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2013年度
2012年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2023年度)
財政力
財政力指数の分析欄
ここ数年は同数を維持。人口が年々減少し、高齢化率(令和5年度末現在50.65%)の上昇に加え、町内に中心となる産業がないこともあり財政基盤が弱く、類似団体の平均をと比較しても下回っている。行財政改革大綱に基づき行財政の効率化を進める一方、若桜町総合戦略に沿った施策の重点化の両立にも努め、財政基盤の強化、健全化を図りながら今後も活力あるまちづくりに努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
前年度より3.6%の増加。主な要因は、人件費が4.67%、物件費が8.63%、補助費等が8.14%増加したことによる。本町では地方交付税や国庫支出金など依存財源が77.7%を占めており、こうした財源の増減に大きく左右される財源構造である。近年公共施設等の整備、改修が続いており、地方債発行も増加している状況にあって、今後さらに無駄を省き、効率的な財政運営に努める必要がある。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
前年度より105,592円の増加。会計年度任用職員の共済組合加入や人事院勧告に伴う期末勤勉手当の増額など、人件費が増加したほか、委託料等物件費も年々増加しており、前年度より大幅に増加した。保有する公共施設の老朽化に伴い、維持管理等に要する経費も増加傾向にあり、物件費に影響を及ぼす可能性がある。優先度、緊急度を見極め、限られた財源を効果的に活用しながら引き続き経費節減に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
前年度より0.4%低下。変動要因としては、経験年数階層の変動による。類似団体平均を下回っているが、今後とも計画的な退職者補充と給与の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
前年度より1.04人の増加。主な要因は、人口減少と職員採用によるものである。類似団体平均を下回っているが、今後とも計画的に適正な定員管理を行う。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
令和5年度単年度の比率は9.60149と前年より0.63778増えており、結果3ヶ年の平均も1.0%増加した。主な要因は、過去に実施したわかさこども園調理室等改修事業などの起債償還が始まったことで、元利償還金が前年より約1,237万円増加したことによる。早期健全化基準は下回っているが、大型事業等が増加すると一気に上昇する恐れがあり、今後、人口減少進行が見込まれる中、基準財政規模に基づく交付税もいつ減少するかは不透明であり、さらに財政力に見合った公債費の発行、抑制に努める必要がある。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
地方債現在高など将来負担額が前年より5,877万円増加したが、基準財政需要額算入見込額など充当可能財源が前年より1億785万円と大幅に増加したことで、赤字は生じていない。地方債残高は年々増加傾向にあり、今後も計画的な地方債の発行に努め、限られた財源の中で、合理的かつ効果的な財政運営を行う。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2023年度)
人件費
人件費の分析欄
前年度より1.0%増加。主な要因は、会計年度任用職員の共済組合加入による負担金や、人事院勧告に伴う期末勤勉手当の増額などによる。本町のような小規模自治体では、職員の退職に伴い若い職員が後任の管理職に昇任していることもあり、給料月額が高くなる傾向にある。類似団体平均も上回っており、今後さらに適正な定員管理を行い人件費の抑制に努める。
物件費
物件費の分析欄
前年度より1.5%増加。主な要因は、地域情報通信基盤施設更新事業(IRU告知システム更改)に係る委託料等の増加による。全国平均、類似団体平均をどちらも上回っており、今後も一層の経費節減に努めていく。
扶助費
扶助費の分析欄
前年度より0.2%減少。前年度に引き続き生活保護費が減少している。しかし、経常収支比率は類似団体平均を上回っており、今後ともきめ細やかな福祉施策を行う一方、持続可能な範囲を見極めたうえで実施する必要がある。さらに介護予防や健康づくりなど扶助費の抑制につながる取り組みをしっかりすすめる必要がある。
その他
その他の分析欄
