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2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2022年度)
財政力
財政力指数の分析欄
財政基盤が脆弱で地方交付税等の依存財源割合が高い本市においては、人口減少や少子高齢化、また長引く景気低迷等の影響を受け、財政力指数は0.31と全国平均、類似団体平均を下回っている。基幹産業である施設園芸農業の振興など税収増への取り組みを積極的に行うとともに、市税等徴収体制の強化対策を継続して実施し、自主財源の確保に努める
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常収支比率は前年度より5.1ポイント悪化して84.9%となっている。分子側では、公債費が、平成30年7月豪雨に係る災害復旧費債の元金償還開始により増加、補助費等が、公共下水道事業会計の法適用化に伴う性質区分の変更により増加したことなどから、歳出全体の経常経費充当一般財源は対前年度137,370千円の増加となった。分母側では、普通交付税が臨時費目の廃止により減少し、さらに地方特例交付金をはじめ各種交付金の減少も加わって、分母全体では、136,740千円の減少となり、分子・分母ともに比率の悪化となった。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
物件費は、統合中学校用地の埋蔵文化財発掘調査の完了に伴う委託料の減少などにより、対前年度203,366千円の減少となった。人件費は、事業費支弁振替などにより、対前年度15,758千円の減少となった。人口減少は進行しており、行政面積が広く人口規模も小さい本市では、一人当たりの決算額が高止まりする傾向にあり全国平均、類似団体平均をともに上回っている。今後も行財政改革に継続して取り組み、財政健全化路線を堅持し歳出抑制に努めていく。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
ラスパイレス指数は類似団体平均、全国市平均をともに下回っている。今後も定員管理計画に基づき、より一層の給与の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
定員管理適正化計画による職員数削減により、平成22年度以降は250名体制で推移しているが、依然として全国平均、類似団体平均を上回っている。今後も同計画に基づき、適正な定員管理に努めていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
平成2~10年頃にかけ、国の景気対策と連動する形で立ち遅れていた多くの生活基盤整備を積極的に実施して多額の市債を発行したことで公債費が増大し、平成20年度決算において早期健全化団体となったが、平成15年度から取り組んできた行財政改革の効果により、翌年度には同団体を脱却した。以降も実質公債費比率は着実に改善しているが、平成30年7月豪雨対応では多額の災害復旧費を要し、市庁舎建設や統合中学校建設など大型事業が進行していることから多額の市債発行が見込まれており、将来的には実質公債費比率の悪化を見込んでいる。今後も公債費負担適正化計画に基づく適正な市債管理を行い、将来負担の抑制と財政の健全化に取り組んでいく。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
今後見込まれる大型事業への対応や将来負担の軽減を図るため、施設整備基金等へ積み立てを継続実施したことや市債残高に対する基準財政需要額算入見込額の増などにより、充当財源等が増加したことが比率を改善させる要因となっている。平成15年から25年にかけて、三次にわたり策定した安芸市財政健全化計画(アクションプラン)に基づく市債発行額の抑制や繰上償還の実施により、市債残高はピーク時の平成14年度末239.5億円から着実に減少し、令和4年度末では約164億円となっている。今後も公債費負担適正化計画に基づく適正な市債管理を行い、将来負担の抑制と財政の健全化に取り組んでいく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)
人件費
人件費の分析欄
退職手当の増や地方公務員等共済組合法の改正による会計年度任用職員の共済負担金の増などにより、充当一般財源が対前年度18,101千円の増となったことが比率を引き上げている。
物件費
物件費の分析欄
物価上昇に伴う施設管理経費の増やデジタル化に伴う保守委託料・ライセンス使用料の増などにより、充当一般財源が対前年度45,735千円の増となったことが比率を引き上げている。
扶助費
扶助費の分析欄
児童数の減少による児童手当等の減や被生活保護者数の減少による生活保護費の減などにより、充当一般財源が対前年度2,717千円の減となっているが、歳入経常一般財源等の減少割合と比較した場合、少額であることから、結果的に比率は引き上がっている。
その他
その他の分析欄
公共下水道事業会計の法適用化に伴う性質区分の変更などによる繰出金の対前年度300,056千円の減などが比率を引き下げている。
補助費等
補助費等の分析欄
公共下水道事業会計の法適用化に伴う性質区分の変更による増や物価上昇に伴う広域ごみ処理施設の維持管理費負担金の増などにより、充当一般財源が対前年度299,008千円の増となったことが比率を引き上げている。
公債費
公債費の分析欄
