経営の健全性・効率性について
経営状況は、収益的収支比率が回復したものの複数年では全国平均を下回っており、また、料金回収率も同様である。これに伴い給水原価が全国平均を上回っており、一般会計からの繰入金に依存している状況にある。このような状況となった要因は、施設の更新による投資の増加、過疎地域という地域性による事業効率の低下が有るとともに、料金設定が給水原価を大きく下回っていることに要因があると考えられる。このことから、今後は施設投資の抑制等による経費削減を図るとともに、適切な料金設定が必要と考えられる。④企業債残高対給水収益比率は類似団体平均を上回っている。この要因は施設統合及び老朽管更新による企業債借入により残高が増加した為で、今後適切な料金改定を行い、給水収益の増加を図ることが必要と考えられる。⑧有収率は全国平均及び類似団体平均を上回っているが、今後も計画的に老朽管更新工事を実施し、有収率の向上に努める必要があると考えられる。
老朽化の状況について
施設の老朽化は、近年実施した施設の統廃合による更新により、当分の間は問題ないと判断しているが、将来的には懸念されることであるため、計画的に更新が図れるよう施設の維持管理に努める必要が有ると考えている。③管路更新率が全国平均を下回っているので、計画的に更新率を上げていく必要が有ると考えられる。
全体総括
施設の老朽化は、近年実施した施設の統廃合による更新により、当分の間は問題ないと判断しているが、将来的には懸念されることであるため、計画的に更新が図れるよう施設の維持管理に努める必要が有ると考えている。このことから、R02.4から地方公営企業法を適用し、上水道事業と経営統合を行った。これにより経営の効率化及び適切な料金の設定を図っていく必要が有ると考えている。