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2013年度
2012年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2018年度)
財政力
財政力指数の分析欄
基準財政需要額及び基準財政収入額がそれぞれ増加しているが,合併特例債等の公債費の増等により基準財政需要額の方が増加率が高かったため0.01ポイント減の0.50となった。類似団体平均を上回ってはいるものの,近年低下傾向(平成28年度から平均0.01ポイントずつ低下)にあるため,人口減少対策を進め個人住民税の収入額低下の抑制に努め自主財源を確保していく。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常収支比率は分母(経常一般財源)が,普通交付税の減などにより前年度から148百万円減少し,分子(経常一般歳出)が合併特例債等の元利償還金の増などにより329百万円増加したことで,前年度と比較して3.5ポイント増の93.4%となり,類似団体内順位は23位となった。今後も義務的経費の公債費が増加していくことが予想されることから,公共施設の維持管理費等の物件費や特別会計への繰出金抑制などの経常経費の削減を進め,類似団体内平均値を下回ることを目標とする。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人口1人当たり人件費・物件費等についは,前年度と比較して6,438円増加している。現状では類似団体内平均値を12,122円下回る状況ではあるが,ごみ処理や消防業務を一部事務組合で行っているためであり,これらの経費を合計すると人口1人当たりの金額が大幅に増加することとなる。今後については人件費の抑制を継続していくとともに,物件費の削減に市全体で取り組み,現状を維持していくことを目標とする。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
平成30年度においては前年度から0.1ポイント減少し97.7%となったが,全国市平均を1.2ポイント下回り,類似団体内平均値を0.3%ポイント上回る状況である。今後も行政改革大綱を基本としてこの水準を維持していく。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
平成26年度に策定された行政改革大綱の人員管理計画に基づき新規採用職員数の抑制を進めてきたことにより,平成30年度は職員数は5名減少したが,人口千人当たり職員数は人口が減少したことにより0.03人増加している。類似団体平均を1.32人下回る状況であるが全国平均,茨城県平均には及ばないため,それらに数値を近付けるようより適切な定員管理に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
平成27年度と平成30年度の単年度比率を比較すると,算定分子において合併特例債及び臨時財政対策債の償還額の増が主な要因となり200百万円増加しているとともに,算定分母が臨時財政対策債発行可能額の減が主な要因となり734百万円減少したことにより,単年度比率は1.27ポイント増加し,実質公債費比率は前年度と比較して0.8ポイント増加の8.3%となった。今後も合併特例債等の地方債発行が見込まれることから,これまでと同様に起債許可団体とならないよう18%を上限として計画的かつ長期的な借入を行っていく。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担比率の算定分子において地方債現在高を主とした将来負担が前年度から496百万円減少し,充当可能財源等の充当可能基金及び基準財政需要額算入見込額は前年度から379百万円の減少となったため将来負担比率が前年度と比較して0.9ポイント減少している。今後もゴミ処理施設整備事業をはじめとした地方債の発行が予定されており,将来負担比率が増加していく見込みであることから,基準財政需要額に算定される有利な地方債を活用し,急激な上昇を抑えていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2018年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費は前年と比較すると職員数は5人減少(340人)により決算額で67百万円,経常収支比率では0.3ポイント減少した。今後についても,平成26年度に策定した人員管理計画に基づき適正な定員管理を継続し人件費の抑制に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費は,ふるさと応援寄附金事業委託費が221百万円増加したものの,その他の事業費では全体的に減少したため,物件費全体では0.2ポイント減少し,類似団体内平均値を2.1ポイント下回る状況となっている。今後については公共施設等総合管理計画に基づき同類施設の統廃合を進め,類似団体内平均値を上回らないことを目標とする。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費は,私立認定こども園施設型給付費が前年度から131百万円増加したことが主な要因となり0.8ポイント増加したが,類似団体内平均値を1.1ポイント下回っている。扶助費については国の制度に基づく支出が大半を占めることから,審査事務の適正化を図り増加を最小限に抑えていく方針である。
その他
その他の分析欄
