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長引く景気低迷により法人市民税及び固定資産税の主要な税収が減額となったものの前年並みの指数を維持し、全国平均を上回っている状況である。人口減少により平成23年度から類似団体のグループが変わったため、類似団体平均を大幅に上回ることとなっている。平成16年度以降、財政健全化計画、中期財政収支ビジョン及び集中改革プランを策定し確実に実行してきたことで、経常的経費を削減し、資金不足が発生しないように努めている。今後もアウトソーシングを含め行政の効率化を図るとともに、企業誘致、税徴収業務強化に努めることにより、財政の健全化を図る。
平成19年度から21年度まで実施した公的資金補償金免除繰上償還による高利率の地方債の繰上償還や借換により公債費が減少し、臨時財政対策債を含めた地方交付税等経常一般財源が増加したことにより平成22年度は対前年度比6.0ポイント改善したが、平成24年度は固定資産税、地方交付税が大きく前年を下回るなど経常一般財源が大幅に減少したことと、障害者自立支援事業費等の扶助費が増加したことにより3.0ポイント悪化している。このため、引き続き公債費負担適正化計画による公債費の管理、中期財政収支ビジョン等により人件費や物件費等の抑制を図り、財政構造の弾力性確保に努める。
人件費は集中改革プラン等の確実な実行により抑制が図られており、物件費についても抑制に努めてきたことにより、わずかではあるが全国平均を上回ることとなった。今後も緊急的な事業により増減が出てくるが、通常的な人件費・物件費等においては中期財政収支ビジョンにより資金不足が発生しないよう、適正な管理を図ることで、健全な財政運営に努める。
平成16年度10月より職員給6%カット、平成18年4月より19年3月末まで4%カットを行うとともに、国に準拠した給与制度の適正な実施により、平成19年度までは類似団体平均を下回ってきたが、平成20年度は給与表の改正(7級→6級制)を行うものの、若年職員の経験年数階層の変動や国の給与構造の見直しに伴う1号棒抑制の経過措置等によりラスパイレス指数が上昇した。また、国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置のため平成23年度以降100を超えているが、措置がないとした場合の値は97.8となっており、引き続き給与の適正化に努める。
集中改革プランに基づき、退職者不補充や民間委託の推進、課の統合等により職員数は着実に減少し、類似団体平均を下回る結果となっている。今後は南海地震対策等の防災に対応するための職員配置が必要となるものの、定員適正化計画に基づき、事務事業の見直しによる機構改革や保育所民営化といった民間委託の活用を引き続き検討しつつ、職員数の適正化に努めていく。
平成12年度から策定している公債費負担適正化計画に基づく市債発行の抑制や、平成19年度から21年度までの公的資金補償金免除繰上償還に減債基金を充当し、借換債を抑制したこと等により公債費は減少し、平成24年度決算では13.5%まで引き下げることとなった。しかしながら類似団体をまだ上回っている状況であり、地震防災対策等大型事業も控えており、今後も公債費負担適正化計画に基づく普通建設事業の計画的な実施により、公債費負担の健全確保に努める。
平成12年度から策定してる公債費負担適正化計画に基づく市債発行の抑制や平成19年度から21年度までの公的資金補償金免除繰上償還に減債基金を充当し、借換債を抑制したこと等により地方債残高は急速に減少し、平成13年度末のピーク時には約340億円であった地方債残高が平成24年度末には175億円となっている。今後も公債費負担適正化計画に基づく中長期的な視野に立ち起債管理を行うとともに、基金の計画的な造成を行うことにより将来負担の健全度を高めていく。
平成16年度から3年間の財政健全化計画、平成19年度からの中期財政収支ビジョンを策定するとともに、平成17年度には集中改革を策定する中で、職員数の削減を図り総人件費の圧縮に努めてきた結果、職員数は平成17年度の430名から平成24年度には384名と46名の減となっている。退職手当を除いた職員給は減少しているが、類似団体を上回っており、今後とも上記計画や定員適正化計画による職員数の適正化、総人件費の抑制を図っていく。
平成16年度から3年間の財政健全化計画、平成19年度からの中期財政収支ビジョンを策定するとともに、平成17年度には集中改革プランを策定する中で物件費の前年度決算を基にした徹底した削減を行った結果、類似団体を下回る状況となっているが、平成23年度以降指数が上がり平均値に近づいている。今後も引き続き中期財政収支ビジョンを策定する中で、資金不足が発生しないよう引き続き物件費の抑制に努める。
長引く景気低迷により生活保護費が年々増加してきたことや、平成24年度は障害者自立支援事業費、民営保育所等費(運営費補助金等)が増加したことにより類似団体を大きく上回っている。就労や医療の適正受診等の指導に努めるとともに、総費用を抑制できる効率的なサービスへの移行等につながる効果的な施策を実施し、財政運営への影響を可能な限り少なくするように努める。
その他に係る経常収支比率が類似団体を上回っているのは、繰出金の増加が主な要因である。特に高齢化率の上昇に伴い介護保険特別会計及び後期高齢者医療保険特別会計への繰出金が増加しており、保険料の適正化等により繰出金の抑制に努める。
平成16年度から3年間の財政健全化計画、平成19年度からの中期財政収支ビジョンを策定するとともに、平成17年度には集中改革プランを策定する中で補助金をゼロベースで見直し、また、市単独補助金の前年度からの一律カットの実施により、類似団体を下回る状況となっている。今後も補助目的の明確化、終期の設定等精査していく中で、引き続き補助費等の適正な支出に努める。
平成11年度から15年度にかけて建設した一般廃棄物最終処分施設、消防庁舎といった大型普通建設事業による影響から公債費負担が大きかったものの、普通建設事業の抑制や公的資金補償金免除繰上償還に減債基金を活用することにより公債費負担の適正化に努めたことで、急激な回復基調となり類似団体平均に近づくことができた。今後も公債費負担適正化計画を策定する中で、普通建設事業の計画的な執行に努める。
平成16年度から3年間の財政健全化計画、平成19年度からの中期財政収支ビジョンを策定するとともに、平成17年度には集中改革プランを策定する中で、人件費・物件費・補助費等の徹底した削減を行った結果、類似団体を上回る状況となっている。今後も中期財政収支ビジョンを策定する中で資金不足が発生しないよう、引き続き経常的経費の抑制に努める。
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