収益等の状況について
・①収益的収支比率は、黒字であれば100%以上となる指標です。類似施設と比較した場合に、高い水準を維持していましたが、H29は減となりました。これは長居公園での集客イベント数減等が要因です。・②③他会計補助金はありません。・④⑤売上高GOP比率は、施設の営業に関する収益性を表す指標です。また、EBITDAとは、営業収益と同様、その経年の推移を見て企業の収益が継続して成長しているかどうかを判断するための指標です。類似施設と比較し、高い水準を維持していましたが、H29は減となりました。要因は①と同様です。
資産等の状況について
・⑦長居公園地下駐車場は道路付属物(道路法第2条第2項)であり、敷地の地価を計上しておりません。・⑧設備投資見込額は、今後10年間で見込む建設改良費・修繕費等の金額です。長居公園地下駐車場については、今後駐車場収入で更新費用を賄ったうえで収支黒が発生していく見込みです(設備投資見込額はH29.9.25現在のものです)。・⑩企業債の残高はありません。
利用の状況について
・⑪稼動率は、収容台数に対する一日当たり平均駐車台数の割合をいいます。類似施設と比較し、低い水準となっておりますが、長居公園地下駐車場は、長居公園内施設の利用目的の駐車が多く、長時間利用車両が多いことが主な要因です。
全体総括
・H29は低下したものの、これまで各種利用促進策を実施し、収益増に向けた効率的な駐車場運営を行っています。・稼働率については、上記のとおり長時間利用者が多いため、類似施設と比較し、低い水準となっています。今後適切な料金体系について検討し、短時間利用の増加を図ってまいります。・また、当該駐車場は長居公園内にあることから、競技場等公園内集客施設と連携を図り、更なる利用増を図ってまいります。・長居公園地下駐車場は、大阪市駐車基本計画を基に市内の路上駐車違反防止のため本市が管理運営を行っており、今後も同目的達成のため、本市が管理を継続していく方針です。・なお、同駐車場の収支差額金は、道路公社解散の際に起債した第三セクター等改革推進債の償還財源となっております。