伊勢市：宇治駐車場

収益等の状況について

収益的収支比率においては、常に１００％以上を維持しており、健全経営であるといえる。また、他会計補助金比率および駐車台数一台当たりの他会計補助金額においても、駐車場開設当初の２年間は一般会計からの繰入金への依存度が高かったものの、その後は全く依存せずに独立採算で運営できている。売上高ＧＯＰにおいては、平成２５年度以降右肩上がりとなっており、収益性が伸びているといえる。ＥＢＩＴＤＡにおいては、類似施設との比較において高い収益性を上げているといえる。

資産等の状況について

今後10年間において、設備の更新時期を迎えるが、その投資見込み額についても、これに備えた積み立てにより賄える予定である。また、企業債残高も０であり、今後も自己資産において対応できる予定である。

利用の状況について

稼働率は、経年比較において、ほぼ横ばい状態であり、安定して利用されている。毎年多くの観光客が訪れる立地から考えても、行事等で年により多少の差はあるものの、今後もこの傾向が続くと考える。

全体総括

駐車場の利用のほとんどが観光客であることから、毎年多くの観光客が来訪される現状においては、駐車場の稼動、収益ともに安定した経営ができている。また、今後の設備投資に備えての積み立ても予定どおりできている。民間譲渡については、駐車場経営と交通渋滞対策を一体的に行う必要がある現状においては難しいと考えられるため、現在のところ継続して行政で行っていく予定である。なお、今後も健全性が維持できるよう努めていきたい。