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アベノミクスによる景気回復から、平成25年度からはほぼ横ばいの状況が続いている。輸送関連企業が多数を占めることにより、類似団体の平均より高く、県下の平均値となっている。平成23年3月11日の東日本大震災以降、人口流出や企業の撤退が見られるため、津波浸水区域外への企業誘致などを進め、財政基盤の強化を図っている。
平成29年度決算では84.7%と対前年度比1.1ポイントの増加となった。平成25年度以降、市税や交付金など歳入の増減に伴うバラツキはあるものの、概ね84%程度を推移している。類似団体の平均より低く、県下の平均も下回っている。厳しい財政状況により経常的経費を抑制してきた結果の減少であるが、一部事務組合で管理、運営しているごみ処理施設等の起債償還の完了による負担金の減少も要因の一つとなっている。
以前より、類似団体に比べ、非常に低い額を示している。定員適正化計画による人件費の抑制など行財政改革への取り組みによる経費削減の効果が現れていると考えられる。ただし、当市は消防、ごみ処理、し尿処理、火葬、学校などの業務を一部事務組合で行っており、全部で14の組合に加入している。これらの経費は、補助費等に区分されるため、類似団体及び全国平均と比較すると低額の要因となっている。
以前より、類似団体の平均に比べ、低い数値で推移しており、全国市平均も下回っている。東日本大震災の復興財源による給与カット(国家公務員)の影響から100を上回る状況もあったが、それ以降は再び100を下回っている。今後は、地域の民間企業の平均給与の状況を踏まえ、より一層の給与の適正化に努める。※ラスパイレス指標については、当該資料作成時点(平成31年1月末)において、平成30年調査結果が未公表であるため、前年度の数値を引用している。
平成30年4月の職員数は373人で、定員適正化計画(第2次)の目標数値(364人)を上回っているが、類似団体との比較では、低い状況である。平成17年の合併で、旧2町の庁舎を部門ごとに使用しており、地方創生時代において処理すべき事務がさらに増加する中、現状ではこれ以上の職員削減は難しい。今後は、指定管理者制度や民間委託の活用、また、公共施設の統廃合などを進める検討を行い、更なる削減効果を図りたい。
起債許可の基準である18%を平成25年度にはじめて下回り、今年度はさらに1.3ポイント改善し、8.6%となった。合併による税の不均衡を是正するため、平成21年度に都市計画税を廃止したことが、他団体と比較し改善が遅れる要因となった。しかしながら、平成18年度に策定した「公債費負担適正化計画」を遵守してきた結果、平成25年度に計画より1年前倒しで目標を達成した。今後も、計画的な借り入れや返済を行うことで更なる財政健全化を推進する。
将来負担比率は、9.1%で前年度より9.8ポイント改善し、前年度に引き続き類似団体の平均及び全国平均を下回った。また、今年度は県平均よりも下回ることができた。負担の種類は、国・県が実施した牧之原畑地帯総合整備事業の負担金や市が発行した地方債が主なものとなっており、早期の著しい改善は困難であるが、計画的な借り入れや返済を行うことにより負担の軽減を図る。
類似団体の平均と比較すると、比率は低くなっており、県下の平均よりも低い数値となっている。これは、ごみ処理業務及び消防業務(榛原地区)などは一部事務組合で実施しているが、市営の保育所が他団体と比較して多いため、相殺された形となっている。民間でも実施可能な部分については、指定管理者制度の導入を進めているところである。
類似団体の中でもかなり低い数値となっているが、人件費と同様に一部事務組合でごみ処理業務、し尿処理業務及び消防業務(榛原地区)などを行っている影響が大きい。厳しい財政状況の中、需用費をはじめとする物件費の削減を行っているが、保育園等の施設の管理運営を指定管理者制度に移行しており、今後、その比率はさらに高まるものと考えられる。
昨年は減少となったが、今年度は前年度対比0.3ポイント増加した。類似団体と比較すると、その比率はかなり低く、県平均も下回っている。要因として介護給付等の利用者の増減が主たるものであるが、全国的に社会保障費がかなり増加している中、やや低率で推移しているため、今後もこの状態を維持できるように努める。
