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市制施行時には3万人いた人口は、平成26.3.31現在15,344人、また全国平均を上回る高齢化率(平成25年度末41.9%)と過疎・少子高齢化に歯止めがかからず、基幹産業である観光業・農林水産業の低迷、一次産業の後継者不足に加え、雇用場所の確保も困難な状況であり、税収が乏しいゆえに類似団体平均を大きく下回る値となっている。今後も引き続き、税及び税外収入を含めた債権徴収の強化、国、県の雇用対策を積極的に取り入れ地域産業の活性化に努め、財政基盤の強化を図る。
人件費、公債費の比率が依然として高く、類似団体平均を5.1ポイント上回っているが、前年比では補助費等が1.3ポイント悪化したものの、物件費で0.7ポイント、人件費で0.5ポイント、扶助費で0.4ポイント改善されるなど、経常収支全体として同率に抑えられた状況である。今後も住民・行政サービスを確保しつつ、施設統廃合・民営化を含めた事務事業の見直し等、行財政改革を推進し経常経費の削減を図る。
類似団体を大きく上回っている要因は、地域が縦横に長く行政区が広範囲に点在しているため、保育所7園、小学校8校及び中学校1校を設置し運営費が多額であることが考えられる。行政改革により統廃合を図ってきたが、統合後のスクールバス等に係る経費が財政を圧迫しており、また消防署、し尿処理及び火葬場は、複数市町村による広域設置ではなく単独運営であることも要因の一つである。。今後も住民・行政サービスを確保しつつ、施設統廃合・民営化を含めた事務事業の見直し、効率化に努める。
平成24年度までは独自給与カットは実施していないが、人勧に沿った給与改定、また休日勤務手当の適正化、特殊勤務手当の廃止など手当の見直し、平成25年8月からの給与カットの実施により、類似団体平均と同水準で推移し平成25年度は100を下回った。今後については、他団体の動向を含め、県内の日帰り旅費日当の廃止検討や、宿泊日当の実費精算の検討、給与カットの検討を行い、その他各種手当の総点検を行うなど、より一層給与の適正化に努める。
類似団体平均を大きく上回っている要因は、市内に私立保育園が無く、全てが公立であること、また消防署も複数の市町村による広域設置ではなく、単独で運営していること、過疎化の著しい進行などが考えられる。集中改革プランにより定員管理の適正化に向け、職員削減を実施してきたが、今後も住民・行政サービスを確保しつつ、施設統廃合・民営化を含めた事務事業の見直し、効率化に努める。
平成25年度単年度実質公債費比率が、17.2%と対22年度比で0.6ポイント減少したため、3年平均で割り出す実質公債費率は0.2ポイント改善した。しかしながら、今後、消防庁舎建設、清水中学校建設、市役所本庁舎耐震化事業などの大型事業に伴う起債元金の償還が始まることや、防災関連の大型事業が予定されており、比率上昇を抑制することは難しく、今まで以上に厳しい財政運営となることが予想されるが、起債依存型事業の見直し、新発債の抑制、交付税措置の高い起債事業の優先など比率抑制に努める。
地方債現在高が前年度比5千万円あまり減少したことにより3.6ポイント改善した。理由として、消防庁舎建設事業、清水中学校建設事業等の大型事業が完了し、25年度新発債が抑制(前年度比-12億8,933千円)できたことが挙げられる。しかしながら、類似団体平均を依然上回る状況にあり、今後は、これまでの起債依存型事業の見直し、新発債の抑制、交付税措置の高い起債事業の優先など中長期を見据えた財政運営に努める。
類似団体に比べ高い水準にあるのは、市内に私立の保育所が無く全てが公立であること、また消防署も複数の市町村による広域設置ではなく単独で運営していることにより、職員数が類似団体平均より多いためである。職員給が決算ベースで前年度比33百万減少する一方、一般財源は前年度比49百万減少し、人件費充当一般財源は前年度比43百万減少したが、給与カットの実施、職員数減により0.5ポイント改善した。今後は小学校や保育所及び公共施設の統廃合・民営化、組織機構の見直しなど人件費の抑制に努める。
財務システム変更に伴う使用料、賃借料、中学校統合によるスクールバス運行委託費など物件費全体で43百万増加したが、経常経費に過疎対策事業債ソフトを76百万を充当(前年度比51百万増)したことで一般財源が抑えられたことにより0.7ポイント改善した。今後も、補助事業や有利債を活用した事業、事務を実施し、物件費の抑制に努める。
前年度に比べ、児童手当が増額となったものの、生活保護費、障害者自立支援給付費の減少により、扶助費全体で59百万の減額となり0.4ポイント改善された。今後、社会保障費関係費用が全国的状況と同様に増えていくと推測されるが、施策の廃止、見直しを進め、扶助費の抑制に努める。
投資及び出資・貸付金は、前年度に比べ0.2ポイント改善し、0.4%、維持補修費は、前年度に比べ0.1ポイント改善し、0.7%、繰出金は、前年度に比べ0.4ポイント上昇し、12.4%である。公営企業やその他の特別会計への赤字補填的な繰出金は今のところ無いが、国民健康保険事業や介護サービス事業の財政状況は厳しく、各々の会計において財政の健全化を図り、普通会計の負担を減らしていくように努める。
類似団体平均を3.4ポイント下回っているが、前年度に比べ、全国防災事業に係る水道事業への補助金、幡多地域観光キャンペーン開催事業費補助金の増額により、補助費等全体で1億の増額となり1.3ポイント上昇した。今後は、補助金の既得権化や公益性の疑わしい不適当な事業は、廃止・見直しを行い適切な実施を図っていく。
前年度に比べ、公債費充当経常一般財源等で8百万円減となったものの、それ以上に歳入経費一般財源の減額率が大きかったため、公債費全体で13百万の減額となっており、0.1ポイント上昇した。今後も、南海地震・津波対策のハード整備が控えているため、これまでの起債依存型事業の見直し、新発債抑制、交付税措置の高い起債事業の優先など中長期を見据えた発行に努める。
人件費は、類似団体を大きく上回り高い水準にあるが、人件費以外は類似団体平均と同程度または下回る位置にあるので、公債費以外は類似団体平均をやや下回っている。本市の場合、人件費について特に高い値となっており、職員削減を過去にかなり行ってきたものの、今後は小学校や保育所及び公共施設の統廃合・民営化、組織機構の見直しなどによって人件費の抑制に努める。
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