丸亀市：駅前地下駐車場

収益等の状況について

①収益的収支比率（【誤】170.9→【正】119.6）については、100%以上であり、収支は黒字である。繰入金等もなく②他会計補助金比率と③駐車場一台当たりの他会計補助金額は0であり、健全な経営ができていると言える。④売上高GOP比率（【誤】45.5→【正】18.7）については、類似施設平均値を上回っているが、⑤EBITDA（は、類似施設平均値を大幅に下回っている。これは、当該駐車場が駅前に立地しており使用料収入よる収益が比較的多くくなっている一方で、人件費や施設の経年劣化による修繕費等の費用も多く要するため、結果的に低い数値となっている。

資産等の状況について

当該駐車場が地下構造で、今後老朽化による大規模修繕が必要になってくるため、⑧設備投資見込額（【誤】0→【正】2,007,948）他駐車場の老朽化の状況も見ながら、計画的かつ適正な設備投資に努めたい。⑩企業債残高対料金収入比率（【誤】4.7→【正】14.6）については、平成28年度に実施した防犯カメラ設置工事にかかる地方債残高があるが、類似施設の平均値よりは大幅に下回っている。

利用の状況について

当該駐車場は、駅前に立地していることや、近隣に美術館や図書館もあるため利用者が多く、⑪稼働率が平均値よりも大幅に高くなっている。地下1階部は頻繁に満車になるため、駅北側にある利用者数の少ない福島駐車場の最高金額を500円に設定し、当該駐車場（最高金額1,000円）の混雑緩和と福島駐車場の利用促進を図っていることもあり、前年度に比べ稼働率が低下している。

全体総括

現在、収支は黒字で経営自体に問題はない。当該駐車場は、平成21年度より駐車の開始時刻から1時間以内を無料にしたことで、利用者数は増加し、使用料も増加傾向にある。しかしながら、地下構造であるため、施設の改修に膨大な費用がかかっており、今後老朽化に伴って更なる設備投資が見込まれる。令和2年度に策定を予定している経営戦略の中で、今後10年間にかかる修繕費や更新費用の見込みを算出するとともに、さらなる利用促進を図る取組みを検討したい。