度は、岸和田市貝塚市清掃施設組合への負担金が減少したため比率は低下した。しかし、依然として下水道事業会計や病院事業会計への負担金が大きいことから、類似団体内平均値や全国平均、大阪府平均を上回っている。下水道普及率が大阪府内で低位であることや、岸和田市貝塚市清掃施設の老朽化により、更新や改修等を行うため今後は下水道事業会計や岸和田市貝塚市清掃施設組合への負担金は高止まりすることが想定されるため、その他の補助費等を含め、適正に精査し抑制に努める。

類似団体内順位:71/108

公債費

公債費の分析欄

昨年度に引き続き、類似団体内平均値や全国平均、大阪府平均を下回ってはいるが、令和4年度より小学校教室空調設備設置事業に対する起債の元金償還開始に伴い学校教育施設等整備事業債の償還額が増加したため、比率は増加した。今後、新庁舎整備事業に対する起債の償還等により、比率の上昇が見込まれるため、起債対象事業の平準化を図り、公債費の抑制に努める。

類似団体内順位:53/108

公債費以外

公債費以外の分析欄

前年度に比べ、補助費等が減少したものの、物件費、扶助費等の増加により公債費以外の経常経費充当一般財源額及び比率が増加した。引き続き、類似団体内平均値や全国平均、大阪府平均を上回っており、財政の硬直化が見られる。今後も、業務の効率化等により経常経費の削減に取り組み、比率の減少を目指す。

類似団体内順位:87/108

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

・民生費は、令和3年度子育て世帯への臨時給付金事業費や非課税世帯等臨時給付金事業費の減少等で、住民一人当たりのコストは減少したが、後期高齢者医療事業会計、介護保険事業会計への繰出金等や生活保護扶助費が昨年比増加したこともあり、昨年に引き続き最も高い構成比となっている。・消防費について、令和4年度新庁舎防災設備や避難所空調設備を進めたため、住民一人当たりのコストが増加した。・総務費、土木費は住民一人当たりのコストが大きく減少した。総務費は新庁舎整備の建物購入に係る経費が減少したためであり、土木費は公共施設等整備基金への積立が皆減したためである。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

・歳出決算総額は、住民一人当たり453,065円となっており、令和3年度と比較すると57,610円の減少となっている。主な減少項目として、扶助費、普通建設事業費、積立金があげられる。・扶助費は住民一人当たり17,282円の減少となった。これは令和3年度子育て世帯への臨時給付金事業費や非課税世帯等臨時給付金事業費が減少したためである。・普通建設事業費に関して、(うち新規整備)は中学校屋内運動場空調設備設置及び照明LED化事業により増加したものの、(うち更新整備)にて新庁舎整備事業の建物購入費が減少したため、住民一人当たり22,206円の減少となった。・積立金は、住民一人当たり29,609円の減少となった。これは、財政調整基金、公共施設等整備基金への積立が減少したためである。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

新庁舎整備にかかる経費の減少や、各種臨時特別給付金事業の終了により、歳入(市債、国庫補助金)、歳出(投資的経費、扶助費)ともに減となっている。その中においても、歳入において市税収入、競艇事業収入、普通交付税が前年比増額していることもあり、昨年に引き続き、財政調整基金を取り崩さず財政運営することができた。そのため、実質収支額、実質単年度収支ともに黒字を維持することができた。今後、市税の大幅な伸びは見込めず、また社会保障関係経費、公共施設の更新・老朽化対策経費等の増加も見込まれるため、より一層歳出の見直しを徹底し、持続可能な財政運営に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

令和4年度は全ての会計で黒字になっており、全会計の剰余金額4,439百万円となっている。病院事業会計については、新型コロナウイルス感染症の受診控えがやや回復したこと等により、入院収益や外来収益が増収となったことで、流動資産が増加。剰余金額は846百万円となり0.91ポイントの増加となっている。介護保険事業会計については、介護サービス等諸費等により、保険給付費が増加したために歳出総額が増加。実質収支額は113百万円となり、0.53ポイントの減少となっている。今後も、全会計で資金不足が発生しないような取組を着実に実行する。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

小学校教室空調設備設置に対する起債の償還開始などにより元利償還金が増加した。一方で新庁舎整備事業の建設事業費が令和3年度から令和4年度にかけて2,648百万円減少したことにより、債務負担行為に基づく支出予定額が大幅に減少し、結果として元利償還金等(A)は減少した。算入公債費等(B)についても、新庁舎整備事業の建設事業費に対する庁舎整備事業債が大幅に減少した。(A)、(B)ともに減少しているが、(B)の方がより減少額が多かったため、実質公債費比率の分子は増加した。今後は庁舎整備事業債により元利償還金等の増加が見込まれるため、事業の選択と集中を進め、大幅な増加が生じないよう努める。