厳しい財政状況の中で、維持補修費等も類似団体及び県下の平均より低く推移しているが、上昇傾向にある。維持補修費等も類似団体及び県下の平均より低く推移している。また、今後は、道路、橋梁、公営住宅、小中学校などの公共施設の長寿命化対策に要する経費とともに維持管理経費の増加が予想されている。
類似団体の中で2番目に高い数値を示しているが、これは人件費及び物件費と同様にごみ処理業務、し尿処理業務及び消防業務などを一部事務組合で実施している影響が大きい。一部事務組合に係る経費を除くと11.8%になり、類似団体の平均とほぼ同率となっている。
類似団体及び県下の平均とほぼ同じ比率になっている。以前は、起債制限比率の指標を基に借り入れを行ってきたため、これに係る公債費も平均的な数値となったと考えられる。しかし、当市は準公債費である一部事務組合の公債費相当分や国・県の牧之原畑地帯総合整備事業負担金等も多額であることから、実質公債費比率が県下でワースト9位となっている。今後は、これらを含めた実質的な公債費全体について抑制していく。
類似団体の平均より低く、県下の平均も下回っている。個別の性質別区分による比較の場合には、一部事務組合の影響により特徴的な差異を生じるが、全体的には、県下の平均と近い比率となっている。しかし、物件費や繰出金は増加傾向であるため、より一層の改善を図り現状を維持できるように努める。
(増減理由)市内の浸水対策事業に伴い「緊急地震・津波対策基金」から18百万円、「さがら子生れ温泉会館維持基金」からシステム改修事業のために16百万円取り崩したが、法人市民税の増や企業の設備投資による固定資産税の増により、減債基金に1.8億円積み立てた。また、平成29年度から将来の建設事業の財源とするための地域振興基金を4億円積み立て、基金全体としては5.7億の増となった。(今後の方針)基金使途の明確化を図るため、特定目的基金を中心に積み立てていくことを予定している。
(増減理由)基金利子の積立により2.7百万円の増となった。(今後の方針)平成17年度の合併以降10億円前後を推移してきたが、平成22年3月に一部事務組合で運営する総合病院を指定管理者へ移行してからは20億円程の残高となっている。しかし災害への備え等のため、30億円を目指し積み立てることとしている。毎年度、当初予算は財源不足のため基金を取り崩す編成となっている。
(増減理由)決算剰余金を1.8億円積立てたことによる増加.。(今後の方針)平成18年度以降、公債費が20億円を越える償還が続いており、平成34年度には25億円以上になることが予想される。将来への備えのため減債基金を積み立てていく。
(基金の使途)地域振興基金:新市建設計画に登載された事業の財源公共施設維持基金:発電用施設周辺地域整備法により整備した、公共用施設の修繕その他の維持補修さがら子生れ温泉会館維持基金:牧之原市さがら子生れ温泉会館の修繕その他維持補修等地域福祉基金:地域における保健福祉活動を推進緊急地震・津波対策基金:緊急的かつ重点的に取り組み、計画的に実施する必要のある地震・津波対策事業に要する経費(増減理由)地域振興基金:合併特例債を財源に4億円積み立てたことにより増加公共施設維持基金:給食センター維持補修により2.7百万円の減少さがら子生れ温泉会館維持基金:温泉会館の売上額の一部(12百万円)を積み立てた一方で、システム改修事業の財源として16百万円を充当したことによる減少地域福祉基金:指定管理者からの納入金、無償譲渡した施設の土地賃借分を基金に積み立てたため1.5百万円の増加緊急地震・津波対策基金:寄附金により10百万円の増となったが、津波防災まちづくり事業等に18百万円充当したため8百万円の減少(今後の方針)地域振興基金:将来の建設事業の財源とするため、平成29年度から4年間で16億円を積立てていく。
将来負担比率は類似団体と比較して低く、実質公債費比率は若干高くなっているものの、改善傾向である。要因としては、合併特例債等の交付税措置の高い起債の借入による基準財政需要額算入見込額の増加が挙げられる。今後、施設の老朽化などによる大規模修繕等が予想されるため、今後も計画的な借り入れや返済を行うことにより改善を図る。
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