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平成20年9月のリーマンショックによる景気低迷により、平成22年度から3年連続で前年度を下回ってきたが、「三本の矢」からなる経済政策(アベノミクス)の一体的な取り組みの効果から微増となった。輸送関連企業が多数を占めることにより、類似団体の平均より高く、県下の平均値となっている。平成23年3月11日の東日本大震災以降、人口流出や企業の撤退が見られるため、津波浸水区域外への企業誘致などを進め、財政基盤の強化を図っている。
平成25年度決算では83.7%と対前年度比1.6ポイントの減少となった。平成21年度の減収補填債の借り入れという特異な状況(減収補填債を除外した比率は85.8%)を除けば、84%程度を推移している。類似団体の平均より低く、県下の平均も下回っている。厳しい財政状況により経常的経費を抑制してきた結果の減少であるが、一部事務組合で管理、運営しているごみ処理施設等の起債償還の完了による負担金の減少も要因の一つとなっている。
以前より、類似団体に比べ、非常に低い額を示している。定員適正化計画による人件費の抑制など行財政改革への取り組みによる経費削減の効果が現れていると考えられる。ただし、当市は消防、ごみ処理、し尿処理、火葬、学校などの業務を一部事務組合で行っており、全部で14の組合に加入している。これらの経費は、補助費等に区分されるため、類似団体及び全国平均と比較すると低額の要因となっている。
以前より、類似団体の平均に比べ、低い数値で推移しており、全国市平均も下回っている。平成23年度と平成24年度の2年間は、東日本大震災の復興財源による給与カット(国家公務員)の影響から100を上回る状況となったが、平成25年度は再び100を下回った。今後は、地域の民間企業の平均給与の状況を踏まえ、より一層の給与の適正化に努める。
平成26年4月の職員数360人(消防職員52人を除く)は、定員適正化計画目標の平成26年4月の402人を既に大幅に下回っており、計画の前倒し達成となっている。類似団体との比較では少ない数値となっているが、県下の平均は上回っている。合併により庁舎が分散しているため、現状ではこれ以上の削減は難しいが、合併以降積極的に進めてきた指定管理者への業務委託等を検討し、更なる効率化に努める。
起債許可の基準である18%をはじめて下回り、17.0%となったが、類似団体ではワースト3位、県下でもワースト1位となっており、負担の軽減を図る必要がある。合併による税の不均衡を是正するため、平成21年度に都市計画税を廃止したことが、他団体と比較し改善が遅れる要因となった。しかしながら、平成18年度に策定した「公債費負担適正化計画」を遵守してきた結果、計画より1年前倒しで目標を達成し、今後についても、計画的な借り入れや返済を行うことで更なる財政健全化を推進する。
将来負担比率は、60.2%で類似団体の平均となっており、前年度より21.0ポイント減少した。早期健全化基準等には達していないものの、全国平均は上回っており、負担の軽減を図る必要がある。負担の種類は、国・県が実施した牧之原畑地総合整備事業の負担金や市が発行した地方債が主なものとなっており、早期の著しい改善は困難であるが、計画的な借り入れや返済を行うことにより負担の軽減を図る。
類似団体及び県下の平均とほぼ同じ比率になっている。前年度比1.6ポイント増加した要因は、消防業務(相良地区)が一部事務組合から市営になったためである。ごみ処理業務、し尿処理業務及び消防業務(榛原地区)などは一部事務組合で実施しているが、市営の保育所が多いため、相殺された形となっている。民間でも実施可能な部分については、指定管理者制度の導入により委託化を進めているところである。
類似団体の中でもかなり低い数値となっているが、人件費と同様に一部事務組合でごみ処理業務、し尿処理業務及び消防業務(榛原地区)などを行っている影響が大きい。厳しい財政状況の中、需用費をはじめとする物件費の削減を行っているが、保育園等の施設の管理運営を指定管理者制度に移行しており、今後、その比率はさらに高まるものと考えられる。
前年度対比0.5ポイント増加し、上昇傾向であるが、類似団体と比較すると、その比率はかなり低く、県平均も下回っている。増加の要因は、介護給付等の利用者の増が主たるものであるが、全国的に社会保障費がかなり増加している中、低率で推移しているため、今後もこの状態を維持できるように努める。
厳しい財政状況の中で、維持補修費等も類似団体及び県下の平均より低く推移しているが、上昇傾向にあることは全国の市町村と同様である。介護サービスの利用者の増加や後期高齢者医療費の伸びによる繰出金の増加が主たる要因である。また、今後は、道路、橋梁、公営住宅、小中学校などの公共施設の長寿命化対策に要する経費とともに維持管理経費の増加が予想されている。
類似団体の中で6番目に高い数値を示しているが、これは人件費及び物件費と同様にごみ処理業務、し尿処理業務及び消防業務などを一部事務組合で実施している影響が大きい。一部事務組合に係る経費を除くと7.9%になり、類似団体の平均を下回っている。
類似団体及び県下の平均より低い比率となっている。以前は、起債制限比率の指標を基に借り入れを行ってきたため、これに係る公債費も平均的な数値となったと考えられる。しかし、当市は準公債費である一部事務組合の公債費相当分や国・県の牧之原畑地総合整備事業負担金なども多額であることから、実質公債費比率が県下でワースト1位となっている。今後はこれらを含めた実質的な公債費全体について、抑制していく。
類似団体の平均より低く、ほぼ県下の平均値となっている。個別の性質別区分による比較の場合には、一部事務組合の影響により特徴的な差異を生じるが、全体的には、類似団体の平均及び県下の平均と近い比率となっている。しかし、物件費や繰出金は増加傾向であるため、改善を図っていく。
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