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地方公営企業の一覧

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収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2022年度)

財政力

財政力指数の分析欄

直近5年間では,ほぼ同水準で推移しており,類似団体平均値と比較して0.13ポイント低い数値である。今後も,企業誘致や人口増の関連施策を推進するとともに,税収等の収納率向上を図り,歳入の確保に努める。

類似団体内順位:57/79

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

前年度と比較して,7.8ポイント増の91.5%となった。これは,歳出においては,物件費や補助費等が増加したことで前年度から約8.2億円の増となり,歳入においては,市税などは増加したが,臨時財政対策債が約8億円の減額となり歳入全体で約6.5億円の減となったことによるものである。類似団体平均も上回っている状況であり,行財政改革に取り組み経常経費の抑制及び市税等の自主財源確保に努める。

類似団体内順位:44/79

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体の平均値より約1.4万円低い値となったが,前年度と比較して増となった。主な内訳として,人件費は退職金の増により前年比2.0%増,物件費は前年比7.1%増となった。物件費の増の主な要因は,学校給食費の公会計化を行ったことによるものである。今後,公共施設は全般的に,耐用年数の経過による維持補修費の増加が見込まれるため,長寿命化計画や総合管理計画等に基づき適切な維持管理に努め,費用の平準化とコスト削減を図っていく。

類似団体内順位:28/79

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

ここ数年大きな変動もなく,類似団体平均とほぼ同水準で推移している。今後も国の公務員制度改革の動向を注視しながら,人事考課制度を活用するなどし,行政サービスの質を維持しつつ,給与水準の適正化に努める。

類似団体内順位:30/79

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

これまで体育施設や老人福祉施設など民間委託の推進のほか,退職者の非補充など人員削減に努めており,今後も適正な定員管理に努める.。

類似団体内順位:48/79

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

類似団体平均を上回っているが,数値は年々改善している。償還額以内の借入額を基本とし,地方債残高を減少させるよう努めてきた結果である。ただし今後は新庁舎建設に係る多額の借入を行うことから,適切な償還計画により事業進捗の調整を図るなど,公債費負担の平準化に努める。

類似団体内順位:43/79

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

将来負担比率は,充当可能財源等が将来負担額を超えたため,本年度も当該数値はない。今後,新庁舎建設などの大型事業による多額の地方債発行を予定しているため,各種事業について優先度を精査し,計画的な執行に努めていく。

類似団体内順位:1/79

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費

人件費の分析欄

退職手当に係る経費の増により,昨年度から1.5ポイント増加し,類似団体平均を上回っている状況である。今後も国の公務員制度改革の動向を注視しながら,人事考課制度を活用し行政サービスの質を維持しつつ,適正化に努める。

類似団体内順位:65/79

物件費

物件費の分析欄

類似団体平均を下回ったが,前年度から1.5ポイント増加している。主な増額要因は,学校給食費の公会計化を行ったことによるものである。事務事業の見直しが行い,必要な事業を精査していくなど経費削減に努めていく必要がある。

類似団体内順位:30/79

扶助費

扶助費の分析欄

前年度からは1.0ポイントの増加し,類似団体平均も上回っている状況である。今後も障がい福祉サービス給付費など障がい児・者をはじめ,子どもから高齢者に至るまで様々な福祉施策の推進により上昇傾向にあると考えられるが,資格審査等の適正化や健康づくり事業の推進により,過度な財政圧迫に歯止めをかけるよう努める。

類似団体内順位:51/79

その他

その他の分析欄

前年から0.9ポイント増加し,類似団体平均を上回っている。維持補修費については,ほぼ前年と同額程度であったが,耐用年数を経過し,老朽化した施設も多く維持補修に係る経費の増加が見込まれる。繰出金は前年度よりも増となり,また増加傾向にあるため,制度運営の適正化を図るなど,普通会計の負担を減少させるよう努める。

類似団体内順位:49/79

補助費等

補助費等の分析欄

前年度から1.9ポイント増加したが,類似団体平均を下回っている。今後も関係団体等への補助支出等について定期的に見直しを行い,事業効果や金額の精査に重点をおき,財政運営の適正化に努める。