平成30年7月豪雨に係る災害復旧費債の元金償還開始などにより充当一般財源が対前年度74,217千円の増となったことが比率を引き上げている。市庁舎建設並びに統合中学校建設など大型事業が進行していることから今後も公債費の増加を見込んでいるが、持続可能な財政運営を確保していくためにも、繰上償還の実施など弾力的な財政運営に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
人件費、扶助費、物件費、補助費等に対する経常経費充当一般財源が増となり、かつ歳入経常一般財源が対前年度123,316千円の減となったことが比率を引き上げている。全国平均・類似団体平均を下回っているものの、今後も財政健全化路線を堅持して経常経費の抑制に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
目的別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり1,170,342円で、対前年度93,455円の増となっている。総務費は、市庁舎建設事業や津波避難タワー整備の進捗が主な要因となり対前年度比で増加となり、類団平均比較では依然として大幅に高い水準にある。農林水産業費は、安芸漁港の製氷施設改修や農道等の改修事業において令和3年度から繰越での執行があったことから、対前年度比で増加となった。土木費は、社会資本整備総合交付金など国の補助事業を活用した道路整備や高規格道路延伸に向けた関連整備事業などを実施に取り組んでいるほか、市営住宅桐ヶ内団地建設事業の令和3年度から繰越での執行により対前年度で大幅に増となり、類団平均比較では依然として高い水準で推移している。災害復旧事業費は、平成30年7月豪雨に伴う災害復旧費の影響が続いており依然高い状況となっているが、令和5年度までで復旧完了見込みであることから、進捗により減となっており、今後も減少していく見込みである。教育費は、統合中学校建設事業の本体工事への着手や、学校施設のデジタル化に伴う備品購入やシステムの使用料等により大幅に増となった。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり1,170,342円で、対前年度93,455円の増となっている。人件費は、住民一人当たり132,093円で、対前年度1,893円の増となり、依然として全国平均・類団平均と比較すると高い水準にある。これは、人口1,000人当たりの職員数が類団平均比較で4.83人多いことが主な要因である。職員数については、定員管理適正化計画に基づき、適正な定員管理に努めていく。災害復旧事業費は、平成30年7月豪雨に伴う災害復旧費の影響が続いており住民一人当たりのコストは依然高い状況となっているが、令和5年度までで復旧完了見込みであることから、進捗により減となっており、今後も減少していく見込みである。普通建設事業費(うち更新整備分)は、市庁舎と統合中学校の建設事業の本格着手により類団平均と比較すると大幅に高い水準となっており、令和5年度まで増加する見込みである。公債費は、近年の大型事業に対して発行した市債の元金償還が始まったことで増加しており、今後も、平成30年7月豪雨の災害復旧事業や、市庁舎建設並びに統合中学校建設など大型事業も進行していることから増加を見込んでいるが、繰上償還の実施など弾力的な財政運営に努める。貸付金は、鉄道経営助成基金事業特別会計を有することが類似団体よりも高い水準になる要因であるが、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線のキャッシュフロー対策としての貸付金が、経営悪化により年々増加しており、経営改善を支援していく必要がある。繰出金は、公共下水道事業会計への繰出金が、法適用化に伴い補助費等に性質が変更になったことから減少した。
実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)
分析欄平成15年から25年にかけて、三次にわたり策定した安芸市財政健全化計画(アクションプラン)に基づく市債発行額の抑制や繰上償還の実施により、財政基盤は改善されてきており、実質収支は安定している。大規模な災害や普通交付税をはじめ標準財政規模が下がったときにも対応できるよう適切な規模の基金残高を確保し弾力性のある財政運営に努めていく。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)
分析欄国民健康保険事業については、低所得者層の加入割合が高い反面、高齢者が多く医療費が増大するという構造的問題を抱えている。本市の国保会計においては、人口減少により被保険者が年々減少する一方、医療の高度化等による医療費の増加で慢性的な赤字会計となっている。このことから、国保財政安定化を図るため、保険税率の適正化と合わせて一般会計からの法定外繰り出しを29年度から拡充しており、27年度末時点で519百万円あった累積赤字は、令和2年度末で解消された。平成30年度から国保財政運営の広域化(都道府県移行)が開始され、今後、より一層の医療費適正化につながる取り組みが重要となってくることから、特定健診の実施やジェネリック医薬品の推奨等により医療給付費の適正化を推進するとともに、適切な保険税率の見直しにも取り組み歳入確保を図る。
