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平成21年度をピークに年々減少している。人口の減少、全国平均を上回る高齢化率(27年度末44.8%)、基幹産業である第1次産業の低迷、町内に中心となる大型事業所が少ないことにより、構造的にも財政基盤が弱く、類似団体平均を0.06ポイント下回っている。今後も低い水準のまま推移する見込みである。
平成22年度から徐々に悪化してきている。平成25年度に前年度から0.9ポイント減となったが、平成26年度は1.6ポイント増となり、類似団体平均よりも6.5ポイント上回ることとなった。中学校改築事業など普通建設事業が多く、経常収支比率が一時的に改善したものの、起債を多く発行したため、今後、公債費が増えることが危惧される。平成27年度は前年度よりも4.6ポイント減となったが、人口減少等特別対策事業費の皆増による普通交付税の増が影響している。財政力も0.11と低く、地方交付税に依存した財政運営となることから、交付税の動向にも注意しつつ、更なる歳入確保と事務事業見直し等による歳出削減に努め効率的かつ効果的な行政運営を行う。
どこの自治体でも基本的な行政事務は同じだが、小さな町ほど人口当たり人件費・物件費が高くなる。民間参入が見込めないため、指定管理者制度が思うように進まない。民間でも実施可能な事務事業については、民間委託し、さらなるコスト削減を図る。
国家公務員の時限的な(2年間)給与改定特例法による措置のため、数値が大きく変動していた。この法律がない場合は、平成23は91.9、平成24は91.8となる。現行給料表における昇格の基準が国家公務員と異なることにより、類似団体平均を0.9ポイント上回っているが、前年度よりも差は縮まった。今後もより一層の給与の適正化に努める。
どこの自治体でも基本的な行政事務は同じで一定の人数が必要であるため、小さな町ほど人口当たり職員数は高くなる。町の面積が広大で施策の展開に対する職員1人当たりの事業量が多く、平成27年度は類似団体平均を6.2人上回っている。今後は職員の年齢構成にも留意しつつ、より適切な定員管理に努める。
起債発行の抑制により公債費が減少した。新規起債の発行にあたっては、当年度元金償還額を発行額が上回らないことを基準とし、歳出総額に占める公債費負担の長期的な動向に配慮しながら、公債費の総額抑制に努める。また、公営企業会計に対する繰出金については、公営企業の独立採算を考慮の上、繰出基準に基づく繰出しを基本として行う。しかしながら、平成25年度以降中学校改築事業など普通建設事業が多く、起債も多く発行したことから元金償還が始まると公債費が増加することとなる。平成27年度は前年度から0.6ポイント増減なったが、これは3か年平均で算出することによる、平成24年度と平成27年度との普通交付税の増加の影響が考えられる。
平成19年度から指標を取り始め、数値も減少し表れなくなった。地方債の現在高、公営企業債を削減し、基準財政需要額算入見込額を適正に見込んだことにより、良好な財政運営が図られる数値を得られた。また、地方債の償還に必要な充当可能基金を確保できている。
集中改革プラン(平成17年度~平成21年度)における定員管理では計画以上の削減(7名の職員削減の計画に対し、平成21年度末で10名の削減)の実施と合わせ、各種手当の削減も実施していた。財政状況の好転により各種手当の削減を廃止したことや、京都地方税機構、宮津与謝環境組合を設立し、職員を派遣することとなったことから人件費が増額傾向にあったが、平成25年度からほぼ横ばいとなった。
平成27年度は前年度より0.5ポイント減少したが、これは消防団関係備品購入費の減による。類似団体よりも0.9ポイント高く、任意的経費の物件費は経常収支比率を悪化させる要因でもあるので、適正なアウトソーシング、更なる事務事業見直しを図る必要がある。
扶助費に係る経常収支比率は類似団体平均と同程度で推移している。高齢化率の増加により、社会福祉費、高齢者福祉費が増加傾向にあるため、他の事業も含め均衡ある実施に努める。平成27年度は前年度から0.4ポイント減少しているが、老人福祉施設入所措置費が減少したことによる。
平成24年度以降後期高齢者療養給付費負担金の増により数値が上昇した。一部事務組合が設立されたこともあるので、動向を注視し更なる事務事業見直しを図る必要がある。
平成26年度の繰上償還により前年度から3.0ポイント減少したが、類似団体平均を1.4ポイント上回っている。平成25年度以降中学校改築事業など普通建設事業が多く、起債も多く発行したことから元金償還が始まると公債費が増加することとなる。起債の発行は負担を後年度に先送りすることにもなるので、必要な事業、額を精査し、公債費の総額抑制に努める。
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