栄村

地方公共団体

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地方公営企業の一覧

特定地域排水処理施設 簡易水道事業(法適用) 農業集落排水施設 簡易水道事業(法適用)


収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2022年度)

財政力

財政力指数の分析欄

財政力指数は、類似団体内平均とほぼ同じ水準であるが、全国有数の豪雪地帯であり過疎地に指定されている本村は、50%を超える高齢化率に加え民間企業が少ないため、歳入総額に占める税収入が5.4%程度とわずかであり、財政基盤は脆弱であると言える。財政力指数の過去5年間の推移を見るとほぼ横ばいの状況であり、現状で財政力を改善する要因が極めて少ないことから、今後もこの傾向が進むと思われる。収入が見込めない以上、今後は適正な人員配置、事業の選択と集中による支出の削減に努め、健全な財政運営に努めていく。

類似団体内順位:116/151

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

経常収支比率は、平成30年度からは79%から80%台の高い比率で推移していたが、令和3年度からは数値の改善が見られ、70%台前半の比率となっている。これは、人件費、補助費等、繰出金の3つの性質に係る経常経費充当一般財源が減少し、他方で普通交付税等の増により経常一般財源が増加したことが主な要因である。令和4年度から5年度にかけて、新村民住宅の建設や北野天満温泉の温泉棟新築などの大型事業を実施し、その財源として過疎債を借り入れたことから、その償還の開始に伴い公債費が徐々に増加していく見通しであるため、経常収支比率の悪化を防ぐため、引き続き経常経費の削減に努めていく必要がある。

類似団体内順位:13/151

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口一人当たり人件費・物件費等決算額は、類似団体内平均を上回る状況が続いている。これは、本村が特別豪雪地帯であり、例年2mから3mほどの積雪があることから、会計年度任用職員を雇用して道路除雪及び高齢者等要配慮世帯の住宅除雪を実施しており、こうした除排雪経費が大きいことが主な要因である。また、観光施設や福祉施設等の指定管理料、庁内情報機器類のシステム保守委託料などが年々増加傾向にあり、これらも物件費の増加の要因となっている。今後は、職員の採用計画や事業計画の見直しにより、より一層の人件費及び物件費の削減に努めていく必要がある。

類似団体内順位:114/151

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は、令和元年度は類似団体内平均とほぼ同水準であったが、令和2年度と令和3年度は乖離が見られ、類似団体内平均よりも低い水準となった。令和4年度は数値の上昇と共に類似団体内平均ともほぼ一致し、改善が見られる。今後も組織の規模や管理職員の人数が適正かなどを常に分析していく必要がある。

類似団体内順位:66/151

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口1,000人当たり職員数は、類似団体内平均よりも高い状況が続いている。本村は、村の南に位置する秋山地区に役場支所を設けていること、直営のスキー場や診療所を運営していることなどの理由から職員数が多い。また、長野県下市町村の中で12番目の大きさであり、広大な面積の中に31集落が飛び地のように点在している。こうした条件下で行政サービスを展開していくためには一定の職員数を確保する必要があるが、人口減少が加速する昨今の状況なかで、適正な人員配置を絶えず研究し、「栄村定員管理計画」を基に会計年度任用職員も含めた職員の適正管理に努めていく。

類似団体内順位:110/151

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率は過去5年間6.1%から7.1%の幅でほぼ横ばいで推移しており、類似団体内平均とも大きな差異がなく、概ね健全な数値であると言える。令和4年度は令和3年度と比較して0.1ポイントの増となっているが、これは令和元年度~令和3年度の3か年の元利償還金及び準元利償還金の額よりも、令和2年度~令和4年度の3か年の同金額が大きいことが主な要因である。令和4年度の新村民住宅建設事業と5年度の北野天満温泉温泉棟新築工事に対し、地方債の新規借入れを行ったことから、その償還開始に伴い比率が悪化することが懸念されるが、事業の選択と集中により過度な起債発行を抑制し、繰り上げ償還による早期返済も検討しながら、実質公債費比率が現在と同水準で推移していくよう努めていく。

類似団体内順位:66/151

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

将来負担比率は過年度と同様比率なしとなった。これは、負債よりも、それに充当可能な財源が上回ったことが要因である。地方債残高と基金残高の状況を見ると、令和4年度末時点の、将来の負債である地方債残高は約26億2,627万円となり、前年度末の残高から9,931万円程減少した。これに対し、負債の償還に充てることができる財政調整基金や減債基金などの令和4年度末残高は約27億762万円となり、地方債残高より基金残高の方が大きくなっている。

