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2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2022年度)
財政力
財政力指数の分析欄
村内事業所が少なく、人口減少も進んでいるため、税収等の自主財源が乏しい状況にあり、類似団体と比較でも数値が下回っている。今後も人口減少が進み、住民税は減少すると思われる一方で、令和2年7月豪雨災害からの復旧・復興事業により一部の事業所の業績が上昇すると予想されるため、数値は同程度で推移するものと思われる。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常経費充当一般財源等(分子)は、前年度と比較して、経常一般物件費が27,261千円の増、経常一般公債費21,194千円の増等全体として56,166千円の増となった。経常一般財源等(分母)は、前年度と比較して、普通交付税が48,037千円の減、地方消費税交付金14,082千円の減となり、全体として49,353千円の減となった。このことにより、経常収支比率は3.6ポイント上昇した。経常収支比率が上昇した要因として、前年度と比較して、普通交付税の地域振興費(人口)や地域デジタル社会推進費における基準財政需要額の減、原油価格や物価高騰による物件費の増等が挙げられる。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
物件費では、災害ゴミ仮置き場管理業務委託事業が前年度で完了したことにより大きく減少している。人件費では、全体で見ると職員数は減少しているものの、採用した任期付き職員の給与単価が高いことや、一般職員の給与表の見直しがあったため、主に給与額が増加した。加えて12月の勤勉手当の支給率も上昇したことも人件費の増加の要因につながっている。今後も通常業務及び復旧復興業務にかかる適正な人員配置及び人員の確保に努めていく。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
本村のような職員数が少ない自治体においては、職員構成の動きにより数値が大きく変動する。今年度は階層の変動等の要因により、前年度から0.8ポイント減少しているものの、類似団体平均値とは大きな差はないため、今後も引き続き給与水準の維持に努めたい。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
計画的な定員管理を行っているものの、令和2年7月豪雨による人口減少及び復旧復興に従事する職員の増加により数値が増加している。今後3年程度は復旧復興に従事する職員の雇用が継続される一方で、人口減少の歯止めがかからない見込みであるため、数値が高止まりすることが予想される。また、令和5年度からは定年延長制度が開始されることから、全体の業務量を見ながら適切な定員管理を図っていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
令和4年度(単年度)の実質公債費率を算定する際の分子に当たる数値が前年度と比較し16,818千円増加し、分母にあたる数値が前年度と比較し109,896千円減少したことにより、令和4年度(単年度)の実質公債費率が7.2となったため、3か年平均をとる実質公債費率が前年度から0.6ポイント増加した。分子の増加は、元利償還金の額のうち、緊急防災・減災事業債が前年度と比較し32,119千円増加したことが主な要因であり、分母の減少は普通交付税額と臨時財政対策債発行可能額がそれぞれ48,037千円、56,960千円減少したことが主な要因である。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
令和2年7月豪雨災害の復旧・復興事業の実施に伴い、地方債の借入は前年度比1,747,681千円の減少している。また各基金の積立ても前年度比で534,893千円増加していることから、将来負担比率は算定されない状況が続いている。今後も令和2年7月豪雨災害からの復旧・復興事業が継続されるため、大きな事業が実施される見込みであることから、多くの財源も必要となり、それに伴い地方債の活用も大きくなることが予想される。将来負担に備えるため、適正な基金積立ても併せて実施していく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)
人件費
人件費の分析欄
全体で見ると職員数は減少しているものの、採用した任期付き職員の給与単価が高いことや、一般職員の給与表の見直しがあったため、主に給与額が増加した。加えて12月の勤勉手当の支給率も上昇したことも人件費の増加の要因につながっている。今後も通常業務及び復旧復興業務にかかる適正な人員配置及び人員の確保に努めていく。
物件費
物件費の分析欄
原油価格の高騰や物価高騰により、村直営で運営している温泉施設「一勝地交流センター」を筆頭に光熱水費や燃料費の単価の上昇があったため、経常一般物件費が増加した。今後も原油価格の高騰や物価高の推移を注視し、必要な経費を見極めるとともに、公共施設に太陽光発電や再エネや省エネ性能の高い物品を導入し経費を抑えつつ脱炭素社会の実現も図っていく。
扶助費
扶助費の分析欄
障害者福祉サービス等事業費の一般財源が20,000千円増加したことにより経常一般扶助費が増加した。今後は少子化に加えて、高齢者も減少する見込みであるため、扶助費は緩やかに減少していくことが予想される。
その他
その他の分析欄