前年度より0.4%増加。主な要因は、公営企業会計移行に伴う繰出金が増加したことによる。ここ数年、全国平均、類似団体平均を上回っており、健康づくりの推進による医療費の削減や下水道接続率の向上、水道施設の統合・料金の見直しなどにより特別会計・公営企業会計の健全経営化に取り組み、一般会計からの繰出金の減少に努める。
補助費等
補助費等の分析欄
前年度より0.5%増加。主な要因は、買い物環境整備対策事業に係る補助金等が増加したことによる。全国平均、類似団体平均を下回っているが、今後も社会保障関連経費増加が見込まれ、事業の見直しや補助金等内容を精査し、適正な補助金交付、経費の縮減に努める。
公債費
公債費の分析欄
前年度より0.4%増加。主な要因は、過去に実施したわかさこども園調理室等改修事業などの起債償還が始まったことで、元金償還金が増加したことによる。今後も新たな償還が始まる予定であり、財政的に余裕があるとは言えない状況にあって、今後も計画的な地方債の借入を行い、公債費の抑制に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
前年度より3.2%の増加。主な要因は、人件費や物件費、繰出金が増加したことによる。ここ数年類似団体平均を上回る傾向が続いており、今後も事業の見直しや一層の経費節減に努め、類似団体平均に近づけるよう努力する。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
歳出総額は対前年比9.2%(3億4,099万9千円)の増額となった。消防費が前年度より減少した一方で、総務費、農林水産業費、土木費が前年度より増加したことで歳出全体として増加している。総務費は、住民一人当たり344,648円となっている。前年度より増額となった。主な要因は、地域情報通信基盤施設更新事業(IRU告知システム更改)やふるさと応援基金積立金などの増加による。農林水産業費は、住民一人当たり171,174円となっている。前年度より増額となったほか、類似団体平均を上回っている。主な要因は、公営企業会計移行に伴う農業集落排水事業繰出金や地籍調査事業などの増加による。土木費は、住民一人当たり130,136円となっている。前年度より増額となった。主な要因は、ドーザー・小型除雪機購入、消雪施設改良工事、町道新設改良・橋梁補修事業、公営企業会計移行に伴う公共下水道事業繰出金などの増加による。消防費は、住民一人当たり38,147円となっている。前年度より減額となった。主な要因は、防災行政無線デジタル化整備工事が終了したことによる。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり1,467,403円となっている。主な構成項目である物件費は、住民一人当たり334,977円となっており、地域情報通信基盤施設更新事業(IRU告知システム更改)の委託料等が増額したことから前年度と比較しても住民一人当たり90,988円増加し、類似団体平均を上回った。また、繰出金は、公営企業会計移行に伴う繰出金が増額したことから、前年度と比較して住民一人当たり53,596円増加し、類似団体平均と比較して大幅に高い水準にある。
実質収支比率等に係る経年分析(2023年度)
分析欄
財政調整基金残高の標準財政規模比は2.99%減少した。財源の不足により基金の取崩しを行ったことによる。実質収支額は継続的に黒字を確保しているが、自主財源が乏しい本町にあっては、今後も事務事業の見直しなど行財政改革を着実に進め、健全な財政運営に努めていく。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2023年度)
分析欄
資金不足が生じている会計はないが、一般会計からの繰入金をもって運営しているのが現状である。特に公営企業会計については、経営状況を的確に把握し、ルール外の繰出金削減に努め、一般会計の負担を軽減するためにも、住民合意の料金設定による歳入の確保、上下水道施設の統合、下水道接続率の向上、経営健全化のための取り組みがより一層必要であると考える。
実質公債費比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄
令和5年度の元利償還金は、過去に実施した事業分の起債元金償還が始まったことにより、前年度より1,300万円増加。また、公営企業債に対する繰入金も1,300万円増加している。公共施設の老朽化等により近年改修費用も膨らんでいる状況にあり、今後も引き続き計画的で交付税措置率の高い地方債の借入を心掛けるとともに、事業の取捨選択・見直しを徹底し公債費の抑制と償還財源の確保に努める。
分析欄:減債基金
将来負担比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄
