事業・施設概要
| 都道府県 | 岐阜県 | 経営主体 | 中津川市 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 駐車場整備事業 | 施設名 | 中津川市駅前広場駐車場 |
| 会計適用区分 | 法非適用 | 類似団体区分 | A3B1 |
| 収容台数 | 18台 | 1日平均駐車台数 | 302台 |
| 駐車場使用面積 | 440m² | 建設後経過年数 | 48年 |
| 1時間当たり基本料金 | 200円 |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
収益等の状況について
当該駐車場の収益等の状況については、収益的収支比率は令和4年度以降、横這いに推移しており、人件費や物価の高騰という社会事情がありながら指標が安定していることから、収益面では一定の安定性が確保されていると整理できる。これは、JR中津川駅の改札を出てすぐという立地特性により、短時間利用を中心とした需要が安定的に見込まれることが主な要因と考えられる。一方で、最大収容台数が18台と小規模であることから、収容能力には制約があり、利用が集中する時間帯においても収益の上積み余地は限定的である。また、EBITDAは黒字を維持しているものの、施設規模が小さいことから、利用動向や費用の変動が収益指標に与える影響を受けやすい状況にあると考えられる。以上から、当該駐車場は、立地特性を背景に高い収益性を確保している一方で、規模面の制約を踏まえた効率的な運営を前提とした収益の安定確保が求められる施設であると整理できる。
資産等の状況について
当該駐車場の資産等の状況については、建設後48年が経過しているものの、広場式駐車場であることから、立体構造物と比較して設備の維持管理に係る負担は相対的に小さい施設と整理できる。また、現時点において大規模な設備投資見込額は計上されておらず、当面は現行施設を維持しながらの運営を前提としている。一方で、敷地の地価は41,629千円と一定の資産価値を有しており、駅前広場に隣接する立地特性を踏まえると、土地資産としての潜在的価値は高いといえる。累積欠損金比率については該当数値がなく、企業債残高対料金収入比率についても、財務面において大きな課題を抱えている状況にはないと考えられる。以上から、当該駐車場は、資産面では比較的シンプルな構造で管理負担は限定的である一方、駅前という高い立地価値を有する土地資産であることから、今後の周辺環境やまちづくりの方向性を踏まえつつ、中長期的な視点で活用の在り方を検討していく余地がある施設と整理できる。
利用の状況について
当該駐車場の利用状況については、JR中津川駅の改札を出てすぐという立地条件を背景に、短時間利用を中心とした一定の利用が継続して確保されている状況にあると整理できる。特に、送迎や一時的な立ち寄りといった目的での利用が見込まれ、駅前広場に隣接する立地特性が利用需要の下支えとなっている。一方で、最大収容台数が18台と小規模であることから、利用が集中する時間帯においては満車となる場合もあり、利用機会の制約が生じている可能性がある。また、短時間利用が中心であることから、稼働率は高い水準で推移しているものの、必ずしも常時余裕のある利用状況とはいえず、時間帯等による利用の偏りが生じやすい施設特性を有している。以上から、当該駐車場の利用状況は、立地条件を背景に安定した需要が確保されている一方で、施設規模の制約により利用の平準化が難しい側面を有しており、現状の利用実態を踏まえた運営が求められる状況にあると整理できる。
全体総括
先述の1,2,3での分析を総合すると、当該駐車場は、JR中津川駅改札直結という立地特性を背景に、短時間利用を中心とした安定した需要が確保されており、収益面においても比較的良好な状況にあると整理できる。小規模施設であることから、利用動向や費用の変動が収益指標に影響を及ぼしやすいものの、現状では立地特性を活かした効率的な運営が図られている。一方で、最大収容台数が18台と限られていることから、利用が集中する時間帯においては満車となる場合があり、利用の平準化や収益拡大には構造的な制約がある。また、駅前という高い立地価値を有する土地であることから、周辺環境や駅前空間の活用方針の変化によっては、当該駐車場の位置付けについて見直しが求められる可能性もある。以上を踏まえると、当該駐車場は、現状では一定の安定性を有しているものの、将来的なまちづくりや駅前空間の在り方との整合を図りつつ、中長期的な視点でその役割を検討していく余地がある施設と評価できる。