その他は,基金積立金が前年度から538百万円増加したことが主な要因となって1.4ポイントの増加となった。類似団体内平均値を5.2ポイント上回る状況となっている。今後も高齢化にともなって介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計への繰出金が増加する見込みであることから,特別会計において保険税や使用料の見直しを行い,一般会計からの繰出額を抑制し,類似団体内平均値を目指していく。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等は,前年度から46百万円減少し,経常経費充当一般財源等も111百万円減少しているが,経常一般財源等が臨時財政対策債をはじめとし119百万円減少したことによって,0.2ポイントの減少となった。比率が類似団体内平均値と比較して高くなっている要因は,ごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っているためである。今後も,一部事務組合の事業内容を精査し類似団体内平均値を目標として取り組んでいく。
公債費
公債費の分析欄
公債費については合併特例債償還額が204百万円,臨時財政対策債償還額が51百万円増加したことが主な要因となり2.0ポイント増加したものの,類似団体内平均値を2.0ポイント下回っている。今後も合併特例債及び臨時財政対策債の償還金が増加していくことが予想されることから,地方債の償還期間を長期間にするなど借入を計画的に行い急激な増加を抑えていく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外は,基金積立金が前年度から538百万円増加したことが主な要因となって1.5ポイント増加し76.7%となった。類似団体内平均値を3.7ポイント上回っているおり,今後については経常収支比率に占める割合が高い人件費や繰出金を中心に改善等を図り,類似団体内平均値を目標とする。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)
目的別歳出の分析欄
教育費が住民一人当たり74,639円となっており、類似団体平均に比べ高い水準となっているのは,あずま東小学校や東中学校などの義務教育施設整備事業等が増加しているためである。施設の老朽化に伴う大規模改修を実施することにより,普通建設事業費や物件費が増加したことが主な要因である。現在,桜川地区の新設小学校建築工事が進行中であるなど,今後も数年は教育費が増加していく見込みであるため,学校施設長寿命化計画に則った適正な施設配置と維持管理を徹底していく必要がある。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり512,695円となっている。主な構成項目である物件費は、住民一人当たり79,053円となっており、平成26年度から年々増加し,平成26年度から比較すると49%増加している。これはふるさと応援寄附金事業が増加していることが主な要因である。しかし,ふるさと応援寄附金は令和元年度から事業の減少が見込まれており,事業費は今後減少していくと思われる。繰出金は住民一人当たり80,018円となっており,前年度から21.6%増加している。類似団体平均と比べても25,001円高くなっており,定額運用基金が増加していることが主要因である。今後は人口減少がさらに進むことにより人口1人当たりのコストは増加していくことが予想されるが,類似団体内平均値を上回る補助費等を中心として,住民サービスの質を下げないように留意しながら削減に取り組み類似団体内平均値を下回ることを目標とする。
実質収支比率等に係る経年分析(2018年度)
分析欄実質収支額については,標準財政規模に占める割合が5~7%台で推移している。平成30年度においては,前年より0.61ポイント減少し4.73%となっているが,普通交付税を主とした一般財源が減少したためである。財政調整基金については,普通交付税の減少に備え積み増しを行ってきたが,平成29年度以降は合併特例債をはじめとする公債費の増加により財源不足となり,取崩していることから,歳出の見直しと財源確保を継続し健全な財政運営に努めていく。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2018年度)
分析欄連結実質赤字比率に係る黒字額の標準財政規模に対する比率について,算定の分母となる標準財政規模は前年度から6百万円増加しているが少額なため各会計の比率に対する影響は少ない。一般会計については,実質収支が79百万円減少したため,0.61ポイントの減少となっている。その他,変動の大きい会計は国民健康保険特別会計で,保険給付費をはじめとする歳出が増加したことにより2.26ポイントの減少となっている。今後,一般会計については将来負担に備えた財政調整基金の取り崩しを行うことにより5%前後で推移していくことが見込まれる。特別会計については,大きな変動要素は見込まれていないが,農業集落排水事業,公共下水道事業は法適用化や施設更新経費などを見据え,一般会計からの繰入金に頼らない事業体制を構築していく必要がある。
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実質公債費比率(分子)の構造(2018年度)
