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少子高齢化の進行による扶助費の増加などの歳出増に対し、長引く景気低迷による新規設備投資の抑制並びに雇用の低迷などにより市税など税収基盤が脆弱であるため、類似団体平均を下回っている。「行政改革大綱」に基づく「集中改革プラン」及び「財政健全化計画」による、事業の選択と集中、効率の良い組織改革、人事管理の適正化、遊休財産の利活用、市税等の滞納徴収強化や自主財源確保など、今後も行財政改革に引き続き取り組む。
前年度より1.0%減少し、類似団体平均を6.6%下回った。主な要因としては、定員適正化計画による職員数削減や地方債繰上償還による公債費の抑制、一部事務組合への補助の減額などによるもの。今後も集中改革プランに基づき、定員適正化並びに行財政改革に継続して取り組み、経常経費の削減に努める。
人口1人当たりに対する金額は、類似団体平均を14,491円下回った。これまでは人件費が要因となり類似団体平均より高かったが、合併以降、定員適正化(数値目標160人削減)に取組んできた成果である(合併当初626人であった職員数が平成28年度末で421人)。しかし、物件費に関しては前年度と比較し増額しており、人口1人当たりの決算額についても、人口減少も関係し増加傾向にある。今後も第2次定員適正化計画により更なる人件費抑制と、施設の維持管理経費の見直しなど行財政改革を進め、コストの低減を図る。
類似団体と近似値であり概ね適正である。これまで、定員適正化計画による職員数の適正化の着実な推進と、時間外勤務手当の縮減、社会福祉業務手当の廃止などを行い、給与水準の適正化に取り組んできたところである。今後も、これまでの取り組みを継続し、なお一層の給与適正化に努める。
8町の合併により肥大化した職員数を削減するため、定員適正化計画の実施に取り組んだ結果、類似団体平均を1.19%下回った。引き続き第2次定員適正化計画に基づく職員数削減を実施し、市職員提案制度(カイゼンピック)による事務事業の効率化や支所窓口の充実を推進し、適正な定員管理に努める。
歳入の交付税や臨時財政対策債の減額はあるものの、地方債の繰上償還による地方債残高の削減により前年度に比べ1.9%減少、類似団体平均を2.7%下回った。今後も、過疎債(ハード・ソフト)や合併特例債など、新規発行が想定されることから、政策評価を踏まえ、重点事業について重点配分するとともに、財源確保について、地方債に過度な依存をすることのない財政運営に努める。
繰上償還の財源として減債基金の取崩しによる充当可能基金の減額はあるが、計画的な繰上償還に伴う地方債残高の減、財政調整基金など将来負担額の控除財源である基金残高の確保により改善がなされてきている。今後も政策評価を踏まえ、重点事業に配分し、市民サービスの充実を図り、財源確保については、過度な地方債依存とならない財政運営に努めるとともに、定員適正化など行財政改革に取り組み健全な行政運営に努める。
平成18年度に合併後、集中改革プランに掲げた定員適正化計画により平成28年4月1日までに職員160人削減(-25.6%)を目標に努めた結果、類似団体を1.7%下回った。しかし、前年度と比較すると0.4%増加している。主な要因としては、繰上償還による公債費の減や一部事務組合への補助費などの減により、公債費、補助費等の経常収支比率が減少したため、結果として人件費の経常収支比率が前年度よりも増加となった。経常一財については、前年度より減少している。
交付税や臨時財政対策債の減少、収集業務運搬委託料や職員用PCの購入などによる歳出の増額もあり、前年度と比較し0.8%増加したが、類似団体平均と比較すると1.7%下回っている。今後も既存経費の見直し、事務の合理化、執行方法の改善等の創意・工夫により、なお一層の効率化に努める。
類似団体平均と比較し2.5%下回っているが、国民健康保険事業、介護保険事業において繰出金が増加しており、前年度比0.2%の増加となった。繰出金の増加の主な要因は利用者の増加に伴う負担金の増加によるものなどである。今後も独立採算の原則に基づき料金の適正化や維持管理経費等の削減を図り、総務省の示す繰出基準に従い、適正化に努める。
一部事務組合負担金などの減少により、前年度と比較し0.6%減少した。類似団体平均との比較も1.2%下回っており、今後も政策評価制度における点検・評価の実施により、公益性・公平性・目的の達成度合等の精査を行うなど、補助金等の抑制に努める。
平成18~21年度、平成23~24年度及び平成27~28年度に繰上償還を行い、後年度の公債費の抑制を図り、前年度比1.9%の減となったが、類似団体平均を0.3%上回っている。平成24年度からの推移を見ると改善傾向にあるため、今後も財政健全化計画による繰上償還を計画的に実施し、適正な起債管理に努める。
人件費は減額となったものの、物件費、繰出し金の増額や歳入の交付税、臨時財政対策債の減額が要因となり、前年度と比較すると0.9%増加している。類似団体平均と比較すると6.9%下回っている状況ではあるが、今後も行財政改革に取り組み、適正かつ健全な行財政運営に努める。
行財政改革(職員数の減、地方債の繰上償還)による義務的経費の減少により、余剰財源の積立て幅が増加し、将来負担額の控除財源である基金残高を増やしてきたことから将来負担比率は類似団体を下回っている。また、実質交際比率については、歳入の交付税や臨時財政対策債の減額はあるものの、地方債の繰上償還による地方債残高の削減により前年度に比べ0.9%減少し、類似団体平均を0.3%下回った。
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