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0.39と類似団体平均を0.24ポイント下回っており、平成20年度から低下傾向にある。これは、自主財源が乏しく、地方交付税等への依存度が高い状況を示している。市税の滞納整理強化による徴収率の向上等に取組んでいるが、引き続き使用料の見直し等受益者負担の適正化や未利用資産の売却など自主財源の更なる確保を図るとともに、行財政改革や政策評価等による歳出削減の徹底など、財政基盤の強化に努める。
扶助費や物件費に係る経常収支比率が類似団体平均を下回っていることにより、経常経費全体の経常収支比率は87.9%と類似団体平均を2.3ポイント下回っている。しかし、平成22年度から上昇傾向にあり、特に公債費は類似団体平均を5.5ポイント上回る状況となっていることや、補助費等の豊岡病院組合や下水道事業などの企業会計に対する負担金も多額になっており、経常収支比率を圧迫する要因となっている。今後も引き続き公債費負担の適正化に努めるとともに、企業会計の経営健全化に向けた取組を進め、負担金の抑制を図りながら、経常収支比率の90%未満堅持を目指す。
人件費は類似団体平均と比べ28,937円高くなっているが、人口千人当たり職員数が類似団体平均を2.01人上回っていることが要因となっている。物件費は類似団体平均を4,639円上回っているが、特に需用費や委託料が多額となっている。維持補修費は1,948円上回っており、これらの経費を合わせて類似団体平均を35,524円上回る状況となっているが、行政改革を着実に推進するとともに、定員の適正化(平成27年度までに平成21年度対比で120人の職員を削減)等により、コスト削減を図る。
定員適正化計画に基づき職員数の削減が進んでおり、人口千人当たり職員数も減少しているが、類似団体平均と比べて2.01人多い状況となっている。今後も引き続き計画的な職員数の削減に努める。
実質公債費比率は、平成21年度の19.4%がピークで年々減少し、16.9%と前年度と比べ1.4ポイント減少した。この主な要因は、繰上償還、計画に基づく地方債の発行、交付税算入率の高い地方債の発行等により、元利償還金が前年度から2.3%減少したこと等にるものである。しかしながら、類似団体平均を6.6.ポイント上回っており、引き続き地方債の発行抑制や計画的な繰上償還を実施するなど、公債費負担の抑制に努める。
前年度に比べ、公営企業債等繰入見込額が2,053百万円、設立法人等の負債額等負担見込額のうち土地開発公社の将来負担額が1,783百万円減少したことにより、将来負担比率は131.6%と21.8ポイント減少したが、類似団体平均を73.4ポイント上回っている。将来負担額の構成比では、一般会計等に係る地方債の現在高、公営企業債等繰入見込額、組合等負担等見込額が、合わせて全体の93.5%を占めており借入金残高が非常に多額となっている。今後も引き続き、地方債発行額の抑制や計画的な繰上償還に努めるなど、地方債残高の減少を図る。
前年度に比べて0.1ポイント下回ったものの、類似団体平均と比較して0.2ポイント上回っている。今後も第2次定員適正化計画により職員数の削減を行い、人件費の抑制に努めていく。
物件費に係る経常収支比率は、類似団体平均を3.8ポイント下回っている。しかし、人口1人当たりの決算額では、類似団体平均と比べて4,639円多い状況になっており、特に土木費・教育費・衛生費等で多額となっている。道路の除排雪経費や教育関係施設・ごみ処理施設等の維持管理経費の影響とみられるが、引き続き行財政改革の徹底や指定管理者制度の導入などにより、経費の節減に努める。
扶助費に係る経常収支比率は、類似団体平均より3.6ポイント低い状況であるが、生活保護の保護率が0.57%で、全国平均の1.67%と比べ1.10ポイント低いことが要因となっている。しかし、生活保護の保護率やその他の扶助費の受給者数も増加傾向にあることから、資格審査等の適正化など上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。
その他は繰出金と維持補修費に係るもので、経常収支比率は類似団体平均を4.7ポイント下回っている。このうち繰出金は、本市が下水道事業に地方公営企業法を適用しており、特別会計への負担金を補助費等としているが、公営企業を法適化していない団体では繰出金となるため、単純比較はできない。しかし、国民健康保険事業特別会計・介護保険事業特別会計などへの繰出金は、高齢化等の影響で増嵩傾向が続いており、資格審査等の徹底や国民健康保険税・介護保険料の適正化に努め、一般会計の負担の軽減を図る。
補助費等に係る経常収支比率は、類似団体平均を4.1ポイント上回っている。本市は下水道事業が地方公営企業法を適用しており特別会計への負担金が補助費等に計上されるが、公営企業を法適化していない団体は繰出金に計上されるため単純比較はできない。しかし、維持管理経費や整備に伴う公債費の増加により負担金が多額となっている。このため、下水道事業については経営健全化に向けた取組を進めるとともに、その他の関係団体への補助金についても行政改革大綱に基づき整理合理化を進める方針である。
合併市町の地方債を引き継いだことや合併後の新市のまちづくりを進めている影響で、元利償還金が膨らんでおり、公債費に係る経常収支比率は、類似団体平均を5.5ポイント上回っている。このため、平成19から毎年度繰上償還を続けており、経常収支比率も平成19以降低下傾向にあったが、平成24は前年度に比べ0.3ポイント上回った。今後も引き続き地方債発行額の抑制や計画的な繰上償還に努めるなど、公債費負担の減少に努める。
公債費を除く経常経費の経常収支比率は、類似団体平均を7.8ポイント下回っているが、扶助費が3.6ポイント、物件費が3.8ポイント、それぞれ類似団体平均を下回っていることが要因となっている。しかし、人口1人当たりの決算額では、扶助費・繰出金を除いていずれも類似団体平均を上回る状況となっており、行政改革のへの取組や事務事業の見直しを通じて経常経費の削減に努め、引き続き経常収支比率の低下を図る。
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