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財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
市内に大型事業所等が少ないため、固定資産税や法人市民税収入額の割合が低いこと、個人所得の伸び悩み、地方交付税及び地方消費税交付金の減収等の影響から、財政力指数は下降傾向にある。今後も市税の徴収率の向上、受益者負担の適正化等により、財源の確保に努めるとともに、行財政改革の推進、費用対効果を重視した事業選択により歳出の抑制及び効率化に取り組み、財政基盤の強化に努める。
歳出では、生活保護費や児童扶養手当、障害者自立支援事業などの扶助費及び公債費、繰出金が増加し、歳入では、地方交付税や地方消費税交付金等の減により、経常収支比率は大幅に上昇することとなった。経常経費の削減に努めるとともに、未利用地の利活用やふるさと応援寄附金の推進などの歳入確保策、公共施設の管理経費の見直しによる物件費の抑制などにより、経常収支比率の改善に努める。
類似団体平均を大幅に下回っている要因は、ごみ処理業務、常備消防、電算業務等を一部事務組合において共同処理を行っていることなどが挙げられる。今後、システム関係委託料、点検等の維持管理経費や、公共施設の管理経費の見直し等による物件費の抑制に努める。
本市の指数が高いのは、人材確保の観点から初任給を国より高く設定していること、また、高等学校卒・短期大学卒の職員も職務遂行能力に応じて管理職に就任していることが要因である。給与の適正化及び人件費抑制策として昇給基準を改正しているが、今後さらに給与制度の見直しに取り組み、引き続き給与の適正化に努める。
これまで職員数の抑制に努めていることもあり、全国平均、千葉県平均及び類似団体平均を下回る状況を維持している。今後も充実した行政サービスを維持するとともに、定員管理の適正化に努める。
実質公債費比率が減少傾向にあるのは、大網病院の医療施設整備や、一部事務組合の共同処理施設整備等の大型事業実施の際に発行した市債が、一斉に償還を完了したことや、過去に発行した市債の利率見直し時期を迎え、相対的に高利となっていた利率が大幅に下がったことなどが要因として考えられる。しかし、義務教育施設の耐震改修事業等の財源として発行した市債の元金償還の開始や、現在継続中である圏央道スマートインターチェンジ関連事業、大網駅東土地区画整理事業の財源として発行を予定する市債の償還により、今後は実質公債費比率も増加に転じることが想定される。引き続き事業の選択を慎重に行い、公債費抑制に努める。
将来負担比率が上昇した要因は、地方交付税や地方消費税交付金等の減により、分母にあたる標準財政規模が減少したことや、地方債残高の増額や基金残高の減少によって分子にあたる将来負担額が増加したことが挙げられる。今後は、義務教育施設の耐震改修事業をはじめとした大型建設事業の財源として多額の市債を発行していることから、地方債現在高が増加傾向にあり、将来負担比率が上昇すると想定される。よって、引き続き財政状況を考慮し、計画的な市債の発行により将来負担の抑制に努める。
ごみ処理や常備消防等を一部事務組合で共同処理していることから、一部事務組合への負担金のうち物件費相当額についても補助費等に分類されていることが、類似団体平均を下回っている主な要因として考えられる。今後も、行財政改革の取り組み強化により、物件費の抑制に努める。
平成25年1月1日の市制施行に伴う生活保護費や児童福祉費などの増加が主な要因となり、依然として増加の傾向にある。今後、財政の健全性を確保するため、資格審査や給付の適正化等に努める。
類似団体平均を上回る要因として、公営企業(公共下水道事業、農業集落排水事業及び病院事業)への繰出金が考えられる。今後、経費の削減・収入増加に努め、繰出金を基準内に抑えるとともに、普通会計の負担軽減を図る。
類似団体平均値を上回っているのは、ごみ処理、常備消防等を一部事務組合で共同処理していることから、一部事務組合の負担金相当分が影響していると考えられる。一部事務組合に対しても、職員数、給与の適正化や物件費の抑制を求めるとともに、団体補助金等の適正化を推進し、継続的な見直しを行っていく。
平成6年度~平成10年度に発行した大型事業に係る市債や減税補てん債の償還完了に伴い、平成27年度の公債費は減少したが、義務教育施設の耐震改修事業等の財源として発行した市債の元金償還の開始に伴い、平成28年度は増加に転じた。今後は、現在継続中である圏央道スマートインターチェンジ関連事業、大網駅東土地区画整理事業等の財源として発行を予定する市債の償還により、さらに増加に転じることが想定されるため、引き続き財政状況を考慮し、計画的な市債の発行に努める。
扶助費の増加や公営企業への繰出金等の影響により、全国平均、千葉県平均、類似団体平均のいずれも上回っている。経常経費の削減に努めるとともに、徴収体制の強化などによる一般財源の増加に努める。
実質公債費比率は類似団体と比較して低い水準に転じたが、将来負担比率は高い値となっている。実質公債比率が減少傾向にある要因は、既発債の利率見直しにより償還額が減少したこととや一部事務組合の起債償還金に対する負担金の減少が挙げられる。前年度と比較して将来負担比率が減少した要因は地方交付税及び地方消費税交付金等の増額により財政規模が増加したことによるが、スマートインターチェンジ関連事業及び土地区画整理事業等の財源として市債の発行を予定しているため依然として高い値が継続すると想定される。また、今後は義務教育施設の耐震改修事業をはじめとする大型事業の財源として発行した市債の元金償還の開始に伴い、実質公債費比率は増加に転じることが想定されるため、これまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。
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