収益等の状況について
昨年に比べ総収益(営業収益)、総費用(営業費用)ともに微増となっているが、総費用より総収益の増加率が高かったため、収益的収支比率、売上高GOP比率及びEBITDAは微増となっている。総収益が微増となった理由としては、令和元年10月1日から実施された消費税率引上げに伴い、駐車場使用料の改定(普通駐車及び定期駐車料金の増)を行ったことによるもの。また、総費用が微増となった理由としては、外壁防水修繕工事の実施に伴う修繕費の増によるもの。今後、必要な修繕を行いつつ、さらに支出の抑制に努めながら経常利益を確保していく。
資産等の状況について
当駐車場が供用を開始してから23年が経過し、経年劣化により補修費用が嵩む箇所が見られるため、関係団体と連携をとりながら、剰余金の範囲内で改修工事などの設備投資を行い、建物の長寿命化を目指す。また、駐車場管制設備機器についても、より効率化できるよう研究するとともに、資産の有効活用に努める。
利用の状況について
平成27年度以降は稼働率が100%を超えており、広く市民に利用されている状況にある。昨年より微増となっている要因は、7月~9月のイベント開催時期に利用者が多かったことと考えられる。引き続き、料金徴収収納に関する事業報告書や駐車場管理システム等で稼動状況を確認しながら、普通駐車と定期駐車の収容台数のバランスを調整し、より稼働率が上がるよう努めていく。
全体総括
立体駐車場である当該施設は、平成9年2月の供用開始から23年経過しているが今後も市街地を訪れる市民の駐車場として広く利用していただくために、必要な設備改修を計画的に行いながら、健全経営を図っていく。