分析欄:減債基金

該当なし

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

公営企業に係る起債残高について、下水道事業会計において大きく減少したため、公営企業債等繰入見込額が減少した。一方で一般会計等に係る地方債の現在高が新庁舎整備事業や中学校屋内運動場空調設備設置及びLED化事業の影響で増加。また、新庁舎整備事業及び市営住宅官民連携事業のPFI事業に係るものを令和4年度より算入したため債務負担行為に基づく支出予定額が大きく増加した。結果として、将来負担額(A)は増加した。充当可能財源等(B)については、臨時財政対策債償還費の減少により、基準財政需要額算入見込額が減少したものの、都市計画事業の減少による都市計画税の充当率の増加によって充当可能特定歳入が増加した為、結果として増加した。A,Bともに増加しているが、Aの増加額がより大きいため、将来負担比率の分子が増加した。今後、少子高齢化に伴う社会保障関係経費の増加による財政調整基金の取崩し、老朽化した公共施設の建て替えに伴う地方債の残高の増加が懸念されるため、公共施設等マネジメントの推進により投資事業の抑制を行い、持続的で安定した財政運営に努める。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)かいづかふるさと応援基金から632百万円取り崩したが、公共施設等整備基金に47百万円、かいづかふるさと応援基金に611百万円積立てたこと等により、基金全体として21百万円の増額となった。(今後の方針)目的に応じて基金を適正に取り崩して対応するとともに、基金に依存しない財政運営に努める。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)歳入において、市税収入や普通交付税や、競艇事業収入等が増加したことや、歳出において、岸和田市貝塚市清掃施設組合への負担金が減少したことにより、令和4年度決算の収支が黒字となった。そのため財政調整基金を取崩すことなく、79百万円積立てることができたため。(今後の方針)事業内容の精査を行い、基金の活用が必要な場合でも最小限の取崩しになるように努める。

減債基金

減債基金

(増減理由)増減なし(今後の方針)本基金に頼らない財政運営に努め、適正に管理する。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)公共施設等整備基金:公共、公共及び公用の整備に要する経費及びその整備のために起こした市債の償還金に対して充当する。かいづかふるさと応援基金:ふるさと納税の受け皿基金として指定寄附のあった事業に対して充当する。(増減理由)公共施設等整備基金:公共施設の老朽化に対応するために47百万円積立てたことにより増加。庁舎整備事業:新庁舎整備に関する経費に92百万円充当するために取り崩したことにより減少。(今後の方針)地域福祉基金:6年度に実施する対象の高齢者のごみ出しを支援する事業に係る経費5百万円に充当する。教育基金:移動図書館用の車の購入費10百万円に充当する。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

類似団体内平均値と比較すると高い水準となっている。現在、公共施設等総合管理計画に基づき、認定こども園の建替えや新庁舎の整備、隣保館等の集約化等を予定しているため、一時的な改善は見込まれるが、依然として老朽化した建物が数多くあることから、数値が上昇傾向にあると予測される。今後も引き続き、公共建築物の更新や長寿命化、統合、転用、除却等も含めた対策が必要であると考える。

類似団体内順位:93/103

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は類似団体平均を下回っており、主な要因としては、公営企業債等繰入見込額の減少や充当可能基金の増加、普通交付税の増加したことが考えられる。しかし、新庁舎整備事業や三館等合同施設整備事業など大規模な建設事業に伴う地方債の増加などによる債務償還比率の悪化が懸念される。今後も引き続き、効果の検証による事務事業の見直し、市有施設の維持管理費用の抑制などに取り組む必要があると考える。

類似団体内順位:24/108

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

類似団体内平均値と比較すると、有形固定資産減価償却率については特に高い水準となっている。老朽化した公共施設が多いことが原因と考えられる。将来負担比率については、普通交付税が増加したことなどにより低下したものの、新庁舎整備事業や新斎場整備事業、三館等合同施設整備事業等の事業を控えているため、指標の動きを注視する必要がある。また、今後の有形固定資産減価償却率については、公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設の建替えや除却等を予定しているものの、依然として老朽化した建物が数多くあることから、数値の大幅な減少は見込めない。今後も引き続き、公共建築物の更新や長寿命化、統合、転用等も含めた対策が必要であると考える。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率、実質公債費比率ともに類似団体内平均値と比較すると低い水準となっている。将来負担比率は、新庁舎整備事業にかかる起債の発行等により一般会計の地方債の現在高が増加したものの、公共施設等整備基金や財政調整基金等の積立により充当可能基金が増加したこと、普通交付税の増加により標準財政規模が増加したことなどにより、指標が改善した。実質公債費比率は、下水道事業会計や岸和田市貝塚市清掃施設組合の元利償還金が減少したため、指標が改善した。今後、新庁舎整備事業等のPFI事業に係る債務負担行為に基づく支出予定額の算入により一時的に比率の増加が見込まれるため、大幅な増加が生じないように計画的な財政運営に努める。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

