経営の健全性・効率性について
「①収益的収支比率」については、打切り決算により、数値は83.1%と減少している。また、「④企業債残高対給水収益比率」についても、打切り決算による給水収益の減少により上昇しているが、依然として類似団体平均値と比較しても健全であると考えられる。「⑤料金回収率」については、79.2%と減少しているが、打切り決算により減少しており、打切り分を加味すれば、良好な状態を保てているが、年々減少傾向にあるため、今後も状況に応じた経費削減、料金改定を行い健全な経営を維持していきたい。「⑥給水原価」については、国庫補助事業での生活基盤近代化事業実施による償還金支払い増加及び、総費用の増加により数値は増加しているが、施設維持・運転費用等が他方式の施設に比べ安価なため107.4円と依然良好な数値と考えられる。「⑦施設利用率」については、平成30年度からは給水人口減少等による総配水量の減少に伴い数値は減少傾向にある。例年に比べ有収率は上がっているため漏水等による施設利用率への影響は少なくなってきているので、引き続き迅速な漏水工事等により状況改善に取り組んでいきたい。「⑧有収率」については、例年に比べ有収率は上がり類似団体の平均を超え、改善されつつあるので、今後も引き続き漏水調査を実施し、迅速な対応を行い、有収率の上昇に努めていきたい。
老朽化の状況について
・老朽化の状況について、基幹管路については平成26年度~平成30年度に国庫補助事業を利用して布設替を完了した。その他の本管については、漏水調査の結果を加味し緊急性や重要度の高いところから、道路改良工事との連携を図りながら今後も計画的に更新工事を行っていきたい。
全体総括
全体総括としては、数値だけを見れば経営状態は良好といえるが、令和元年度は打切り決算により数値が全体的に下がっており、打切り分を加味しても減少傾向にあるため、今後も水道施設の維持管理費削減のため、長期にわたり節水の呼びかけを町全体に広報していく。また、既存施設の老朽化に伴う新規水源の開発や、漏水の解消による有収水率の向上等の課題については、引き続き対応していく。