類似団体内順位:1/151

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費

人件費の分析欄

令和2年度は令和元年度と比較して2.6ポイントの増となっている。これは、会計年度任用職員制度の開始に伴い、前年度まで物件費に計上していた臨時職員の賃金が、会計年度任用職員の報酬として人件費に計上されたためである。令和3年度は、職員数の減少と職員構成の変動により、令和2年度と比較して3.6ポイントの減となり、類似団体内平均よりも低い水準となった。令和4年度は令和3年度とほぼ同水準で推移している。今後も、栄村定員管理計画に基づき職員の計画採用や事務の見直しと効率化を図り、人件費の適正化を目指していく。

類似団体内順位:53/151

物件費

物件費の分析欄

人件費の項に記載のとおり、令和元年度まで物件費に計上していた臨時職員の賃金を、令和2年度から会計年度任用職員の報酬として人件費に計上したことから、令和2年度は前年度と比較して5.8ポイントの減となった。このことから、平成30年度、令和元年度の過去2ヵ年で類似団体平均を上回っていたが、令和2年度と3年度は同水準となった。令和4年度は、経常収支比率算定の際に分子となる経常物件費に充当される一般財源が前年度よりも増加し、同じく分母となる経常一般財源の規模は減少したことから、比率は0.6ポイントの増となり、依然として類似団体内平均と同水準となっている。

類似団体内順位:47/151

扶助費

扶助費の分析欄

令和4年度は1.5%で、令和3年度とほぼ同じ水準であり、過去5年間の推移を見ても横ばいの傾向である。本村は少子化により児童手当や福祉医療費などの、児童に係る扶助費が少なく、生活保護世帯も少ないことから、従来より類似団体内平均を下回っている。

類似団体内順位:26/151

その他

その他の分析欄

令和3年度と比較して、令和4年度は2.2ポイントの減となっているが、これは繰出金と維持補修費の減少が主な要因である。繰出金は、令和4年度から簡易水道事業と下水道事業が法適化し、この二つの事業に対する一般会計からの支出の性質は繰出金から補助費等に変更となった。このことから、令和3年度と比較して繰出金が減少し、補助費等が増加した。維持補修費は、令和3年度と比較して道路除雪費や橋梁点検経費が減少となった。

類似団体内順位:59/151

補助費等

補助費等の分析欄

令和4年度は、公営企業会計の法適化による負担金・補助金の増などにより、経常的補助費等に充当される一般財源の規模が前年度よりも大きく増加し、経常収支比率算定の際の分母となる経常一般財源の規模は減少したことから、比率は3.7ポイントの増となっている。近年、団体への補助金が増加傾向であったことから、令和3年度からは栄村秋山郷観光協会への補助金を見直して適正規模に縮小したり、高齢者総合福祉センターを指定管理する社協への補助金の算定方法を改定したりするなど、健全財政への取組みを進めている。

類似団体内順位:69/151

公債費

公債費の分析欄

令和4年度は令和3年度と比較して0.3ポイントの増となった。これは、経常収支比率算定の際に分子となる準元利償還金が増加し、分母になる地方交付税が減少したことが主な要因である。今後の見通しとしては、令和4年度、5年度と大型の事業が続き、新規に起債を大きく借入れることから、それに伴い以降の年度で公債費が増加していく見込みである。そのため、事業の選択と集中により過度な起債発行を抑制しながら繰上償還も検討し、公債費が増加しないよう注視していく必要がある。

類似団体内順位:50/151

公債費以外

公債費以外の分析欄

令和4年度の経常経費全体については令和3年度と比較して2,452万円程増加しているが、地方交付税の減等により経常一般財源は減少したため、経常収支比率は多くの性質で増加傾向となった。人件費については、職員の計画的な採用により類似団体内平均と同水準になっており、補助費等についても補助団体や補助基準の見直しを図り、類似団体平均よりも低い水準となるなど改善が見られている。物件費については、近年システム関連費用の増加が目立っているが、令和5年度より財務会計システムを共同化し、費用の軽減を図っている。

類似団体内順位:21/151

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

民生費、商工費、土木費に係る住民一人当たりコストが類似団体内平均と比較して高い状況である。民生費については、福祉施設の指定管理委託料が大きいことや、保健師等の専門職の人件費が大きいことが要因である。商工費については、観光施設の指定管理委託料が大きいことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響により直営スキー場の経営が不振であり、スキー場特別会計に対して多額の繰出しを行っていることも要因の一つである。土木費は、類似団体内平均と比較してかなり大きいが、これは道路改良事業費の増加や老朽化した道路除雪機械の更新経費の増加が主な要因である。災害復旧費の住民一人当たりコストについて、平成30年度が67,328円で、令和元年度が131,977円、令和2年度が221,416円と急激に増加しているが、これは令和元年10月に発生した東日本台風による災害復旧事業の増が要因である。かつてない規模の降雨により村内各地で土砂災害が発生し、農地や道路に大きな被害をもたらしたためその復旧に係る工事費や設計委託料が増加した。その後も令和2年7月豪雨災害や令和3年度の洪水災害などが発生し、主に農地に被害が発生していることから、令和3年度においても災害復旧費の住民一人当たりコストは類似団体内平均と比べて高い水準であったが、令和4年度は大きな災害が発生しなかったことから、コストは大きく減少した。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

