収益等の状況について
本駐車場は、収益的収支比率が、毎年100%を上回っており、単年度収支で黒字となっている。また、他の市営駐車場に比べて一台当たりの平均料金が高く、長時間の利用者が多い傾向があり、収益的収支比率を押し上げている。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛、イベント中止による料金収入の減少により、昨年度に比べ、収益的収支比率は微減しているおり、営業総利益を示す売上高GOP比率及び減価償却前の営業利益を示すEBITDAの数値は共に減少している。稼働率の更なる向上や、経営コストの更なる効率化を図る必要がある。他会計からの補助金等は受けていないため、健全な収益体制となっている。
資産等の状況について
本駐車場は、設置より44年が経過しており、施設の老朽化が進んでいる。施設の修繕及び機器の更新について、計画的に実施することにより、企業債等に頼らず、収益の中での対応を継続していく必要がある。
利用の状況について
本駐車場は、中心市街地の繁華街付近に立地しており、休前日の夜間の利用率が高くなっている。また、飯田市公民館にも隣接しているため、平日昼間及び休日昼間の利用も多く、類似施設平均値と比較して高い稼働率となっている。
全体総括
本駐車場は、高稼働率・高収益を維持している。今後の施設の老朽化及び利用者のニーズの変化に注意し、計画的な経営を継続していく必要がある。また、利用者の減少を防ぎ、稼働率の更なる向上や、経営コストの更なる効率化を図る必要がある。