分析欄実質公債費比率の分子については,平成27年度から4年連続で増加となった。要因としては算入公債費等の増加を元利償還金等が上回っているためで,特に元利償還金が244百万円の増加と大きくなっている。今後も元利償還金等と算入公債費等がそれぞれ増加し,元利償還金等の増加が上回ることによって実質公債費比率が増加していくことが予想されることから,合併特例債等の交付税算入率が高い地方債の借入を中心に行うこととし,実質公債費比率が急激に上昇しないよう計画的に借り入れを行っていく。
分析欄:減債基金満期一括償還地方債を利用していない。
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将来負担比率(分子)の構造(2018年度)
分析欄将来負担額は,公営企業債等の減少が主な要因となり,前年から496百万円の減少となった。充当可能財源等については,基準財政需要額算入見込額が新庁舎建設基金の減少による充当可能基金の減少により前年度から379百万円の減少となった。将来負担額及び充当可能財源等がともに減少しているが,将来負担額の減少が上回っているため,将来負担比率の分子は前年度から116百万円の減少となった。今後については,合併特例債や臨時財政対策債の発行が予定されているとともに,財政調整基金をはじめとする充当可能基金の取り崩しが見込まれるため将来負担比率が増加していくと予想されるが,急激な上昇が生じないよう償還期間を長期間にするなど計画的な借入を行っていくこととする。
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基金残高に係る経年分析(2018年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)「公共公用施設整備基金」に3.5百万円積み立てた一方,新庁舎建設による地方債の元利償還のため,「新庁舎建設基金」から239百万円取崩したこと,「財政調整基金」から普通交付税の合併算定替による特例措置の適用期限終了のための代替え財源として244百万円を取り崩したこと等により,基金全体としては575百万円の減少となった。(今後の方針)基金の使途の明確化を図るために、財政調整基金を取り崩して個々の特定目的基金に積み立てていくことを予定している。中長期的には,地方債の元利償還金等のための取崩し額が増加していくことにより,減少傾向にある。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)普通交付税の合併算定替による特例措置の適用期限終了により一部取崩しを行ったため,244百万円の減少となった。(今後の方針)財政調整基金の残高は、標準財政規模の10%から20%の範囲内となるように努めることとしている。
減債基金
減債基金
(増減理由)運用益2百万円を積立てたことによる増加。(今後の方針)令和3年度に地方債償還額がピークを迎える見込であり,それに備えて毎年度計画的に積み立てを行う予定である。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)公共公用施設等整備基金:公共公用及び学校施設整備の推進。合併振興基金:市の一体感の醸成及び地域振興の推進。ふるさと応援基金:ふるさと稲敷市を応援する人々から寄附された寄附金を適正に管理運用する。企業立地促進及び創業支援基金:企業立地や創業に対する奨励措置によって産業の振興を図る。(増減理由)新庁舎建設基金:平成28年度に開庁した新庁舎の元利償還のため238百万円を取り崩したことによる減少。(今後の方針)新庁舎建設基金:平成28年度に開庁した新庁舎の元利償還のため,減少していく見込み。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2018年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は,類似団体平均とほぼ同等となっているが,平成28年度からゆるやかな上昇傾向にある。これは新庁舎建設事業や学校建設事業等の新たな公共施設の取得により,有形固定資産減価償却費率の低い資産も少なくないが,合併4町村に老朽化した類似施設が多いことが要因と考えられる。今後は公共施設等総合管理計画及び学校施設長寿命化計画に基づき,施設の統廃合や建替えを含む施設の適正な機能の確保と,効率的な管理運営に努めていく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は,類似団体平均と比べて103.4ポイント高い数値となった。これは合併算定替の影響で地方交付税などの経常収入が減少傾向にあり,経常支出も増加傾向であることが要因と考えられる。今後は,経常的経費の精査をし,将来負担の削減に努めていく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は類似団体平均より低い水準となり,平成29年度より減少している。公営企業債等繰入見込額が減少したこと及び基金が増加したことが要因として考えられる。有形固定資産減価償却率は類似団体平均や平成29年度とほぼ同等の数値となっているが,ゆるやかな上昇傾向にある。これは新庁舎建設事業や学校建設事業等の新たな公共施設の取得により有形固定資産減価償却費率の低い資産も少なくないが,平成17年に4町村による合併にて当市は誕生したため老朽化した類似施設も多いことが要因と考えられる。今後は,公共施設等総合管理計画及び学校施設長寿命化計画において示されている指針に基づき,公共施設の規模の適正化を図り,将来負担比率と有形固定資産減価償却率のバランスの改善に努めていく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率は類似団体平均より低い水準となり,平成29年度より減少している。公営企業債等繰入見込額が減少したこと及び基金が増加したことが要因として考えられる。実質公債費比率は類似団体平均よりやや低い水準となったが,平成29年度より増加している。これは新庁舎建設に係る合併特例債の元利償還金等が増加したことが要因と考えられる。今後は,さらなる合併特例債及び臨時財政対策債の発行や基金取崩が予想されることから,将来負担比率が急激に上昇しないよう計画的な借入及び基金取崩を行っていく方針である。実質公債費比率についても将来負担比率と同様に急激に上昇しないよう計画的な借入を行っていく。