類似団体内順位:23/79

公債費

公債費の分析欄

前年度から1.0ポイント増加した。過去の大型事業の財源として借入した地方債の償還が進み,償還額が減少していたが,近年の大型事業の借入に伴う新たな償還が始まり負担増となった。また,新庁舎建設に係る借入など,今後も償還額の増加が見込まれる。普通建設事業等の地方債を伴う事業については,計画的な執行に努め,公債費の平準化を図る。

類似団体内順位:44/79

公債費以外

公債費以外の分析欄

前年度から6.8ポイント増加し,ほぼ類似団体平均と同水準となった。平均以下の水準で推移するよう事務事業の見直しを行うとともに計画的な執行に努め,経費抑制・効率化を図る。

類似団体内順位:41/79

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は新庁舎建設工事が着工し本格化したことで,前年度から大幅な増加となった。民生費では子育て世帯や住民税非課税世帯等への臨時特別給付金支給事業等の減により,前年度よりも減額となっている。土木費では,平成30年7月豪雨災害に係る復旧・復興事業の完了や溝口踏切拡幅事業の完成などで前年度からは減額となった。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は住民一人当たり478.2千円となっており,前年度より42.4千円の増である。主な要因としては,まず普通建設事業費が約3.6万円増となっていることがあげられる。これは,新庁舎建設工事の開始により多額の事業費を要したことによるものである。また,補助費等が約1.0万円増となっていることがあげられる。これは,プレミアム付き商品券事業を行ったことが主な要因である。扶助費は減少しているが,これは子育て世帯臨時特別給付金事業等の減によるものであり,本市は障がい者・児福祉や子育て支援,高齢者福祉など弱者支援に重点をおいており,今後も扶助費の増幅は見込まれるため,慎重な財政運営が必要である。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

財政調整基金は取り崩しを行うことなく,決算剰余金の積立を行うことができたため,大きく増加した。単年度収支についても,昨年度に続き黒字となっている。しかし,新庁舎建設も始まるなど厳しい財政運営が見込まれるため,事業見直し等による歳出削減を行うとともに,企業誘致や定住促進による人口増に取り組むなどし,税収等の財源確保を進めていく必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

令和4年度決算においても,すべての会計において,赤字額は生じていない。今後も健全な財政運営に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

過去の大型普通建設事業に係る起債の償還完了したこと等により,元利償還金はピークを越え減少傾向であったが,新給食調理場や雪舟生誕地公園などの大型事業の償還が開始されたことにより元利償還金は前年度より増加した。さらに平成30年7月豪雨災害からの復旧・復興事業に係る償還も本格化し,今後についても新庁舎建設事業も始まるなどさらなる公債費の増加が予想されるため,実施事業の精査を行い,地方債の新規発行を抑制していく。

分析欄:減債基金

該当なし

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

過去の大規模事業の財源とした既発債の償還は進んでいるが,新庁舎建設が開始されたことにより,令和4年度末時点の地方債残高は大きく増加した。また,今後数年間にわたり新庁舎建設に係る経費を要するため,地方債残高は増加していく見込みである。充当特定歳入は減少したが,充当可能基金については,決算剰余金を財政調整基金等へ積み立てたことにより増加し,将来負担額を上回る状態となった。今後も計画的な事業実施を進めるとともに、事務事業を見直し財政の健全化に努める必要がある。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)財政調整基金は黒字決算となったため取崩を行わず,地方財政法第7条第1項の規定に基づき,約13.8億円を積み立てた。また,「庁舎等整備事業基金」へ約2億円,「減債基金」,「職員退職手当基金」,「美術博物館施設整備基金」へそれぞれ約1億円積み立てた。新庁舎建設に係る経費を「庁舎等整備事業基金」から約1.5億円,新デマンド交通の運行に係る経費等を「地域振興基金」から約0.6億円,はばたき園の運営等に要する経費等を「はばたき園基金」から約0.5億円取崩した。基金全体としては,約16億円の増となった。(今後の方針)新庁舎建設が開始され,美術博物館等の大型事業も想定されるため計画的な積立を行っていく。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)黒字決算となったため取崩を行わず,地方財政法第7条第1項の規定に基づき,約13.8億円積み立てたことにより増加した。(今後の方針)災害対応等により緊急で補正予算を編成する必要が起こりうることから,財政調整基金の残高は,最低でも標準財政規模の20%は必要であると考えている。