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実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄平成15年から25年にかけて、三次にわたり策定した安芸市財政健全化計画(アクションプラン)に基づく市債発行額の抑制や繰上償還の実施により、公債費は平成19年度をピークに減少しており、実質公債費比率も改善している。しかしながら、近年の大型事業に伴う市債に加え、今後も市庁舎建設並びに統合中学校建設により市債発行額が増加することから、元利償還が増加していき、同比率の上昇を見込んでいる。今後も持続可能な財政運営を確保するため、公債費負担適正化計画に基づく公債費の管理に努め、普通交付税非算入公債費の規模によっては、繰上償還並びに減債基金取崩等を検討し、比率の適正かつ安定的な管理に取り組む。あわせて平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づく普通建設事業の最適化により更新費用の抑制・平準化を推進する。
分析欄:減債基金該当なし
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将来負担比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄将来負担額で大きなウエイトを占めている地方債現在高は、近年の大型事業に伴う市債に加え、市庁舎建設並びに統合中学校建設により市債発行額が増加することから、今後は増加していく局面を迎えている。将来負担額全体では対前年度2,174百万円の増となっているが、進行中の大型事業への備えとして減債基金や施設整備基金を継続的に積立してきたことによる充当可能基金の増や市債残高に対する基準財政需要額算入見込額のなどが将来負担比率を改善させる要因となっている。
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基金残高に係る経年分析(2022年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)本格的に着手した市庁舎建設事業や統合中学校建設事業への財源対策として施設整備基金への積立や、近年の大型事業に係る公債費管理の備えとして減債基金へ積立、また、ふるさと納税を原資としたふるさと応援基金の積立などを実施した。一方、公営住宅等施設の老朽化対策事業並びに市庁舎建設事業の財源として施設整備基金の取崩や、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の経営支援として鉄道助成基金の取崩などを実施した。(今後の方針)近年、国による景気対策や南海トラフ地震対応、給食センターや新火葬場、統合保育所の建設のほか、平成30年7月豪雨災害への対応などにより、市債発行額が増加傾向となっている。また、事業が本格化した市庁舎建設並びに統合中学校建設により、今後も財源対策や公債費管理に苦慮することを想定していることから、令和4年度以降も施設整備基金や減債基金への計画的な積み立てを継続し、弾力性のある財政基盤の確立に取り組む。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)安芸市行政振興基金条例に基づき、基金運用利子の積立を実施した。(今後の方針)財政調整基金については、災害等に対応した歳出増や地方税収入の激減など多額の一般財源を要する事態に陥った場合においても、「決算上の赤字」を回避しながら行政サービスを安定的に運営するため、標準財政規模に対する全国平均を加味しながら基金の造成を行い、不測の事態に備える。
減債基金
減債基金
(増減理由)近年の大型事業に係る公債費管理の備えとして積立を実施した。(今後の方針)近年、国による景気対策や南海トラフ地震対応、近年の大型事業のほか、平成30年7月豪雨災害への対応などにより、市債発行額が増加傾向となっている。また、本格的に着手した市庁舎建設並びに統合中学校建設においても多額の市債発行が必要であり、将来的に公債費管理に苦慮することを想定していることから、令和5年度以降も計画的な積立を継続し、弾力性のある財政基盤の確立に取り組む。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)施設整備基金……公共施設等整備促進のための基金で、喫緊の課題である市庁舎建設や公共施設等の老朽化対策の財源とする。鉄道経営助成基金……地域公共交通の確保を図るため高知県及び沿線市町村により造成された基金で、経営助成を目的とする。ふるさと応援基金……ふるさと納税寄付金を原資とした基金で、条例で定める各事業への財源とする。退職手当基金……年度間負担の平準化を図る目的に、平均退職金と実際の退職金との差額を基金積立又は取崩により調整。(増減理由)施設整備基金……公共施設等の老朽化対策並びに市庁舎建設事業の財源として取崩するとともに、今後の大型事業の財源として計画的な積立を実施。鉄道経営助成基金……土佐くろしお鉄道の赤字補てんの財源とするため取崩を実施。ふるさと応援基金……各種単独事業の財源として基金を取崩するとともに、ふるさと納税寄付金の積立を実施。退職手当基金……退職金実績額が平均退職金を下回ったため財源調整として取崩を実施。(今後の方針)特定目的基金については、各基金設置条例に規定された目的を達成するため、計画的な運用に努めていく。特に、施設整備基金については、本市の喫緊の課題である市庁舎建設や統合中学校建設、さらには小学校の統合や図書館・市民会館の建替などの大型事業への対応に加え、公共施設等の老朽化対策など、今後、多額の財政需要が見込まれており、将来負担の軽減のため、令和5年度以降も計画的な積立を行う。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