施設類型別ストック情報分析表①(2018年度)
施設情報の分析欄
有形固定資産減価償却率が類似団体平均と比較して高くなっている施設等は,道路及び公営住宅となった。また,低くなっている施設等は,橋りょう・トンネル,認定こども園・幼稚園・保育所,学校施設及び公民館となった。道路については,合併特例債を活用した新設道路が増加しているものの総延長が大きいこと,また,公営住宅については昭和40年から昭和50年代に多くが建設されていることにより,有形固定資産減価償却率は類似団体平均より高くなっている。今後は,公共施設等総合管理計画において示されている指針に基づき,公共施設の規模の適正化を図り,有形固定資産減価償却率の改善に努めていく。一人当たりの面積等については,類似団体平均と比較して高くなっている施設等は,道路及び認定こども園・幼稚園・保育所となった。また,低くなっている施設等は,橋りょう・トンネル,公営住宅,学校施設及び公民館となった。道路については,市の面積が比較的広いことから類似団体平均より大幅に高くなった。
施設類型別ストック情報分析表②(2018年度)
施設情報の分析欄
有形固定資産減価償却率が類似団体平均と比較して高くなっている施設等は,図書館,一般廃棄物処理施設となった。また,低くなっている施設等は,体育館・プール,保健センター・保健所,福祉施設,消防施設,庁舎となった。図書館については平成4年に建設されており,建設後年数が経過してきていることから,有形固定資産減価償却率は類似団体平均より大幅に高くなっている。今後は,公共施設等総合管理計画において示されている指針に基づき,公共施設の規模の適正化を図り,有形固定資産減価償却率の改善に努めていく。一人当たりの面積等については,類似団体平均と比較して高くなっている施設等は,庁舎となった。また,低くなっている施設等は,図書館,一般廃棄物処施設,体育館・プール,保健センター・保健所,福祉施設,消防施設となった。特に,庁舎については庁舎の新設や合併4町村に支所等を残すなどの要因により,類似団体平均より高くなった。
財務書類に関する情報①(2018年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度末から1,092百万円の減少(-1.4%)となった。資産総額のうち有形固定資産は726百万円(-1.2%)の減少となっている。これらの資産は将来の(維持管理・更新等の)支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。水道事業会計、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等を加えた全体では、資産総額は前年度末から1,404百万円減少(-1.7%)し、負債総額は前年度末から69百万円増加(+0.2%)した。資産総額は、上水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて6,578百万円多くなるが、負債総額も水道管の新規敷設事業に地方債(固定負債)を充当したこと等から、2,495百万円多くなっている。江戸崎地方衛生土木組合、茨城県後期高齢者医療広域連合等を加えた連結では、資産総額は前年度末から1,569百万円減少(-1.7%)し、負債総額は前年度末から84百万円減少(-0.3%)した。資産総額は、一般会計等に比べて11,924百万円多くなるが、負債総額も一部事務組合の借入金等があること等から3,656百万円多くなっている。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、純行政コストは18,563百万円となり、前年末から838百万円増加(+4.7%)した。人件費が3,312百万円(17.2%)、物件費等が7,202百万円(37.4%)と経常的な行政活動によるコストである経常費用のうち5割以上を占めている。民間でも実施可能な部分については、指定管理者制度を導入するなどにより、コストの削減に努める。全体では、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が900百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が7,674百万円多くなり、純行政コストは8,168百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益が1,070百万円多くなっている一方、物件費等が2,039百万円多くなっているなど、経常費用が13,668百万円多くなり、純行政コストは12,612百万円多くなっている。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源(17,247百万円)が純行政コスト(18,563百万円)を下回っており、本年度差額は▲1,316百万円となり、純資産残高は1,276百万円の減少となった。地方税の徴収業務の強化により税収等の増加に努める。