繰出金において大きな増減はなかった。今後においては、地域で管理している水道施設を村の簡易水道施設へ編入する協議もなされているが、一方で災害後給水人口の減少もあり、動向によっては維持管理費の増加に伴う簡易水道特別会計への繰出金が増加する可能性がある。
補助費等
補助費等の分析欄
人吉球磨広域行政組合負担金のうち運営費及び赤池ごみ処理施設の負担金が減少したことが主な要因である。コロナ禍が明け、日常及び経済活動の活発化が見込まれるため、補助費等の支出については真に必要なものか見極めていく必要がある。
公債費
公債費の分析欄
緊急防災・減災事業債の元金償還金が前年比32,119千円増加したことに伴い、公債費が増加した。今後、令和2年7月豪雨災害関連の起債が増加する見込みとなっており、経常一般公債費増加が懸念されるため、基金残高や中長期財政の見通しを踏まえつつ、交付税措置がある起債を優先して活用していく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
経常収支比率の分子となる経常一般物件費が27,261千円の増加、経常一般財源等(分母)は、前年度と比較して、普通交付税が48,037千円、地方消費税交付金14,082千円の減となった。これにより経常収支比率は前年度比2.5ポイント増加した。経常収支比率が上昇した要因として、普通交付税の地域振興費(人口)や地域デジタル社会推進費における基準財政需要額の減、原油価格や物価高騰による物件費の増等が挙げられる。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
目的別歳出の分析欄
総務費の増加は特別交付税の算定において、令和2年7月豪雨関連事業費の算入が多額となり、当初の予想を上回る交付額となったことから、各種基金の積立金の財源として活用したことによる。民生費の減少は令和2年7月豪雨災害に伴う災害見舞金と災害、救助費返納金等の減によるものである。衛生費の減少は令和2年7月豪雨災害に伴う災害廃棄物処理事業完了によるものである。災害復旧費については前年度よりも減少しているものの、令和2年7月豪雨災害復旧関連の事業はしばらく続く見込みである。公債費については、令和2年7月豪雨の復旧・復興事業の財源として地方債の活用も多くなることから、今後の増加が懸念される。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
性質別歳出の分析欄
物件費の減少は令和2年7月豪雨災害に伴う、災害廃棄物処理事業が前年度で完了したことによる。災害復旧事業費については前年度よりも減少しているものの、令和2年7月豪雨災害復旧関連の事業はしばらく続く見込みである。また、復興事業の実施に伴い、普通建設事業費が増大すると思われるため、住民一人当たりのコストも増加する見込みである。公債費については、復旧復興の財源として地方債の活用も多くなることから、今後の増加が懸念される。積立金の増加については、特別交付税の算定において、令和2年7月豪雨関連事業費の算入が多額となり、当初の予想を上回る交付額となったことから、各種基金の積立金の財源として活用したことによる。
実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)
分析欄財政調整基金の保有目安として、本村では標準財政規模の概ね50%としていた。令和2年7月豪雨災害の復旧・復興事業の財源として活用したため、標準財政規模比は低下していたが、本年度は普通交付税等の減額により標準財政規模が減少したため、4.13ポイント増加している。実質収支額については、繰越金の増加に伴い昨年度と同水準となっている。本村の歳入は国県支出金や地方交付税が大きな割合を占めており、自主財源が乏しく、不透明な財政状況が続いているため、財政調整基金残高や実質収支額については注視していく。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)
分析欄標準財政規模に対する黒字比率は、すべての会計において増加しており、一般会計も昨年度と同水準のため、連結の黒字比率は上昇している。特別会計においては、一般会計からの繰出しを受けて運営しているため、今後も各種保険料(税)、水道料金などの財源の確保及び事務の効率化が必要である。
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実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄元利償還金の額のうち、緊急防災・減災事業債が前年度と比較し32,119千円増加したことが主な要因である。令和2年7月豪雨災害の復旧・復興事業の財源として地方債の活用を予定しているため、地方債残高及び公債費の増加が懸念される。
分析欄:減債基金満期一括償還地方債の償還の財源として積み立てた減債基金は該当なし。
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将来負担比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄令和2年7月豪雨災害に伴う復旧・復興事業の財源に地方債を活用したことから、令和2年度から一般会計等に係る地方債の現在高が増加しているため、将来負担額も増加している。一方、歳入総額の実績から充当可能基金へ積み立てを行ったことと、地方債の償還に関する基準財政需要額算入見込額の増加に伴い、充当可能財源も増加している。このことから、将来負担比率の分子は-3,991百万円となっているが、今後令和2年7月豪雨災害に伴う復旧・復興事業に活用する地方債の残高が増加する見込みであることから、充当可能財源の確保に努めていく。