認定こども園・幼稚園・保育所に係る有形固定資産減価償却率については、本市の所有する幼稚園、認定こども園のほとんどが昭和40~50年代の建物であったため、非常に高い水準となっていたが、幼稚園については小学校との一体化による除却と改築を行った。また、市立の認定こども園については、順次改修および建替えを行っており、水準は低下する見込みである。公営住宅に係る有形固定資産減価償却率についても、本市の所有する公営住宅のほとんどが昭和30~50年代の建物であるため、非常に高い水準となっているが、現在、民間の力を活用し最も古い部類である木造住宅の除却、および既存住宅の長寿命化を進めており、水準の低下に努めている。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

福祉施設に係る有形固定資産減価償却率については、「ひと・ふれあいセンター」(隣保館)のみが対象である。昭和45年に建てられた建物であり、既に耐用年数に達しているため100となっている。今後、周辺施設との複合化を視野に入れた対応を実施する必要があると考えている。庁舎に係る有形固定資産減価償却率については、本市の所有する庁舎のうち本庁は昭和39年に、市民福祉センターは昭和55年に、その他の庁舎は平成2~7年に建てられた建物であるため、非常に高い水準となっている。公共施設等総合管理計画に基づき、令和4年度に本庁とその周辺施設を複合化した一体的な新庁舎の整備が完了するため、低下する見込みである。消防施設に係る有形固定資産減価償却率については、消防団器具庫を順次建替を行っており水準の低下に努めている。なお、一般廃棄物処理施設に係る有形固定資産減価償却率については、ゴミ焼却場を平成19年に新設していることから、比較的低い水準となっている。

財務書類に関する情報①(2021年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から5,255百万円の増加(+7.4%)となった。金額の変動が大きいものは事業用資産と基金であり、事業用資産は、新庁舎整備事業を行っていることから建設仮勘定が3,268百万円増加し、基金は、公共施設等整備基金等に積立てを行ったことから、基金(固定資産)が1,097百万円増加した。負債総額については、前年度から3,317百万円増加(+10.0%)しているが、負債の増加額のうち最も金額が大きいものは、新庁舎整備事業等に充当した地方債(固定負債)である。水道事業会計、下水道事業会計等を加えた全体では、資産総額は前年度末から3,766百万円増加(+2.6%)し、負債総額は前年度末から792百万円増加(+0.9%)した。資産総額は、上水道管、下水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて73,573百万円多くなるが、負債総額も下水道管の新設に地方債(固定負債)を充当したこと等から、55,819百万円多くなっている。岸和田市貝塚市清掃施設組合等を加えた連結では、資産総額は前年度末から5,002百万円増加(+3.1%)し、負債総額は前年度末から2,576百万円増加(+2.7%)した。資産総額は、岸和田市貝塚市清掃施設組合が保有している公有用地等や施設に係る資産を計上していること等により、一般会計等に比べて88,617百万円多くなるが、負債総額も岸和田市貝塚市清掃施設組合の借入金等があること等から、61,271百万円多くなっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は33,739百万円となり、前年度比5,770百万円の減少(△14.6%)となった。そのうち、人件費等の業務費用は14,325百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は19,414百万円であり、移転費用の方が業務費用よりも多い。最も金額が大きいのは社会保障給付(9,837百万円、前年度比+8百万円)、次いで補助金等(7,251百万円、前年度比△6,794百万円)であり、純行政コストの52.2%を占めている。今後も高齢化の進展などにより、この傾向が続くことが見込まれるため、事業の見直しや介護予防の推進等により、経費の抑制に努める。全体では、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が9,134百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が13,782百万円多くなり、純行政コストは16,503百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益が13,808百万円多くなっている一方、人件費が4,807百万円多くなっているなど、経常費用が41,547百万円多くなり、純行政コストは27,760百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(34,250百万円)が純行政コスト(32,743百万円)を上回ったことから、本年度差額は1,507百万円(前年度比+1,271百万円)となり、純資産残高は1,938百万円の増加となった。特に、本年度は地方交付税の増加に加え、補助金を受けて子育て世帯への臨時特別給付金支給事業を行ったため、純資産が増加していることが考えられる。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が6,530百万円多くなっており、本年度差額は2,384百万円となり、純資産残高は2,974百万円の増加となった連結では、大阪府後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が29,362百万円多くなっており、本年度差額は3,109百万円となり、純資産残高は2,426百万円の増加となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は3,374百万円であったが、投資活動収支については、新庁舎整備事業を行ったことから、△6,531百万円となった。財務活動収支については、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから、3,072百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から86百万円減少し、243百万円となった。行政活動に必要な資金を基金の取崩しと地方債の発行収入によって確保している状況であり、行財政改革を更に推進する必要がある。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より2,566百万円多い5,940百万円となっている。投資活動収支では、下水道管の整備事業を実施したため、2,244百万円となっている。財務活動収支は、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから、2,759百万円となり、本年度末資金残高は前年度から75百万円減少し、4,235百万円となった。連結では、大阪府後期高齢者医療広域連合における保険料等の収入が業務収入に含まれることなどから、業務活動収支は一般会計等より3,164百万円多い6,538百万円となっている。投資活動収支では、岸和田市貝塚市清掃施設組合の一部を改修を行ったため、△8,844百万円となっている。財務活動収支は、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから、2,988百万円となり、本年度末資金残高は前年度から727百万円増加し、6,978百万円となった。