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて財源が7,966百万円多くなっているものの、純行政コストが8,168百万円多くなっていることもあり、本年度差額は▲1,518百万円となり、純資産残高は1,473百万円の減少となった。連結では、茨城県後期高齢者医療広域連合等への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が12,376百万円多くなっており、本年度差額は1,552百万円となり、純資産残高は1,485百万円の減少となった。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は物件費等支出の増加等により784百万円となり、投資活動収支は▲971百万円となっている。財務活動収支については、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから、74百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から113百万円減少し、809百万円となった。行政活動に必要な資金を地方債の発行収入によって確保している状況であり、行財政改革を更に推進する必要がある。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より61百万円多い845百万円となっている。投資活動収支では、水道事業の公共施設等整備費が増加したため、1,247百万円となっている。財務活動収支は、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから、37百万円となり、本年度末資金残高は前年度から365百万円減少し、2,425百万円となった。連結では、業務活動収支は一般会計等より229百万円多い1,013百万円となっている。投資活動収支では、1,307百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、▲54百万円となり、本年度末資金残高は前年度から350百万円減少し、2,604百万円となった。
財務書類に関する情報②(2018年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額が類似団体平均を大きく下回っているが、当団体では、道路や水路などの敷地のうち、取得価額が不明であるため、備忘価額1円で評価しているものが大半を占めているためである。総資産額は減少しているもののそれ以上に人口が減少しているため、開始時点からは3.3万円増加している。歳入額対資産比率については、類似団体平均を大きく下回る結果となっているが、資産規模が相対的に低いことが要因である。前年度と比較すると資産合計の減少により0.14ポイント減少している。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均と比較すると低い水準であり、特に事業用資産において新庁舎建設等、比較的近年に行った大規模事業の影響による。今後は公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。
2.資産と負債の比率
純資産比率は、類似団体平均を下回っているが、純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産が減少し、昨年度から0.8ポイント減少している。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が費消して便益を享受したことを意味するため、「稲敷市第3次行政改革実施計画」に基づく人件費の削減などにより、行政コストの削減に努める。将来世代負担比率は、類似団体平均を上回っており、また、開始時点と比べて1.2ポイント増加している。新規に発行する地方債の抑制を行うなど、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは、類似団体平均よりやや低いが、昨年度から増加(2.8万円)している。要因としては、主にふるさと納税管理・推進等業務委託費や施設解体工事に伴う維持修繕費の増加によるものである。公共施設等総合管理計画及び学校施設長寿命化計画に則り、適正な施設配置と管理を徹底し、物件費等の増加の抑制に努める。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は類似団体平均を上回っており、前年度から1.8万円増加している。負債合計が合併特例債の影響により増加していることや、人口が減少していること等が要因と考えられる。基礎的財政収支は、投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を上回ったため、▲234百万円となっている。類似団体平均を下回っているが、投資活動収支が赤字となっているのは、施設解体工事に伴い業務費用が大きく増加したためである。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。また、昨年度から減少しており、経常費用が昨年度から862百万円増加しているのに対し、経常収益がほぼ横ばいであるためである。今後も公共施設等の使用料の見直しを行うとともに、公共施設等の利用回数を上げるための取組を行うなどにより、受益者負担の適正化に努める。
類似団体【Ⅰ-0】
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