減債基金

減債基金

(増減理由)市債の償還時の財源とするため,約1億円を積み立てたことにより増。(今後の方針)現在のところ,大きな増減の予定はないが,今後も大型事業が計画されていることから,それに備えて積み立てておく。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)・地域振興基金:市民の連帯の強化及び地域振興に要する財源のための基金(合併特例債により創設)・庁舎等整備事業基金:庁舎建設のための財源とする基金・退職手当基金:退職手当の財源とする基金・教育施設整備事業等基金:小中学校や幼稚園の施設整備のための基金・総社市美術博物館施設整備事業基金:美術博物館施設整備のための基金(増減理由)地域振興基金…新デマンド交通運行経費,地域振興経費へ充当したため減少した。庁舎等整備事業基金…2億円積み立てし,新庁舎建設事業に係る経費へ約1.5億円を充当。基金残高は約0.5億円増加した。(今後の方針)美術博物館の新設等大型事業が計画されているため,計画的な積立を行っていく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

本市では,築後30年を経過した施設が半数以上を占めており,公共施設の老朽化が進行している。そのため,有形固定資産減価償却率は類似団体平均よりも高い水準にある。令和4年3月に改訂した公共施設等総合管理計画に基づき,公共施設の再編による保有量の縮減,施設の長寿命化など効果的,効率的な施設の管理運営に取り組んでいく必要がある。

類似団体内順位:68/74

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

地方債の新規発行額が既発債の償還額を下回ったことにより,地方債残高は減少した。また,充当可能財源である基金残高が増加したことなどにより前年度から債務償還比率は大きく減少した。今後については,新庁舎建設事業といった大型事業が予定されていることから地方債残高が増加していくことが想定されるため計画的な事業実施に努めていく。

類似団体内順位:29/79

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

地方債の新規発行額が既発債の償還額を下回ったことにより,地方債残高は減少した。また,充当可能財源である基金残高が増加したことなどにより令和3年度においては将来負担比率は算定されていない。ただし,今後は新庁舎建設事業などの大型事業が計画されているため,地方債残高は増加していくことが見込まれる。一方で,有形固定資産減価償却率は老朽化した施設が多いことから,類似団体よりも高い水準で推移している状況である。改訂した公共施設等総合管理計画に基づき,計画的に施設の再編や長寿命化に取り組んでいく必要がある。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率は,上記のとおり令和3年度においては算定されていない。実質公債費比率は,類似団体平均を上回ったが,年々改善されている状況である。今後,雪舟生誕地公園整備事業や平成30年7月豪雨災害に係る復旧・復興事業などの近年の借入れに伴う償還が開始されることや新庁舎建設事業の開始等により,地方債残高及び償還額の増加が見込まれる。このため,過度な地方債発行を避け,公債費負担の平準化に努める。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して,特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は,公営住宅である。公営住宅については,すべての施設で築後30年以上が経過しており,築後50年が経過している施設も多く老朽化が進んでいる状況である。令和3年度には,公営住宅の解体を行ったことにより有形固定資産減価償却率は改善しているが,今後も施設の老朽化が一層進むため,公営住宅の集約化を計画的に進めていく予定である。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して,特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は,市民会館と庁舎である。市民会館は,築後40年以上が経過しており,老朽化が進行している。令和3年度には耐震改修工事を行うなど今後も維持管理経費の増加が懸念されるため,公共施設等総合管理計画に基づき作成された個別施設計画も活用しながら効率的な施設運営に努める必要がある。また,庁舎については,本庁舎は築後50年を経過し耐震基準も満たしていない建物であり,防災拠点としての機能発揮にも不安がある。令和4年度からの庁舎建設の着工に向けて計画が進んでおり,令和6年度の完成が予定されている。