人件費に係る住民一人当たりのコストは361,480円で、類似団体内平均と比較して高い状況である。本村は、広大な面積に集落が点在している地理的な要因と、山間過疎地でスキー場や診療所等を直営で運営していることから、職員数が多いことが要因である。前年度と比較して2,137円の減となっているが、これは職員の減と職員構成の変動によるものである。今後もほぼ同じ水準で推移していくと思われるが、人口減少が加速している昨今の状況を鑑み、適正な人員配置を絶えず研究しながら人件費削減に取り組んでいく必要がある。また、物件費についても住民1人当たりのコストが306,430円となっており、類似団体内平均と比較して高い状況である。観光施設、福祉施設の指定管理委託料が高額であること、システム関連の保守委託料が高額であることが要因と考えられ、委託事業の見直しを進めていく必要がある。維持補修費も76,951円と類似団体内平均と比較してかなり高いが、これは先述のとおり広大な面積に点在する集落間を結ぶ道路延長が長く本数も多いこと、豪雪地のため道路除雪に多額の経費がかかることが主な要因である。令和3年度は数年ぶりの大雪となり、除雪委託料等の経費が嵩んだため、前年度と比較して大きな額となっているが、令和4年度は平年並みの降雪量であったことから元の水準に戻った。令和4年度は簡易水道事業と下水道事業が法適化したことから、これらの会計に対する一般会計からの支出金の性質は補助費等となった。そのため、補助費等に係る住民一人当たりコストは278,820円と、前年度と比較して69,691円増加し、他方で繰出金に係る住民一人当たりコストは146,089円と、前年度と比較して21,468円減少した。法適化した両事業については人口減少により簡易水道や下水処理サービスに対する使用料収入が減少していることから独立採算による運営が不可能であり、一般会計からの補助金と負担金に頼らざるを得ない状況である。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

財政調整基金について、令和4年度は財源の適正確保に努めて取崩しを行わず、他方で前年度剰余金、利子積立を含め約1億9,022万円の積立てを行ったことから年度末残高は16億70万円となり、標準財1政規模に占める割合も前年度と比較して10ポイント以上の増となる79.11%となった。標準財政規模に占める実質収支額の比率は前年度とほぼ同じであり、依然として高い割合であることから、健全な財政運営が進められていると言える。実質単年度収支について、令和3年度は普通交付税の増等により、財政調整基金に多額の積み立てを行ったことなどから、標準財政規模に占める割合は18.31%と高い水準であったが、令和4年度はそのような財政措置を行っていないことから大きく減少した。しかし、依然として黒字を確保している状況である。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

一般会計については、(7)実質収支比率等に係る分析表のとおり。特別会計については、人口減少等により独立採算が困難であることから一般会計からの繰入金に依存している状況であり、歳入の確保が困難であることから、標準財政規模に占める黒字額の割合は1%以内の数値に留まっている。スキー場特別会計については、標準財政規模に占める黒字額の割合が0.1%を割り込んでいる状況であるが、これは、営業開始から25年以上が経過し設備の老朽化が進み、維持費が増加傾向にあること、新型コロナウイルス感染症の影響による売り上げの減少が主な要因となっている。今後は設備の計画的な更新を行いながら、経費の削減に努めていく必要がある。また、設備更新等に係る財源の堅実な確保のため、令和6年度からは特別会計から一般会計に移行して運営を行っていく予定である。令和4年度より、簡易水道特別会計(以下「簡水」)、生活排水処理特別会計(以下「生排」)、農業集落排水特別会計(以下「農集」)については、法適用となり、簡易水道事業会計と下水道事業会計となった。いずれの事業会計も、標準財政規模に占める黒字額の割合は1%を割り込んでいる状況である。いずれの事業会計においても施設の老朽化により建設改良費が増加傾向であり、他方で人口減少による使用料収入が減少傾向となっており、厳しい経営状態が続いている。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

元利償還金は、過疎債や学校教育施設等整備事業債、災害復旧事業債などの大口の償還が始まったことから、平成29年度から年々増加傾向にある。令和4年度から5年度にかけて大型の事業が続き、起債の発行額も増加したため、それらの起債の据え置き期間終了後は元利償還金が増加すると考えられる。算入公債費等は平成29年度から令和元年度までほぼ横ばいであり、令和4年度には2億8,900万円と増加傾向にあるが、今後は上記のとおり元利償還金等の増加が考えられることから、実質公債費比率の悪化が危惧される。公営企業債の新規発行を抑えるとともに、経営改善を進めて繰入金の縮小に努めていく必要がある。