近年の起債を財源とした大型事業の実施により、一般会計等に係る地方債現在高は増加傾向にあり、将来負担額も増加したが、基準財政需要額算入見込額が大幅に増加したことで、充当可能財源等が将来負担額を上回り、黒字に転じた。今後も公共施設の老朽化に伴う改修等も想定され、地方債現在高は増加する見込みであるが、将来負担の分子は低い水準で推移するものと考える。事業の実施にあたっては、地方債の発行を抑制しつつ、引き続き交付税算入率の高い地方債を活用しながら、将来負担比率の増加抑制に努める。
基金残高に係る経年分析(2023年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)財源不足により財政調整基金を取り崩したほか、農業集落排水事業推進基金及び公共下水道事業推進基金の廃止に伴い取り崩しを行ったことにより、基金全体として1億2,100万円の減となった。(今後の方針)公共施設の老朽化に伴う維持補修経費の増加や地方債の繰上償還等に充てるための取り崩しが予想される。残高は減少する見込みではあるが、経費節減により捻出した額や予算見込みを上回った収入等が生じた場合は、決算状況を踏まえながら積み立てを行う。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)財政調整基金残高は、国県支出金等歳入が減少するなど財源が不足し、6,700万円減少した。(今後の方針)自主財源に乏しい本町においては、災害等不測の事態に備えるためにも可能な限り積み立てていくと同時に、公債費の発行と基金の取り崩しとのバランスを取っていく必要がある。
減債基金
減債基金
(増減理由)基金の運用により生じた利益等の積み立てにより、15万円増加した。(今後の方針)償還額が他の年度と比較して著しく多額になる場合や実質公債費比率の抑制のために繰上償還を行う場合に、必要に応じて取り崩しを行うため残高は減少する見込みであるが、決算状況を踏まえながら積み立てを行う。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)公共施設等整備基金:社会福祉施設、社会教育施設、学校、公園及び庁舎その他これらに類する施設で町が設置するものの整備費に充当ふるさと応援基金:豊かな自然環境の保全及び活用、まち並みの美化、景観の形成、特色あるまちづくり、若桜鉄道の活性化地域公共交通維持確保基金:地域公共交通の維持確保社会福祉振興基金:社会福祉施設の整備森林整備促進基金:間伐や人材育成、担い手確保、木材利用促進や森林整備に要する経費に充当(増減理由)ふるさと応援基金は、基金の使途に合致した事業の財源として643万円を取り崩した一方、ふるさと納税として収受した寄付金及び基金の運用により生じた利益等を6,411万円を積み立てたことにより5,768万円の増となった。森林整備促進基金は、1,228万円を取り崩した一方、2,961万円を積み立てたことにより4,911万円の残となっている。(今後の方針)公共施設の整備や地域公共交通の維持確保、ふるさと納税寄附者の社会的投資を具体化するための事業に充てる取り崩しが予想され、今後の残高は減少する見込みであるが、経費節減により捻出した額や予算見込みを上回った収入等が生じた場合やふるさと納税寄附金は、決算状況を踏まえながら積み立てを行う。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
本町の有形固定資産減価償却率は、継続して上昇し続けている。保有している施設や設備の老朽化が進行しており、既に耐用年数を迎えた施設もあると考えられる。統一的な基準に基づく財務書類等分析結果も踏まえ、今後、公共施設等総合管理計画の見直しや個別施設計画による施設コストの算定により、公共施設の除却や更新時期について検討する必要がある。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
近年の大型事業整備に係る地方債の発行により、債務償還比率は増加傾向となっており、類似団体平均を大きく上回っている。公共施設の老朽化が進む中、新たな施設の建設に係る起債については将来的に必要な施設か十分検討したうえで発行し、地方債残高の増加抑制に努める。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
本町が保有する公共施設等は、高度経済成長期を中心に整備されたものが多く、今後老朽化に伴い更新時期を迎えるため、多額の財政負担が予想される。3年度は基準財政需要額算入見込額の増加により前年より下降したが、施設の老朽化に伴う改修経費のほか、施設の災害復旧事業などにより4年度の将来負担比率は上昇した。突発的な財政需要に対応していくためにも、今後とも公共施設等総合管理計画に基づき、長期的な視点によって施設を管理していく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