財務書類に関する情報①(2021年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から222百万円の減少(△0.2%)となった。変動の内訳は、固定資産が1,782百万円減で、流動資産が1,561百万円増であり、流動資産の増加については基金の2,132百万円の増加が主な要因である。一方、負債についても、総額で1,577百万円減少(△4.3%)している。主な内訳では、地方債230百万円の減,損失補償等引当金が113百万円の減、預り金が1,489百万円の減。地方債については230百万円減少しているが、今後は合併特例債を活用した新庁舎建設事業が予定されており、地方債残高が増加し負債額が増える見込みである。全体会計については、資産総額が前年度末から259百万円(△0.2%)減少しており、内訳では固定資産が1,942百万円減となっている。負債についても、総額では2,833百万円(△4.0%)減少しており、内訳では流動負債が1,702百万円の減額となっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、純経常行政コストは26,692百万円となり、前年度比5,483百万円の減(△17.0%)となった。そのうち人件費等の業務費用は16,494百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は11,296百万円であり、前年度比においては業務費用は575百万円の増で、人件費、物件費ともに増加した。また、移転費用は6,135百万円の減となっており、補助金等が5,079百万円と前年度比6,268百万円減少している。主な要因としては、新型コロナウイルス関連による給付金事業等の減によるものである。全体会計では、純経常行政コストは39,219百万円で、前年度から4,230百万円の減(△9.7%)となったが、そのうち業務費用は20,225百万円、移転費用は22,197百万円であり、上記のとおり一般会計等での減が大きく影響した。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(27,647百万円)が純行政コスト(26,587百万円)を上回り、本年度の差額は1,060百万円、純資産残高は1,356百万円の増加となった。今後も地方税等の収入増に努めるとともに、国県補助事業の有効活用により財源を確保しつつ事業実施に努める必要がある。全体会計でも、税収等の財源(40,937百万円)が純行政コスト(38,659百万円)を上回り、本年度差額は2,278百万円となった。本年度純資産変動額は2,574百万円の増加となっている。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は4,157百万円であったが、投資活動収支については、基金積立金支出の増等により、▲3,012百万円となった。財務活動収支については、▲164百万円となっており、本年度末資金残高は前年度末から981百万円増加し、2,135百万円となった。地方債の発行について、今後の新庁舎建設事業について多額の発行を予定しており、地方債の償還額が増えることにより収支が悪化することが予想されるため税収等の収入増加、活動経費の削減に努めていかなければならない。全体会計では、業務活動収支は5,767百万円で、投資活動収支は▲4,319百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから408百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から1,040百万円増加し,4,820百万円となった。一般会計等、全体会計のいずれも資金残高が増加している状況であるが、平成30年7月豪雨災害や大型事業による地方債償還の開始により厳しい資金状況となることが考えられるので,今後も行財政改革に取り組み、慎重な財政運営に努める必要がある。

財務書類に関する情報②(2021年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額が類似団体平均を大きく下回っているが、本市では、老朽化した公共施設が多いことと、道路水路等のインフラについて、取得価格不明により備忘価額1円で評価しているものが多いことが要因と考えられる。そのため、単に類似団体との比較のみでは分析が難しい面もあるため、今後の経年推移に注視していく必要がある。あわせて、将来の公共施設の修繕や更新に係る財政負担を軽減するため、公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設の集約化・複合化を進めるなど施設保有量の適正化にも取り組む必要がある。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

将来世代負担比率は前年度と同数値となり、類似団体平均を上回った。平成30年7月豪雨災害の復旧・復興事業に係る地方債の発行等により地方債残高は増加傾向であったが、前年度比で200百万円減少した。ただし、今後は新庁舎建設事業に係る多額の市債発行が予定されているなど、地方債残高の増加が見込まれるため、計画的な借入れを行うなど将来世代への負担減少に努めていく必要がある。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っており、純行政コストも前年度より減少している。内訳では、補助金等が大幅に減少している。これは、新型コロナウイルスの影響による給付金事業費等の減によるものである。類似団体との比較のみでなく、今後の経年推移にも注視しながら、引き続きコスト削減に努めていく必要がある。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

負債合計額は前年度より減少しているが、類似団体平均を上回った。負債額は減少傾向であるが、新庁舎建設といった大型事業の実施より、今後は地方債残高が増加し負債額が増える見込みである。このような状況を踏まえ、今後も財政状況を見極めた上で適正な市債の発行に努める必要がある。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。また、経常収益は昨年度から77百万円減少、経常費用も昨年度から5,561百万円減少している。

類似団体【Ⅱ-2】

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