財務書類に関する情報②(2021年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額及び歳入額対資産比率について、類似団体平均値を大きく下回っているが、これは道路や河川の敷地のうち、取得価額が不明であるため、備忘価額1円で評価しているものが大半を占めているためである。有形固定資産減価償却率について、類似団体平均値と同程度となっているものの、「公共施設等総合管理計画」に基づき、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は類似団体平均を大幅に下回っているが、負債の大半を占めているのは、地方交付税の不足を補うために特例的に発行している臨時財政対策債である。臨時財政対策債等の特例的な地方債を除いた地方債残高を分子として、社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率は、類似団体平均を上回る24.1%となっている。なお、仮に臨時財政対策債の残高を負債額から除いた場合、純資産比率は72.1%となる。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均と同程度であるが、昨年度から減少(△618,684万円)している。特に、特別定額給付金事業の終了により補助費等が大幅に減少した。一方で、今後も新型コロナウイルス感染症地方創生臨時交付金等により補助費等が増加することが見込まれるため、行政コストが高止まりすることが予測される。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均と同程度であるが、前年度から4.4万円増加している。これは、地方交付税の不足を補うために臨時財政対策債を1,055百万円発行したことにより、地方債の発行額が償還額を上回ったためである。地方債の大半を占める臨時財政対策債については、平成13年度から発行し続けており、残高が15,439百万円(地方債残高の48.6%)となっている。なお、臨時財政対策債以外の負債については、前年度より3,523百万円増加している。基礎的財政収支は、基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を上回ったため、△881百万円となっている。類似団体平均を下回っているが、投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して、新庁舎整備事業など公共施設等の必要な整備を行ったためである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。また、昨年度から増加しており、特に、経常収益が昨年度から49百万円増加している。公共施設等の利用回数をコロナ禍以前の水準まで上げるための取組を行うなどにより、受益者負担の適正化に努める。なお、類似団体平均まで受益者負担比率を引き上げるためには、仮に経常収益を一定とする場合は、8,105百万円経常費用を削減する必要があり、経常費用を一定とする場合は、332百万円経常収益を増加させる必要がある。このため、第三次貝塚新生プランに基づく行財政改革により、経費の削減に努める。

類似団体【Ⅱ-3】

室蘭市 千歳市 恵庭市 北広島市 石狩市 むつ市 宮古市 滝沢市 塩竈市 名取市 多賀城市 富谷市 龍ケ崎市 笠間市 牛久市 守谷市 那珂市 日光市 下野市 飯能市 東松山市 蕨市 志木市 和光市 桶川市 北本市 八潮市 蓮田市 幸手市 日高市 吉川市 白岡市 茂原市 東金市 四街道市 袖ケ浦市 白井市 国立市 福生市 狛江市 東大和市 清瀬市 武蔵村山市 稲城市 羽村市 あきる野市 逗子市 綾瀬市 射水市 七尾市 野々市市 敦賀市 甲斐市 瑞穂市 伊東市 御殿場市 津島市 尾張旭市 日進市 清須市 北名古屋市 長久手市 舞鶴市 亀岡市 城陽市 向日市 長岡京市 八幡市 京田辺市 木津川市 泉大津市 貝塚市 柏原市 摂津市 高石市 藤井寺市 泉南市 四條畷市 交野市 大阪狭山市 阪南市 芦屋市 豊岡市 大和高田市 大和郡山市 天理市 桜井市 香芝市 橋本市 岩出市 浜田市 坂出市 直方市 小郡市 宗像市 太宰府市 古賀市 福津市 那珂川市 鳥栖市 大村市 荒尾市 合志市 薩摩川内市 姶良市 名護市 豊見城市