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経常収支比率は、繰上償還の実施による公債費の減などにより改善傾向にあったが、平成27年度から開始された普通交付税の段階的縮減等が影響し、三年度連続で悪化している。今後、より一層、経常一般歳出の削減に努め、経常収支比率の維持、改善を図る。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額は、類似団体平均を大きく上回っている。行政サービスの低下にならないよう考慮しつつ適正な定員管理を行うとともに、外部委託の活用などにより、コスト削減に努める。
市町村合併以降、類似団体平均と同水準で推移しているが、今後も適正な定員管理に努め、縮減に努める。なお、平成29数値については、当該資料作成時点において、平成30年調査結果が未公表のため、前年度数値を引用している。」
美作市定員適正化計画により、職員数の削減に努めてきたが、同時に人口も減少しているため、大幅な数値の改善はなされていない。今後も定員適正化計画に基づき、事務事業の見直しやアウトソーシングの活用等を行い、より適正な定員管理に努める。
実質公債費比率は、類似団体平均を上回るものの、年々改善してきている。前年度からは0.3ポイント改善した。その要因としては、過年度における地方債の繰上償還による元利償還金の減少や、固定資産税の増による収入の増加などが挙げられる。今後も、計画的な事業実施により新規発行債を抑制するなど、実質公債費比率の適正管理に努める。
将来負担比率は、類似団体平均をやや上回るものの、年々改善してきている。前年度からは16.3ポイント改善した。その要因としては、下水道事業会計における地方債残高の減少や、公共施設整備基金への資金積立による基金残高の増加などが挙げられる。
人件費に係る経常収支比率は、平成29年度において、やや改善した。類似団体平均と比較すると若干下回っているが、人口千人当たりの職員数や、人件費及び人件費に準ずる費用の一人当たりの決算額は、類似団体平均を上回っているため、より適切な定員管理に努める必要がある。
物件費に係る経常収支比率は、類似団体平均を下回っているが、人口一人当たりの決算額は、類似団体平均を上回っている状態である。引き続き、公共施設の統廃合、指定管理制度の導入などにより、経費削減に努める。
扶助費に係る経常収支比率は、社会保障関係経費の増加に伴い、平成25年度以降、悪化傾向にある。類似団体平均と比較すると指数は大きく下回っているが、今後において、社会保障関係経費の増加が予想されるため、注意が必要である。
補助費等に係る経常収支比率は、下水道事業会計への補助金の減などにより、前年度に比べ若干改善した。ただし、類似団体平均を上回っている状態である。今後も、企業会計においては、独立採算の原則のもと、経費削減に努める。
公債費に係る経常収支比率は、繰上償還の実施等により、昨年度に比べ若干改善した。今後も、計画的な事業実施により地方債の新規発行を抑制するなど、公債費の減額に努める。
公債費以外に係る経常収支比率は、類似団体平均を下回っている。この状況を維持するとともに、高い比率となっている補助費等の削減に努める。また、物件費及び扶助費については、今後、施設の老朽化に伴う経費の増大や社会保障費の増大が見込まれるため、先を見据えた財政運営が必要である。
(増減理由)災害復旧事業に充てるために「財政調整基金」を0.6億円を取り崩した一方、公共施設の整備に備え、「公共施設整備基金」に2.8億円を積み立てたこと等により、基金全体としては、1.9億円の増となった。(今後の方針)各基金の適正な管理に努め、必要に応じて基金の活用を図る。
(増減理由)平成29年度中に発生した災害に係る災害復旧事業に充当するために6,000万円を取崩した一方、基金運用益を2,075万円積立てたことにより390万円の減となった。(今後の方針)近年頻発する自然災害等に備え、適切な基金活用に努める。
(増減理由)基金運用益を624万円積立てたことによる増加(今後の方針)地方債の償還に備え、基金を適正に管理していく。
(基金の使途)・美作市地域振興基金:地域の振興と活力のあるまちづくりを目的とする・公共施設整備基金:公共施設等の施設整備に要する経費に充てるための資金とする・ふるさと美作応援基金:美作市をふるさととして愛し、応援しようとする個人又は団体から広く寄附金を募り、これを財源として各種事業を実施し、寄附者の美作市に対する思いを実現化することにより、多様な人々の参加による、地域も人も輝くふるさとづくりに資することを目的とする・矢田茂・原田政次郎・福田五男奨学基金:大学、専修学校に在学する学生で経済的理由により修学困難な者に対し、奨学金の貸付けを行い、将来社会に貢献し得る有為な人材を育成することを目的とする・美作市公園墓地事業基金:美作市公園墓地の適切な整備及び円滑な運営を図る経費に充てるための資金とする(増減理由)・美作市地域振興基金:運用益を1,409万円積立てた一方、地域振興に資する団体への補助金に充てるため1,000万円取り崩したたことによる増・公共施設整備基金:道路整備事業のため4,000万円取り崩した一方、資金積立及び運用益積立を29,308万円行ったことによる増・ふるさと美作応援基金:平成28年度において、ふるさと寄付金分を取崩して事業に充当し、平成29年度ふるさと寄付金分を積み立てたことによる増・矢田茂・原田政次郎・福田五男奨学基金:(増減なし)・美作市公園墓地事業基金:運用益を24万円積立てた一方、事業実施のため31万円取崩したことによる減
当市の有形固定資産減価償却率は、類似団体平均値よりも高く、今後、個別施設計画の策定、実施に取り組むことで適正化を図っていくこととする。(平成31年3月末時点において固定資産台帳未整備のため、平成29年度数値は表示されていない。)
将来負担比率は、公営企業債等繰入見込額が減少していることに伴い、将来負担比率の分子の数値が減少していることから、年々改善しているが、類似団体平均より高い水準にある。有形固定資産減価償却率については、公共施設の老朽化が進行していること等から、類似団体平均より高い水準にある。(平成31年3月末時点において固定資産台帳未整備のため、平成29年度数値は表示されていない。)
将来負担比率は、公営企業債等繰入見込額が減少していることに伴い、将来負担比率の分子の数値が減少していることから、年々改善している。また、実質公債費比率についても、地方債の元利償還金や公営企業債の元利償還金に対する繰入金が減少していることに伴い、実質公債費比率の分子の数値が減少していることから、年々改善している。ただし、いずれも類似団体内平均値を上回っており、また、人口の減少や普通交付税の段階的縮減により数値が上昇するおそれがあるため、今後においても、計画的な事業実施などにより、将来負担の軽減に努める。
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