実質公債費比率は、類似団体と比較して昨年度に続き高い水準となった。将来負担比率についても、近年の起債を財源とした事業増加により年々上昇傾向にある。主な要因としては、過去に実施した林業用施設や町道などの災害復旧事業の起債元金償還が始まったことが考えられる。いずれの比率も早期健全化基準に達してはいないが、今後も実質公債費比率が上昇していくことが予想され、これまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。
施設類型別ストック情報分析表①(2022年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
分析表①における施設類型別有形固定資産減価償却率を見ると、主に橋りょう、公営住宅、学校施設、公民館において年々上昇傾向にあり、老朽化が進んでいる。公営住宅については、優先順位を設け、年次的に改修に取り組んでいるところである。また、学校施設や公民館については、類似団体と比較しても大きく上回っていることから、将来的に除却又は更新等、適正化を進める必要がある。
施設類型別ストック情報分析表②(2022年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
分析表②における本町の施設類型別有形固定資産減価償却率は、図書館、福祉施設、消防施設、庁舎において類似団体平均より高く、老朽化が進んでいる。役場庁舎(昭和37年)をはじめ、地域福祉センター(平成4年)や消防施設(昭和61年)も建設から年数が経過し、修繕箇所も年々増加傾向にある。改修経費等の財政負担を軽減するためにも、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の規模や配置等の適正化を図る必要がある。
財務書類に関する情報①(2021年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産は前年度末から209百万円の減少となった。減少要因の主なものは減価償却費を含むインフラ資産の減少によるものである。また、負債は前年度末から120百万円の増加となった。増加要因の主なものは固定負債の地方債の増加によるものであり、今後も公共施設等の改修等経費が膨らむことが予想されるため、公共施設等総合管理計画に基づき、既存施設の集約化・複合化または除却を進めるなど公共施設等の適正管理に努める必要がある。全体においては、資産は前年度末から282百万円の減少となった。減少要因の主なものは減価償却費を含むインフラ資産の減少によるものである。また、負債は前年度末から33百万円の増加となった。増加要因の主なものは固定負債の地方債の増加によるものである。今後も簡易水道や公共下水道の統合や長寿命化等に取組む予定であり、それに伴う地方債の増加が懸念される。連結においては、資産は前年度末から158百万円の減少となった。減少要因の主なものは減価償却費を含むインフラ資産の減少によるものである。また、負債は前年度末から6百万円の増加となった。増加要因の主なものは固定負債の地方債の増加によるものである。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用は3,574百万円となっており、前年度比67百万円の増加となった。そのうち、人件費等の業務費用が2,419百万円で物件費等1,629百万円(45.6%)、補助金や社会保障給付等の移転費用が1,156百万円(32.3%)であり、他の費用に比べて割合が高くなっている。今後とも、公共施設等の適正管理や水道料金等の見直しによりコストの削減に努める必要がある。全体においては、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益は一般会計等に比べ119百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が一般会計等に比べ664百万円多くなり、純行政コストは980百万円多くなっている。連結においては、連結対象企業等の事業収益を計上しているため、経常収益は一般会計等に比べ461百万円多くなっている一方、人件費が一般会計等に比220百万円多くなっているなど、経常費用が一般会計等よりも2,370百万円多く、純行政コストは1,909百万円多くなっている。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、純資産は前年度末から328百万円の減少となった。今年度においても、税収等や国県等補助金の財源で一年間のコストを賄いきれておらず、純行政コストから財源を差し引いた本年度差額は、▲319百万円となっている。全体においては、国民健康保険や介護保険の保険料が税収に含まれていることもあり、一般会計等と比べて税収等が355百万円多くなっており、純行政コストから財源を差し引いた本年度差額は306百万円となり、純資産残高は314百万円の減少となった。