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年々過疎化が進行しており65歳以上人口の比率は高まり、生産人口の減少が著しい。これは、茶業や木材を中心とした地盤産業の伸び悩みと、商工業の停滞に繋がっている。人口減少と産業の停滞は町税収入の減少に影響し、また人口を基礎数値とする国からの各種交付金にも影響を及ぼしているが、主要財源の一つである国有資産等所在市町村交付金(平成24:413百万円)の交付を受けており財政力指数は類以団体へ平均0.34より若干高い0.37となっている。
退職者に係る職員の補充の抑制、借入の抑制により義務的経費の削減に努めているが、依然として支出に占める割合が大きく占めている。経済的一般財源である地方税の歳入合計に対する割合は19.2%であるが、高齢化、人口の減少の景気動向をみると、大きな伸びは見込めない状況となっている。また、地方交付税の占交付税のも46%と高く、経常的一般財源の確保が難しい。
平成17年9月に、元々人口規模の非常に小さな2町が合併し誕生した町で、合併後も人口1万人を下回る小さな町であることから、合併後は退職者に係る職員の補充抑制の計画などを図っているが、それでも町の規模と比較して職員数が多いことがあげられる。また、小学校4校、中学校2校、文化施設や複合屋内体育施設といった施設の管理運営費も多額となっている。現在、施設等の運営の見直しなどの検討を実施していることでもあるが、今後も適正な経費削減に努める。
退職者に係る職員の補充の抑制などにより計画を上回る職員数削減を行っているものの、教育文化施設や観光施設などの町有施設数が多いことや平成17年9月に2町が合併した町であることから、類似団体平均を大きく上回っている。今後も施設管理の民間委託などを積極的に実施するとともに、組織のスリム化をすすめていく。
将来負担比率と同じく、平成17年度の合併前に、2町単位で実施していた起債について、合併後には1町規模となったこともあり、起債の件数及びその額を抑えていること。地方債のなかでも大きな割合を占めてる過疎対策事業債のうち、合併前の2町規模で借り入れしていた地方債の一部の償還が終了したことなどから、前年度に引き続き実質公債費比率が減少した。
平成17年度の合併前に、2町単位で実施していた起債について、合併後には1町規模となったこともあり、起債の件数及びその額を抑えていることや、地方債の殆どが交付税措置の対象であることなどにより、将来負担比率は年々減少傾向となっている。今後も将来負担を見据え、新規起債額を抑制しながら、必要な事業については計画的に有利な起債の有効活用を行う。
平成17年度の合併以降、退職者不補充による職員数の削減など行政改革を推進しているが、類似団体と比較して職員数が多いため、人件費に関しても類似団体の平均を大きく上回っている。今後とも集中改革プランに掲げた計画取組の実施により改善を図っていく。
急峻な地形に小規模集落が点在する地形的条件から、公有施設も点在しており、それらの観光施設や文教施設といった施設管理に多大な経費を要するため、類似団体の平均を上回る状況となっている。施設の管理運営経費を最小限に抑制するため、行政改革委員会の提言などを参考に、施設管理について見直しを図っていく。
子ども手当の支給開始により、平成22年度は前年度より若干上昇し、平成23年度から障がい自立支援給付費の対象者の増加及びサービス内容の充実などにより若干上昇している。また、子ども医療費について小学校から中学校まで当町独自で拡大支給をしているが、類似団体にほぼ近い数値となっている。扶助費については、障がい者自立支援給付費の占める割合が高くなっているが、他の扶助費も含め、今後も必要な給付に対しては、適正な基準を定め的確な給付を図っていく。
国民健康保険事業会計や介護保険事業会計における給付費の増に伴う町繰出金の増や、簡易水道事業会計に対する公債費財源繰出金の増などにより、経常経費における繰出金は上昇傾向にあるが、類似団体平均は下回る状況になっている。今後も、繰出対象の特別会計においても財政健全化に努め、適正な一般会計から繰出しとなるよう運営を行っていく。
類似団体平均値にほぼ近い数値となっているが、常備消防事務や川根地区広域施設組合への負担金が多額となっている。これについては、人口規模が非常に小さいのに対し、急峻な地形に小規模集落が点在する地形であり経費が多くなっていることがあげられる。関係団体などへの補助金については、交付が的確であるかどうか常に審査等を実施し適正な交付に努める。
合併前に借入れた2町分の地方債について償還中であることが影響し、類似団体の平均をやや上回っている。合併後は身の丈に合った(1町規模)起債に努めており、今後も計画に公債費を抑制していく。
扶助費やその他経費など一部で類似団体平均を下回るものもあるが、人件費や物件費においては類似団体を大きく上回る状況になっている。財政比較分析表記載のとおり、経常経費の削減には努めているが、早急な削減が難しい中、一般財源の増収が困難な状況が続いているため急激な経常収支比率の改善は難しい状況となっている。
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