令和3年度の有形固定資産減価償却率は、保有資産の減価償却が進み、前年と比べて増加した。類似団体平均値とは同率となった。施設の更新等の老朽化対策が十分に実施されない状況が続くと、同比率の上昇が見込まれる。令和2年度に策定した公共施設等個別施設計画や、令和3年度に改訂した公共施設等総合管理計画に基づいた計画的な施設の除却・更新等を進め、公共施設等の最適な配置の実現を目指し取り組んでいく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は、前年と比べ減少した。これは、市債の繰上償還を継続して実施してきたことや減債基金等を計画的に造成しているためである。類似団体平均より低い水準で推移している。今後においても、上述した取り組みを継続的に行っていくとともに、業務の効率化等による償還財源(資金収支計算書における業務活動収支の黒字分等)の増にも取り組み、債務償還可能年数の抑制に取り組んでいく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は、充当可能財源等が将来負担額を上回ったことにより、令和元年度から「-」となっている。本市が保有する公共施設のうち7割近くが築30年を経過しており、老朽化対策を必要とする施設(潜在的な将来負担)が増えている。今後は公共施設等総合管理計画(個別施設計画)に基づいた適正な配置や更新等を推進することで老朽化対策に積極的に取り組むとともに、償還財源の確保に努める。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率は、充当可能財源等が将来負担額を上回ったことにより、令和元年度から「-」となっている。実質公債費比率は、改善を続けており、前年度と比べて減少し、類似団体平均を下回る水準で推移している。しかしながら、現在、市庁舎移転建替えや中学校移転統合など、多額の市債を要する大型事業を実施しており、それらの償還が始まることで両比率とも上昇することが見込まれる。また、その他の施設についても老朽化している施設が多く、中長期的な視点に立った施設の更新・最適な配置を行うことで、これまで以上に公債費の軽減・平準化に取り組み、両比率の抑制に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
施設情報の分析欄
学校施設の有形固定資産減価償却率について、前年と比べて増加し、類似団体平均と比較しても特に高い水準で推移している。これは、施設更新がされていないことや、児童数の減少により休校となっている学校施設が老朽化対策されないまま残っていることが要因となっている。平成29年度から取り組んでいる、市立安芸中学校および清水ヶ丘中学校の移転・統合事業は、令和6年度開校予定である。中学校統合後は小学校8校の再編を検討しており、利用需要等を踏まえた配置を推進する。認定こども園・幼稚園・保育園の一人当たり面積についても、前年と比べて増加し、類似団体平均を大きく上回っている。これは人口減少によるものである。今後も人口減少・少子化が進行していくことを念頭に、将来を見据えた配置を検討していく。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
施設情報の分析欄
消防施設以外の施設の有形固定資産減価償却率については、全て類似団体平均を上回っている。特に顕著なのは図書館、市民会館であり、経年劣化による老朽化が著しく、必要な耐震基準も満たしていないことから早期の更新(耐震化含む)が必要であるが、複合化の検討や市庁舎移転後の動向により、実施時期や建設場所が不確定となっている。なお、庁舎にかかる老朽化対策としては、津波浸水想定区域外への移転に着手しており、令和6年度供用開始予定のため、それまでは同比率は上昇する見込みである。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年から1,350百万円の増加(+2.2%)となった。金額の変動が大きいものは事業用資産と基金であり、事業用資産については、新庁舎及び統合中学校建設に係る用地購入等により1,095百万円増加し、基金については、近年の市債発行額増加に伴う将来負担の軽減を図るために減債基金への積立を行ったことやふるさと納税寄附金の増加によるふるさと応援基金が増加したこと等により、全体で195百万円の増加となった。負債総額は815百万円の増加(+5.0%)となっており、新庁舎建設事業等の大型事業や災害復旧により地方債等が702百万円増加したことが要因となった。全体会計においては、前年から資産総額は1,595百万円増加(+2.2%)し、負債総額についても908百万円増加(+4.0%)している。資産総額については、一般会計等と比較すると、245百万円増加しているが、これは水道事業会計において配水管の布設替による配水池の耐震化が要因となり、インフラ資産が増加したことによるものである。負債総額については、一般会計等と比較すると、93百万円増加しているが、これは水道事業会計において地方債発行額が償還額を上回ったことにより、地方債等が75百万円増加したこと等が要因となった。連結会計においては、概ね全体会計で発生した増減が連結会計の増減となった。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、純経常行政コストが前年から1,472百万円の減少(△13.3%)となった。金額の変動が大きいものは補助金等と社会保障給付であり、補助金等については新型コロナウイルスに係る特別定額給付金等の経済対策の終了に伴い1,954百万円減少し、社会保障給付については、子育て世帯臨時特別給付金の給付額の増額や、住民税非課税世帯臨時給付金の給付により316百万円増加している。純行政コストとしては、平成30年7月豪雨に伴う災害復旧事業費が減少したこと等により臨時損失が299百万円の減少となったことから、1,770百万円の減少(△13.9%)となった。全体会計及び連結会計においては、大きな変動はなく、概ね一般会計等で発生した増減が全体会計及び連結会計の増減となった。
