収益等の状況について
収益的収支は黒字で推移し、他会計補助金も発生しておらず、経営は健全性を維持している。ただし、EBITDA(減価償却前営業利益)についてはここ数年減少傾向にある。施設の老朽化が進み、設備投資額が増加することが予想されるため、全体的な経費の見直しが必要である。
資産等の状況について
累積欠損金及び企業債残高は発生していないが、施設の老朽化が進み、設備投資額の増加が見込まれる。これについては、駐車場施設の大規模な改修に備えて、駐車場事業運営で生じる剰余金を基金への積み立てを行っている。また、本庁舎の建て替えに伴う一体的な整備も検討している。
利用の状況について
稼働率は昨年度よりも若干減少しているものの数値は安定している。これは定期券利用が多いことが原因であると考えられる。また、率の増減については、隣接する山口市民会館の来館者による利用の増減が原因と考えられ、同会館の催事による影響を受けていることが一因と思われる。安定的収益の確保のため、これからも定期券販売を継続していくことが必要である。
全体総括
現在の経営状況は良好で、健全な経営が行なわれているが、老朽化した施設の改良・修繕費や設備投資類が今後、一層多額に上ることが予想されるため、更なる費用削減等の改善が必要である。