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平成24年度から同数値で推移しており、類似団体・全国平均ともに下回っている状況が続いている。平成26年度は経済雇用政策により固定資産税の家屋、償却資産は増額となったが、厳しい社会情勢のもと市民税が減額、土地価格の下落や評価替えにより固定資産税の土地も減額となり、依然として地方交付税などの依存財源に頼るところが大きい財政状況である。今後も歳出の徹底的な見直しを実施するとともに、企業誘致、産業振興、定住促進対策等による市税の増収及び収納向上(集中改革プラン目標値:98.6%)を図り、歳入確保に努める。
平成26年度は前年度と比較して2.3%悪化しており、類似団体平均を依然として上回る状況が続いている。歳入面では配当割交付金、諸収入が増額となった半面、普通交付税、臨時財政対策債が減額となり経常一般財源等は前年度決算より減額となった。歳出面では、補助費等の節減を図ったものの、人件費、扶助費、物件費、維持補修費が増額となった。今後も市税収納率向上に努め、自主財源の確保を図るとともに「集中改革プラン」に即した行財政改革に取組み、経常経費の節減を図り、経常収支比率の抑制を図る。
前年度と比較して8,016円増加している。類似団体平均を下回っているが、一部事務組合の人件費・物件費に充てる負担金や公営企業会計の人件費・物件費に充てる操出金を反映した場合、人口1人当たりの金額はさらに増加することになる。これらの負担金・操出金を含め、今後も「集中改革プラン」に即した人件費・物件費の適正な水準維持に努める。
平成26年度の職員給与については、100%を下回っているが類似団体・全国平均を上回っている状況である。今後も国や他の地方公共団体との比較・検討を行い、財政状況や地域の実情等にも配慮しながら適正化を努めるとともに、職員の士気を高め、資質向上を図るためにも、現行の年功的要素が強い昇任・昇給制度から能力・成績に応じた制度への転換を図りたい。
前年度と比べると0.2ポイント改善しているが類似団体を下回っている状況である。合併特例債の元金償還開始等による公債費の増加や下水道・簡易水道・病院事業会計への公債費財源操出金の増加による数値の上昇が予想されるため、起債の抑制・選定を重点的に行い、適正な水準維持に努める。
前年度に引き続き0.0%を下回っている。主な要因としては、従来からの起債抑制策、交付税算入率の高い有利な起債借入の推進、基金への積立による充当可能基金の増額等があげられる。今後も徹底した起債の抑制・選定を重点的に行い、公債費等の義務的経費を削減し、後世への負担を少しでも軽減するよう、行政改革に努め、財政の健全化を図る。
類似団体・全国平均と比較して低い水準で推移しているが、平成26年度においては国家公務員の給与減額措置に準じ、市長、職員等の給料を減額していた措置が終了したこと、及び人事院勧告に準じ給与改定を行ったため人件費が増額となった。今後も「集中改革プラン」に基づき中長期的な視野にたった職員採用計画による定員管理を引き続き実施し、人件費の抑制に努める。
物件費については類似団体平均より高い水準で推移している。平成25年度と比較して増加している要因は、委託料の増加である。行政事務全般の見直しと施設管理委託の検討・見直しを行い、経費の節減に努める。
平成26年度は前年度と比較して0.6ポイント減少し類似団体平均よりも低い水準となっているものの、全国平均を上回る高齢化(平成27.3末現在33.9%)が進行する本市において、扶助費は社会保障費の増加等により、今後大幅な増加が見込まれる。
その他に係る経常収支比率が類似団体平均より高い水準にあるのは操出金の増加が主な原因である。今後も医療費の増大に伴う国民健康保険事業・後期高齢者医療事業に対する操出や、公営企業債の元利償還金に対する操出が増加する見込みであるため、引き続き経費の節減に取り組み、一般会計の負担を減らすよう努める。
本市ではごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っているため、それらに対する負担金があること、また病院事業に対する補助金などがあることから、類似団体平均より高い状態が続いている。今後についても一部事務組合への負担金や病院事業への補助金が継続するため、全国平均・類似団体平均より高い水準で推移するとみられる。
公債費は類似団体・全国平均より低い水準で推移しているが、合併後実施してきた大規模事業に伴い借り入れた合併特例債、臨時財政対策債の償還額の増加により、前年度と比較して0.9ポイント上昇している。今後も公共施設整備の優先度を精査し、地方債の発行を抑制していく必要がある。
公債費以外に係る経常収支比率は類似団体平均より高い水準で推移している。合併後実施してきた大規模事業に伴い借り入れた合併特例債の元金償還開始により、今後の数年間は公債費における経常収支比率の増加も見込まれる。今後も公共施設整備の優先度を精査し、地方債の発行を抑制していくことで公債費以外に充てる財源の確保に努める。
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