収益等の状況について
隣接する市民会館の催事の減少(新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止によるイベント等の中止)を受け、収益が減少した。その結果、収益的収支比率、売上高GOP比率、EBITDAについても、それぞれ例年より減少している。ただし定期券利用者も多いため、収益全体としては黒字であり、他会計補助金も発生しておらず、経営は健全性を維持している。
資産等の状況について
累積欠損金及び企業債残高は発生していないが、施設の老朽化が進み、設備投資額の増加が見込まれる。今後、本庁舎の建て替えに伴い新庁舎駐車場と一体的な整備を予定しており、剰余金については基金として積み立てていく。
利用の状況について
稼働率についても例年に比べ減少している。利用者は定期券利用が大半を占めているが、隣接する山口市民会館の来館者による利用も多く、令和2年度は同会館の催事の減少(新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止によるイベント等の中止)による影響が大きい。安定的収益の確保のためには、これからも一定数の定期券販売を継続していくことが必要である。
全体総括
例年と比べ収益の減はあったものの、健全な経営状態を維持している。今後、本庁舎の建て替えに伴い、令和3年度中に現在の建物を解体し、新庁舎の駐車場と一体的に整備(令和8年度完成予定)することとしている。