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地方譲与税(-4.1%)及び固定資産税(-2.5%)の減収があったものの、平成25年度は前年度から横ばいの0.58となった。類似団体平均値の比較では、0.17ポイント上回っている。平成20年度から本格的に着手した土地開発公社経営健全化支援に加え、平成22年度には住宅公社破産に伴う債務解消のため第三セクター等改革推進債(4,678百万円)を発行するなど財政の健全化に取り組んでいるが、引き続き職員数の削減(平成30年度までに対19年度比-60人)等による人件費の圧縮、事務事業のゼロベース見直し、投資事業の圧縮等を着実に実行していく。
平成25年度は、前年度より1.2ポイント上回る98.7%となったが、これは、経常一般財源等のうち普通交付税-110百万円(-4.4%)、地方税-88百万円(-2.1%)等による。今後は学校耐震化、本庁舎再建及び国体会場改修等に伴う公債費償還により再度上昇することが予想される。類似団体平均値の比較では10.0ポイント上回る非常に高い数値であるため、全ての事業において、緊急性や必要性を検証し、「事業の見直し」と「事業の再構築」の徹底を図り、経常経費の削減に努める。
類似団体平均と比較して、人件費・物件費等の適正度が低くなっている要因として、東日本大震災で発生した廃棄物処理対策経費の減が挙げられる。廃棄物の発生量は年々減少している。今後は職員削減により委託料等の増加が見込まれるため、引き続き増加抑制を図っていく。
行財政健全化計画(平成20年度から23年度)に基づき、全職員を対象に平成20年10月から給与カット(~21年9月:階級に応じて-7%~-4%、平成21年10月~:階級に応じて-5%~-2%、平成22年4月~:階級に応じて-4%~-1%、平成22年12月~:7、6、5級のみ-1%)を行ったことから茨城県内市町村において最低水準、類似団体平均値と比較しても大きく下回っている。平成23年度に給与復元をしたことと、国の給与改定に準じたことにより指数が上がっているが、県内市では最下位の状態である。今後は、財政状況等を考慮し、必要があれば給与の再カットも視野に入れた対応を検討する。
平成20年度から30年度までに、平成19年度比-60人(-20%)を目標に掲げ、職員数削減に努めている。平成19年度に247人であった職員数は、平成25年度には283人となっているが、これは事務組合及び住宅公社の解散に伴う職員の皆増によるものであり、これを除くと197人(-50人)となった。類似団体の中でも少ない職員数であるが、職員負担増による健康不安等をも考慮しながら目標達成に向け進めていく。
平成20年度における土地開発公社債務解消に加え、平成22年度には第三セクター等改革推進債発行による住宅公社の債務解消を実施したことにより、比率は上昇した。元利償還金は平成23年度をピークに減少に転ずるものと見込まれる。学校施設耐震化事業(平成27年度に達成率100%予定)等を進めつつも、引き続き投資的経費の抑制を図るなど既存事業の徹底的な見直しと事業の再構築を行い、上昇を抑えるよう努める。
平成20年度から本格的に着手した土地開発公社健全化支援に加え、平成22年度には住宅公社破産に伴う債務解消のため第三セクター等改革推進債を発行したことにより、平成25年度は前年度を7.8%下回る120.4%となった。両公社の債務解消により指標は下降する見込みであるが、本庁舎再建や学校の耐震化等により地方債の発行増が見込まれるため、今後も資金調達に際しては慎重に行っていく。
人件費に係る経常収支比率は、平成24年度と比較すると0.8ポイントの増加となり、類似団体平均値との比較でも9.3ポイント上回っている。平成21年度から22年度までは行財政健全化計画に基づく一般職員の給与削減の実施等により比率は低下していたが、25年度は職員の2人増による基本給の19百万円増など前年度を上回るものとなった。今後は職員数削減(対19年度比-60名)を平成30年度までに着実に実行し、人件費の圧縮に努める。
災害廃棄物処理委託料の減等により平成25年度の物件費は437百万円の減となったが、経常一財に係る普通交付税の減により経常収支比率は0.4ポイント上昇し類似団体平均値との比較では0.9ポイント上回っている。今後は職員削減により委託料の増加が見込まれるが、引き続き施設管理の見直しやごみ処理経費の圧縮等により経費削減に努める。
平成25年度は、経常収支比率は0.8ポイントの減で、類似団体平均値を1.1ポイント下回っているが、障害者自立支援経費の増等により、扶助費全体で14百万円の増加となった。今後も生活保護費については、厳正な受給資格審査を継続し適正支給に努める。
その他に係る経常収支比率は、類似団体平均値を大きく上回る状況が続いている。平成25年度では国民健康保険事業特別会計財源補てん分の繰出金119百万円の皆増により、1.3ポイントの増となった。今後は国民健康保険税の適正化を図り、普通会計の負担額軽減に努める。
補助費等における経常収支比率は、行財政健全化計画に着手した平成20年度から減少し、平成23年度以降ほぼ横ばいとなっている。平成23年度に前年度比で1.3ポイント下降した主な要因は、平成22年度に高萩市・日立市事務組合が解散となり、し尿処理経費及び斎場管理経費負担金が皆減(-94百万円)となったことによる。今後も23年度と同程度での推移を見込む。
平成22年度発行の第三セクター等改革推進債償還金の増により類似団体平均を上回っているが、平成25年度は臨時地域基盤整備事業債の償還終了(-43百万円)や三セク債の前年度の繰上償還による減(-332百万円)などにより前年比0.6ポイントの減となった。学校耐震化、本庁舎再建及び国体会場改修等に伴い、今後、再上昇が見込まれるため、引き続き投資的経費の抑制を図るなど既存事業の徹底的な見直しと事業の再構築により圧縮を図る。
公債費以外の経常収支比率は、類似団体平均を大きく上回る状況が続いている。平成22年度までは行財政健全化計画の着実な実行により下降を続けてきたが、平成23年度以降、人件費や扶助費、繰出金などの増により上昇が続き、平成25年度も人件費、繰出金等の増加により1.8ポイントの上昇となった。今後は全ての事業において緊急性や必要性を検証し、「事業の見直し」と「事業の再構築」の徹底を図る。
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