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基金残高に係る経年分析(2022年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)各基金の預金利子とともに、年度末の歳入実績から財政調整基金、減債基金、村有施設整備基金へ積み立てを行った。また、ふるさと寄附金や災害復興寄付金は寄付実績によりそれぞれの基金へ積み立てを行った。水資源活用基金については、村有林の伐採した樹木を売却した売上金から、木材搬出等に要した経費を差し引いた額を積み立てた。(今後の方針)令和2年7月豪雨の復旧復興事業の財源として基金を活用する見込みであり、財政調整基金及び特定目的基金の残高が減少する可能性がある。取り崩しを行った基金は年度末の歳入実績を見ながら、また今後の復旧復興事業をはじめとした各事業の計画を考慮し、積み立てを行いたい。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)令和2年7月豪雨災害の復旧・復興費用として263百万円の繰入を行った。一方で、年度末の歳入実績から315百万円の積み立てを行った。(今後の方針)令和2年7月豪雨災害の復旧・復興を進めるにあたり、国県補助金や地方債を活用する見込みであるが、補助対象外や起債対象外の事業、あるいは特定目的基金の対象外の事業については、事業規模が大きければ財政調整基金で対応しなければいけないため、基金残高の減少が懸念される。年度末の歳入実績を見ながら計画的な積み立てを行いたい。
減債基金
減債基金
(増減理由)令和2年7月豪雨災害の復旧復興事業の財源として地方債を活用する見込みであるため、後年度の償還に備えて年度末の実績から積み立てを行った。(今後の方針)令和2年7月豪雨災害の復旧復興事業を中心に地方債を活用する見込みであることから、公債費の増加が懸念されるため、これが住民サービスの低下に繋がらないよう減債基金を活用して負担の平準化を図っていく。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)村有施設整備基金:村有施設の整備や維持補修事業災害復興基金:大規模な災害から復興を図るための事業ふるさと応援基金:寄附者の意向に沿った各種事業の財源として活用一勝地交流センター活性化基金:一勝地交流センターの活性化に資する事業森林環境整備基金:森林整備やその促進に関する事業(増減理由)村有施設整備基金:年度末の歳入実績から積み立てを行なった。災害復興基金:令和2年7月豪雨災害の復旧復興事業の財源に活用するために取り崩しを行う一方で、災害復興寄附の実績により積み立てた。ふるさと応援基金:寄附者の意向に沿った事業の財源に活用するために取り崩しを行う一方で、ふるさと寄附の実績により積み立てた。一勝地交流センター活性化基金:一勝地交流センターの工事請負費の財源として取り崩しを行なった。森林環境整備基金:令和4年発生林業用施設災害復旧工事の財源として取り崩しを行った。(今後の方針)村有施設整備金:令和2年7月豪雨災害で滅失し、再建が必要な村有施設の整備に加えて、今後も村有施設の維持改修も必要になることから、年度末の歳入実績を見ながら積み立てを行ないたい。災害復興基金:復興事業の財源に活用したい。ふるさと応援基金:寄附者の意向に沿った事業の財源として活用し、村の活性化を図りたい。一勝地交流センター活性化基金:施設改修等の財源として活用したい。森林環境整備基金:森林整備やその促進に関する事業に活用したい。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は前年度比較で0.8ポイント増加し、類似団体平均を上回っている。令和3年度は、令和2年7月豪雨災害により被災した公共施設の除去があったが、既存の保有施設等の老朽化が進んでいることにより減価償却率は増加傾向にある。今後については、被災施設を全て復旧させる予定はないため、維持補修費や減価償却費などの施設にかかるコスト面は減少していくと思われる。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
令和3年度は278.9%で前年度比較で6.3ポイント減少しているが類似団体平均を上回っている。本比率を押し上げている要因としては令和2年7月豪雨災害に伴う復旧・復興事業関係の起債である。今後、関連事業は本格化していくため起債額の抑制を念頭に置き、中長期的視点に立った財政運営を行っていく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担率は(-)となっている。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率は(-)となっている。
施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
施設情報の分析欄
令和3年度に類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が低くなっている施設は、公営住宅である。令和2年7月豪雨災害により被災し除却したことが低くなった要因である。令和4年度も除去は続く見込みである。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高い施設は福祉施設と一般廃棄物処理施設である。令和2年7月豪雨災害に伴い被災した福祉施設を除却したが、その他の施設において老朽化が進んでいることから福祉施設の減価償却率は増加傾向にある。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等の資産が前年度比491百万円増加した要因は、令和2年7月豪雨災害に伴う基金の増加(517百万円)によるものである。また、一般会計等における負債も前年度比1485百万円増加したが、地方債の増加が主な要因となっており、災害復旧等の財源として起債した。今後も災害復旧・復興事業に取り組んでいくこととしており、その財源は地方債も活用していく予定であることから、負債は増加していくと懸念される。全体会計においては、簡易水道特別会計で橋りょうの本復旧が後年度行われる予定であり、復旧事業費の増加が予想される。連結会計においては、人吉下球磨消防組合のうち、本村に所在する西分署が令和2年7月豪災害により被災したため、令和4年度中に庁舎の立替工事が予定されており、起債を行う見込みである。