連結においては、連結対象企業等の収入が含まれることから、一般会計等と比べて税収等が861百万円、国県等補助金が1,230百万円多くなっており、純行政コストから財源を差し引いた本年度差額は136百万円となり、本年度末純資産残高は163百万円の減少となった。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等において、業務活動収支は369百万円であったが、投資活動収支は防災行政無線(移動系)デジタル化整備工事や若桜町立第1町民体育館トイレ改修工事、消雪施設改修工事等を行ったことから▲554百万円となった。財務活動収支は、地方債発行収入が地方債償還支出を上回っており、119百万円となった。本年度末資金残高は前年度から65百万円減少し、247百万円となった。全体において、国民健康保険や介護保険の保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より157百万円多い526百万円となっている。投資活動収支は、簡易水道の統合や公共下水道の長寿命化等を実施したため、▲605百万円となっている。財務活動収支は、地方債発行収入が地方債償還支出を上回っており、32百万円となった。本年度末資金残高は前年度から47百万円減少し、329百万円となった。連結において、連結対象企業等の収入が業務収入に含まれることから、業務活動収支は一般会計等に比べ、業務費用支出の物件費等支出が461百万円、移転費用支出の補助金等支出が1,756百万円多く、合計で614百万円となった。投資活動収支は、前年度に比べ投資活動支出の基金積立金支出が525百万円の増加となり、合計で719百万円となった。財務活動収支は地方債発行収入が地方債償還支出を上回っており、合計で35百万円となった。本年度末資金残高は前年度から70百万円減少し、472百万円となった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
①近年、資産が減少する以上に人口の減少割合が大きいため、住民一人当たりの資産額は増加傾向にある。類似団体の平均額と比較すると低い水準となっているが、将来発生する公共施設等の更新に係る費用も大きくなることが見込まれ、今後とも適正な資産規模を検討し、施策に反映させる必要がある。②歳入額対資産比率について、以前は類似団体平均値を上回っていたが、平成30年度以降は低い水準となっている。本町においては、資産総額のうち有形固定資産の占める割合が83.8%となっており、今後、公共施設等の更新に係る費用が財政に与える影響は大きいと考える。そのため、①の住民一人当たりの資産額と同様に、この指標の推移を確認しておく必要がある。③有形固定資産原価償却率は増加傾向にあり、建物やインフラ施設の老朽化が進行している。将来の財政負担を見込み、公共施設等総合管理計画の方針に沿って、公共施設マネジメントを加速させることが重要である。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
④純資産比率は類似団体平均値を下回っているが、⑤将来世代負担比率は類似団体平均値を上回っている。近年、地方債残高が増加し続け、将来世代への負担が増す一方となっている。年次的な計画にに基づく適正な事業の執行、地方債の償還スケジュールの見直し、資産規模の最適化等を行う必要がある。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
⑥住民一人当たり行政コストは、令和2年度まで増加を続けていたが、令和3年度においては新型コロナウイルス感染症対策に要する経費が前年比と比較して減少したため、前年比で純行政コストが削減されている。高齢化が進んでいく中、社会保障給付に係る費用が増大していくことが見込まれ、これらに対する財源を確保するためにも、物件費等のコストの削減に努める必要がある。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
⑦住民一人当たりの負債額は増加傾向にある。今後、人口が減少し、負債総額が増加し続けると当該値も増加の一途をたどるため、地方債による新規投資の抑制等に取り組む必要がある。⑧基礎的財政収支は、令和2年度まで赤字で推移していたが、令和3年度は黒字となり、投資活動収支の不足額を業務活動収支と財務活動収支で補うことができている。地方債に依存する財政状態からの脱却のため、継続して歳出の抑制等の対策を講じる必要がある。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
⑨受益者負担比率は類似団体平均値を下回っており、少子高齢化・人口減少・資産老朽化という課題を総合的にとらえ、世代間の公平性が保たれた資産更新・受益者負担を検討していく必要がある。
類似団体【313254_01_0_000】