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直近4年間では、ほぼ横ばいの傾向であり、平成29年度は平成28年度より0.02ポイント上がり0.27であった。本村は、類似団体と比較して財政基盤が弱いため、一部を除いて避難解除の状況ではあるが、歳入確保に引き続き努める。
前年度と比較して、「84.0」から「84.6」と0.6ポイント増加した。この要因としては、算定上の分母にあたる経常一般財源総額が前年度と比較して、23,747千円減少したことに加え、経常経費充当一般財源額が昨年度と比較して、公債費が19,060千円など減少したが、繰出金が42,922千円など増加したため、全体で1,213千円増加(前年度比0.0%増)したためである。
前年度と比較して、11,931円増額した。これは、環境放射線モニタリング業務が減少した反面、学校等再開整備事業備品購入や二級河川除草業務などの費用が増加したことによるものである。復興関連に伴う任期付職員増により人件費が増加しているのに加え、復旧復興に係る経費が多く、類似団体と比較すると平均を大きく上回っている状況にあるため、今後とも物件費のコスト削減を図る。
平成27年度より0.5ポイント増となっている。要因としては、一般行政職に占める、課長、係長相当職在職者割合が多いことや、経験年数階層の変動などによるものである。※今年度数値が未公表であるため、前年度数値を引用しています。
平成17年度に策定された飯舘村自立計画(新たな出発プラン)等基づき、職員数を段階的に10年間で70人まで削減することとしており、平成29年度は一般職70人で平成28年度と同数となっている。人口千人当たり職員数は、10.71人と類似団体と比べ10.94人少ない状況であるが、原子力災害の影響もあり、帰村後の人口推計を見通すことが難しいことから、正規職員の増員も難しい状況にある。しかし、震災対応にかかる職員不足の面があり、適正な職員配置についても引き続き検討していく。
平成29年度の実質公債費比率は、平成28年度と比較して0.3減の「6.1」、単年度比較では0.19235増の「6.10525」となった。単年度比較の増は、平成28年度と比較して、臨時財政対策債発行可能額が7,895千円と微増したものの、標準税収入額、普通交付税額併せて119,613千円減ったため分母が減少したが、算定上の分子において、平成5年度借入の庁舎建設事業債の償還が終了するなど、912千円の減となった。
平成29年度算定は、昨年度に引き続き、「将来負担額」に対して「充当可能財源等」が上回り、算定上の分子がマイナスとなったため、算定されないこととなった。これは、平成28年度と比較して、帰還環境整備交付金基金が1,391,974千円増えるなど、「充当可能基金」が935,802千円増となったことが主な要因である。
例年、類似団体とほぼ同程度の水準であるが、昨年度と比較して0.8ポイント減少している。引き続き、飯舘村自立計画(新たな出発プラン)等に基づき、抑制を図っていく。
例年、類似団体と比較して若干上回った。物件費の総額は、復旧復興に伴い、昨年同様、業務委託などが多い状況にある。引き続き、経常経費の削減取り組みや事務事業の見直し等により、抑制を図る。
扶助費は、昨年度と比較して0.1ポイント増である。性質上、容易に削減、圧縮できない経費である。類似団体平均を下回っているものの、給付の適正化を検討する必要があると考えている。
その他の項目として、基金積立金(帰還環境整備交付金基金等)が大きく増加した。基金は、本村の財政運営に大きな影響があるため、将来を見通した上で事業執行を行うなど、財政の健全化を図る。
補助費等は昨年度に引き続き類似団体平均を上回った。今後も既得権にとらわれることなく、事業の必要性・優先度などの再点検、終期を設定するなど、補助金・負担金の整理、合理化を図っていく。
一般単独事業債などの償還終了により、平成20年度をピークに平成24年度まで減少傾向にあったが、平成22年度に借入した村内全域での光ファイバ工事や同年度借入の臨時財政対策債の償還が始まったことにより、公債費のピークを迎えたが現在は減少傾向にある。引き続き規律ある財政運営に努める。
(増減理由)平成29年度末の積立金現在高は79億円で、前年度末現在高に比べ9億円の増となっている。これは、避難地域復興拠点推進交付金基金4億7千万円、までい復興基金2億5千万円、公共施設等整備基金1億8千万円等が減少した反面、帰還環境整備交付金基金14億円、広域的減容化施設影響緩和基金2億円、陽はまた昇る基金1億5千万円等が増加したことによるものである。(今後の方針)復旧・復興事業に伴う福島再生加速化交付金を財源とした帰還環境整備交付金基金等への積立が増加すると考えられる。復興創生期間中は復旧・復興事業の大型ハード事業も控えており基金残高が増加していく見込み。
(増減理由)平成29年度末の積立金現在高は13億円で、前年度末と比べ同額となっている。(今後の方針)東日本大震災や原子力発電所事故に伴い復旧・復興事業などにより財政需要は急増している状況である。今後も復旧・復興事業を進める中で想定外の費用が発生することも予想されることから、中長期的には減少していく見込み。
(増減理由)平成29年度末の積立金現在高は5億円で、前年度末と比べ同額となっている。(今後の方針)地方債の償還計画を踏まえ、計画的に取崩しを行う予定である。
(基金の使途)帰還環境整備交付金基金:福島復興再生特別措置法第34条第1項に規定する帰還環境整備交付金事業等に要する経費の財源陽はまた昇る基金:東日本大震災による原発事故災害からの復興に向けて、村民の生活再建のための営農再開や企業の事業再開、教育や福祉の充実等を図る公共施設等整備基金:飯舘村公共施設及び設備の整備農村楽園基金:地域資源等を活用した独創的な地域活性化事業を推進し,魅力と特色ある農村楽園を創造する事業広域的変容化施設影響緩和基金:原子力発電所事故並びに広域的減容化施設の立地による影響の緩和(増減理由)帰還環境整備交付金基金:復興事業の財源として福島再生加速化交付金を積立てており、学校等再開整備事業やスポーツ公園整備事業等による増加陽はまた昇る基金:寄附金等を積立てたことによる増加公共施設等整備基金:復興事業等で公共施設等の整備に伴い減少(今後の方針)復旧・復興や原子力災害への対応のため、基金が大幅に増減することが予想される。
将来負担比率及び実質公債費比率の両者とも類似団体と比較し低い水準となっており、新規債の発行抑制など近年は減少傾向となっている。今後も計画的な起債発行に努め、財政の適正化に取り組んでいく必要がある。
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