特定地域排水処理施設 農業集落排水施設 特定環境保全公共下水道 珠洲市総合病院 公共下水道 簡易水道事業(法適用)
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類似団体内順位では下位で推移しているが、これは自主財源が少なく、財源を地方交付税等に依存していることを意味する。実際に歳入に占める交付税の割合は51.0%と非常に高く、国の動向に左右されやすい財源構造となっている。一方で過疎と高齢化などにより住民税は減少傾向にあり、固定資産税についても地価の下落により同様である。今後、悪質な税滞納者には回収を強化するほか、新規企業の創業支援、世界農業遺産の活用などにより、地域経済のより一層の活性化を図り、自主財源の確保に務める。
平成16年度には100%を超えていたものの、17年度から実施した行財政改革により減少し、一定の効果を示す。21年度には97.3%まで上昇したが、22年度に新たな行財政改革プランを策定し、適正な予算執行に努め、補助費等の削減を行った。また、公債費においては新規借入れの抑制、繰上償還等を行い、地方債残高の減少を図った。しかし、依然として交付税の動向に左右される状況に変わりはないことから、今後も人件費や公債費等、義務的経費の着実な改善に努めていく。
平成24年度における人口一人当たりの人件費は87,350円(前年度比-4,753円)である。退職者と新規採用者の給料差額により減少した。引き続き適正な職員数、職員構成の管理に努める。また、人口一人当たりの物件費・維持補修費は79,063円(前年度比-250円)となっている。施設の維持修繕費等については、適切な管理のもとコスト削減に努める。
従来から広大な面積に対応するための施設の維持管理に必要な職員配置など、本市特有の事情もあり、類似団体平均を上回る状況である。平成17年度策定の行財政改革大綱に基づき、退職者不補充による職員数の削減を実施してきたところであるが、それも限界に近づいている。引き続き職員数の適正化に努める。
平成24年度は15.5%となり前年度から2.4%減少した。一部事務組合への負担金、公営企業への繰出金が大きなウェイトを占めている。平成11年度以降に実施した大型事業の償還がピークを超えたことや繰上償還を実施したことが減少の要因である。今後、事業の執行にあたっては内容を精査し、緊急度や住民ニーズを的確に把握することにより、地方債の新規発行や基準外繰出の抑制に努める。
前年度の95.7%から82.3%と13.4%減少した。主な要因としては、一般会計の地方債残高の減少のほか、財政調整基金の積み立てによる充当可能基金の増額等が挙げられる。一方では水道・下水道の地方債現在高は増加傾向にあり、今後も普通建設事業の適正な執行、有利な財源の確保等による新発債の発行を抑制し健全化に努める。
経常収支比率における人件費の割合は、20.8%と前年度より0.3%増加している。これまでは、平成17年度から実施してきた行財政改革大綱に基づき、退職者不補充による職員数の削減や各手当の削減を実施してきた結果により減少してきたが、24年度は職員構成の高齢化や削減職員数の減少により増加した。今後も適正な人件費を維持するよう努める。
経常収支比率における物件費の割合は6.8%となっており、類似団体平均を下回っている。ここ数年は臨時・嘱託職員の増による増加傾向にある。今後も歳出の削減に努める。
経常収支比率における扶助費の割合は3.1%で、類似団体内の中で最も低い数値となっている。最大の要因は少子高齢化による影響である。近年の出生数は年間100人を切り、逆に高齢化率は県内で一番高くなっている。このことから老人福祉費では類似団体平均を上回るが、児童福祉費では類似団体平均を大きく下回る結果となっている。社会構造上、この数値が大きく変動することは考えにくく、引き続き適正な執行に努める。
経常収支比率におけるその他の割合が類似団体平均を上回っているのは、繰出金が主な要因である。中でも特別会計への繰出金増加が顕著であり、公共下水道では27年度まで面整備が行われるため、多額の繰出金が見込まれる。また、高齢化の進む本市において、介護保険や後期高齢者への繰出しも増加している。社会構造上、やむを得ない部分であるが、下水道事業等とも併せ、財政の健全化に努める。
経常収支比率における補助費等の割合は類似団体平均を上回っている。要因としては奥能登クリーン組合への負担金、水道事業会計への補助金、病院事業会計への負担金・補助金が主な要因となっている。クリーン組合では平成18年度からの施設の建設に係る元金償還が開始され、引き続き高水準で推移する見込みである(負担金は平成29迄)。病院会計では建設改良に係る繰出し金が増加している。各種団体への運営補助等は引き続き適正な執行に努める。
経常収支比率における公債費の割合は20.6%で、類似団体平均を上回っているものの、ここ数年は確実に減少傾向にある。公的資金補償金免除繰上償還等を行い、新発債については交付税措置の高い起債の選択や借入れ総額の抑制を行ってきた結果である。今後も事業計画等において事業の緊急性や優先度を考慮しながら、有利な起債の選択や新規発行の抑制に努め、公債費負担の適正化を図っていく。
公債費以外の負担割合は類似団体平均とほぼ同水準であるが、高水準で移行見込みの補助費等や下水道特会への繰出し等の負担割合が高くなっている。今後もできる限り経常経費の削減に努め、公営企業等へ効率のよい運営を求める。
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