3.純資産変動の状況
一般会計等の本年度差額は、地方交付税の増加により財源が増加したことから、前年度から766百万円改善し、プラス収支となった。これまで純行政コストの押し上げ要因であった平成30年7月豪雨の災害復旧事業は、事業の進捗により臨時損失が減少し、プラス収支へと転じたが、令和元年度以降も新たな災害が発生しており、引き続き経常的な財源の確保に努めていく必要がある。全体会計及び連結会計においては、大きな変動はなく、概ね一般会計等で発生した増減が全体会計及び連結会計の増減となった。
4.資金収支の状況
一般会計等の業務活動収支においては、新型コロナウイルスに係る特別定額給付金等の国庫補助事業の終了により、収入・支出ともに減少したが、地方交付税の増額により、収入の減少幅が小さくなり、前年度から624百万円の増加となった。投資活動収支においては、新庁舎及び統合中学校の建設事業や、市営住宅(桐ヶ内団地)の建替、近年の市債発行額増加に伴う将来負担の軽減を図るために減債基金への積立を行ったことなどにより、前年度からマイナス収支額が1,230百万円大きくなった。財務活動収支においても、新庁舎建設事業等の大型事業により地方債等発行収入が増加したことで、前年度から403百万円の増加となった。本年度末資金残高は、前年度から121百万円増の912百万円となったが、今後は、近年の大型事業で借入した地方債の償還や他の公共施設等整備も控えていることから、繰上償還や市債発行の抑制などの公債管理に努めていく必要がある。全体会計及び連結会計においては、大きな変動はなく、概ね一般会計等で発生した増減が全体会計及び連結会計の増減となった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
①住民一人当たりの資産総額については、前年と比べて増加した。これは、人口減少もあるが、新庁舎及び統合中学校建設に係る用地購入等による資産額の増加が主な要因である。当該値は類似団体平均値を上回った。②歳入額対資産比率については、微増となった。これは、新庁舎及び統合中学校建設に係る用地購入等により資産額が増加したものの、地方交付税の増加により歳入も増加したことから、当該値の増加幅が小さくなったためである。当該値は類似団体平均値を下回った。③有形固定資産減価償却率については、保有資産の減価償却が進み、前年と比べて増加した。当該値は類似団体平均値と同程度となった。
2.資産と負債の比率
④純資産比率については、前年度と比べて減少した。これは、新庁舎及び統合中学校建設事業等により資産額が増加したが、その財源の多くに市債を発行したことから、純資産の割合が小さくなり、相対的に当該値は減少した。当該値は類似団体平均値と同程度となった。⑤将来負担比率については、前年度と比べて増加した。これは、新庁舎及び統合中学校建設事業等により固定資産額が増加し、その財源の多くに市債を発行したことから、地方債残高も増加したためである。当該値は類似団体平均値と同程度となった。今後は、統合中学校や新庁舎建設事業等に係る市債発行により、地方債残高は増加していく見込みであることから、繰上償還等により地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の軽減に努める必要がある。
3.行政コストの状況
⑥住民一人あたりの行政コストについては、前年度と比べて減少した。これは、新型コロナウイルスに係る特別定額給付金等の経済対策の事業終了による純行政コストの減少が主な要因である。また、純行政コストの押し上げ要因であった平成30年7月豪雨災害復旧事業の進捗による事業費の減少により、当該値は改善した。当該値は類似団体平均値を上回った。
4.負債の状況
⑦住民一人当たりの負債額については、前年度と比べて減少した。これは、新庁舎及び統合中学校建設事業等に係る市債発行により、地方債等が増加したことが主な要因である。当該値は類似団体平均値を上回った。今後についても地方債の任意繰上償還や市債発行の抑制を行うことで、地方債残高の圧縮に努める。⑧基礎的財政収支については、前年度と比べてマイナス収支額が増加した。これは、将来負担の軽減を図るため減債基金などの各種基金への積立を行ったことや地方債を発行して公共施設等の必要な整備を行ったことにより、投資活動収支額のマイナスが増加したためである。当該値は類似団体平均値を下回った。
5.受益者負担の状況
⑨受益者負担比率については前年度に比べて増加している。これは、新型コロナウイルスに係る特別定額給付金等の経済対策の事業終了により、経常費用が減少したためである。当該値は類似団体平均値を上回った。
類似団体【Ⅰ-1】
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