2.行政コストの状況
一般会計等における純行政コストは令和2年7月豪雨災害対応に伴い2,239百万円増加した。物件費の増加要因は、災害ゴミ仮置場管理事業(846百万円)が挙げられる。また人件費の増加要因は、令和2年7月豪雨による任期付職員数が増えたことによる人件費の増(21百万円)、中長期派遣職員人件費等負担金(55百万円)が挙げられる。また、臨時損失では災害復旧事業費の増加が顕著である。令和4年度以降も、豪雨災害関連事業に伴い、行政コストも増加することが予想される。全体会計においては、簡易水道特別会計で繰入金等が85百万円増加したことから行政コストが増加した。連結会計においては、人吉球磨消防組合における普通建設事業費が31百万増加した。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、令和2年7月豪雨災害に伴う災害復旧費が著しく増加し臨時損失が増えたことにより、純資産残高が大幅に減少した。今後は、豪雨災害等により人口減少に拍車がかかり、税収の大幅な増加は見込めないため、国庫等の補助金を有効活用しつつ、不要な事業費を見極める必要がある。全体会計においては、介護保険特別会計、国民健康保険特別会計で財源が純行政コストを下回り、本年度末純資産残高が減少した。介護保険特別会計及び国民健康保険特別会計では、今後も保険料等の値上げを抑制するためにも基金を取り崩しての運営となる見込みである。なお、簡易水道特別会計では、橋りょうの本復旧が予定されており、配水管布設替工事による有形固定資産が増加する見込みである。連結会計においては、財源が純行政コストを下回ったため、純資産残高が前年度比1,023百万円減少した。人吉球磨消防組合では計画的に有形固定資産を更新していく予定であることから、ほぼ横ばいで推移すると予想される。
4.資金収支の状況
一般会計における業務活動収支は業務支出が849百万円の増加、業務収入が960百万円減少した。投資活動収支は投資活動支出の公共施設等整備費支出が134百万円減少、投資活動収入の基金取崩収入は521百万円の増加となった。今後も継続的な公共施設の整備は実施していくが、計画的に進め、それに伴う財源は交付税措置がある有利な地方債を活用していく予定である。全体会計では、国民健康保険特別会計において業務支出が11百万円減少したのに対し、業務収入が17百万円増加したため、業務活動収支が28百万増加した。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
令和3年度は基金の増加により資産が前年度比49,046万円増加した。今後、令和2年7月豪雨災害からの復旧・復興事業に取り組んでいくこととしているが、被災した村有施設の除去等により資産は一旦減少することが見込まれる。しかし、災害公営住宅等の村有施設が建設予定されているので、今後は増加することが予想される。また、災害に伴い人口減少に拍車がかかり、加えて公共施設の老朽化も目立ってきているため、公共施設の集約化や複合化も含めた検討を行い、適正な施設管理を図る。
2.資産と負債の比率
令和2年7月豪雨災害に伴い基金が増加したことにより資産は増加した。今後、災害からの復旧・復興事業に取り組んでいくこととしているが、その財源は地方債を活用していく予定であることから負債の増加が懸念される。今後は地方債残高の抑制を念頭に置きながら地方債活用事業の実施については注視したい。
3.行政コストの状況
令和2年7月豪雨対応に伴い前年比223,911万円と大幅に増加した。令和4年度以降も令和2年7月豪雨災害からの復旧・復興対応関連事業を行うことから、さらなる行政コストの増加が懸念される。事業に優先順位をつけ、真に必要な事業を実施していく。
4.負債の状況
負債合計は地方債が前年度比140,039万円増加したこと等により前年度比148,512万円増加し、住民一人当たりの負担額が前年度比52.8万円増加した。今後は令和2年7月豪雨災害からの復旧・復興事業に地方債を活用する予定であることから、地方債残高の増加とともに、住民一人当たりの負債額も増加すると思われる。業務活動収支については、業務支出が849百万円増加、業務収入が960百万円減少となり、業務活動収支は前年度比1,346百万円の減少となった。投資活動収支については、投資活動収459百万円増加となり、投資活動支出は166百万円の減少となったことから、投資活動収支は前年度比85百万円の赤字減少となった。そのため、基礎的財産収支は大きく減少し、類似団体平均値を大きく下回った。
5.受益者負担の状況
経営費用が増加する中で、経営収益における大規模災害に対する仮設施設整備支援事業助成金908百万円が増加したことから、受益者負担比率は前年度比1.7%の増加となったが類似団体平均値は下回る結果となった。今後受益者負担の公平性からも使用料及び手数料等の見直しを検討していかなければならない。
類似団体【Ⅰ-1】
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