分析欄:減債基金

満期一括償還公債費なし

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

令和4年度末の一般会計等における地方債現在高は、前年度から約1億円の減となった。しかし、令和4年度には新村営住宅の建設事業があり、令和5年度には温泉施設の温泉棟新築工事を行うことから、新たな起債の借入れが発生するため、今後は増加に転じる見込みである。公営企業債等繰入見込額、組合等負担等見込額はいずれも減少傾向であり、将来負担額減の要因となっている。令和4年度は財政調整基金の取崩しを抑えて積立てを増やしたことから基金残高が大きく増加し、充当可能基金の額は前年度に比べて約2億1,100万円の増となっている。将来負担比率は比率なしの状況が続いており、逼迫した状況とは言えないが、今後も将来負担比率が発生しないよう、基金への積立ては堅実に行っていく必要がある。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)基金全体について、令和4年度末の現在高は約26億1,100万円であり、前年度末と比べて約2億500万円の増となった。財政調整基金は、新型コロナウイルス感染症対策臨時交付金を活用して種々の施策を実施し、当初計画していた取崩しを行わず、逆に前年度剰余金、利子積立を含めて約1億9,000万円程の積立てを行い、令和4年度末の現在高は約16億100万円となった。減災基金については、克雪基金を大きく取り崩し、減債基金に積み直しを行ったことから、残高は7,600万円の増となる約6億8,100万円となった。ふるさと納税による寄附金を積立てている農業振興基金及びふるさと創生基金は、寄附金の増に伴い、いずれも前年度と比較して積立額が大きくなった。令和4年度末の現在高は農業振興基金が1,438万円、ふるさと創生基金が1億1,027万円となった。新たに創設した教育基金には、克雪基金を大きく取り崩して積立てを行い、残高は6,240万円となった。(今後の方針)いずれの基金についても、充当する事業をよく見極めたうえで適正な取崩しを行っていく。より利便性が高い基金管理を行っていくために、必要に応じて基金の統廃合も検討していく。本村の現在の一般会計予算規模は30億円弱であることから、財政調整基金はその3分の1に当たる10億円を最低限確保し、年度間の財源不足を調整するために堅実な積立てを行っていく。今後も財政調整基金の取崩しには慎重を期していく必要がある。農業振興基金、ふるさと創生基金については、ふるさと納税事業の更なる発展を図り、積立額の増加を図っていく。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)財政調整基金は、新型コロナウイルス感染症対策臨時交付金を活用して種々の施策を実施し、当初計画していた取崩しを行わず、逆に前年度剰余金、利子積立を含めて約1億9,000万円程の積立てを行い、令和4年度末の現在高は約16億100万円となった。(今後の方針)使途については、財源の調整のために適宜活用していくが、そのほかにも災害等により生じた経費又は災害により生じた減収を補填するための経費の財源として活用していく。

減債基金

減債基金

(増減理由)減災基金については、克雪基金を大きく取り崩し、減債基金に積み直しを行ったことから、残高は7,600万円の増となる約6億8,100万円となった。(今後の方針)年間の地方債償還額の2年分程度に当たる6億円の積立てを目標とし、平成29年度、30年度にそれぞれ3億円ずつ積み立てており、将来の償還金返還の際に適宜取崩して活用していく。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)教育基金は義務教育施設整備基金、科学教育振興基金、教育文化振興基金の3つを統合して令和4年度に新たに設置した基金である。農業振興基金は、米農家支援等農業振興施策を行うための費用の財源となる。森林環境基金は、森林環境整備に要する経費の財源となる。ふるさと創生基金は栄村を活性化させる事業や、住民の生活を守る事業などの財源となる。医療基金は村民の医療確保(医師の確保等)に要する経費の財源となる。(増減理由)令和4年度に新たに創設した教育基金には、克雪基金を大きく取り崩して積立てを行い、残高は6,240万円となった。農業振興基金は、ふるさと納税による寄附金等2,022万円を積立て、村内の米農家支援事業、優良米生産者支援事業の財源として充当した。残高は前年度から680万円減の1,438万円となった。ふるさと創生基金も同様にふるさと納税による寄附金など1,217万円を積立て、寄附者が希望する各分野の事業の財源とした。残高は前年度から5万円増の1億1,027万円となった。森林環境基金は、森林環境譲与税など1,376万円の積み立てを行い、1,617万円の取り崩しを行ったことから、残高は1,053万円となった。その他の基金は利子等の積立てのみで大きな変動はなかった。(今後の方針)基金の設置目的に照らし、適正に活用されるよう研究していく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率は年々増加しており、令和3年度は66.7%で類似団体内平均と比較して高い数値となっている。減価償却率が高い資産を見ると、物品、インフラ工作物、事業用建物の老朽化が進んでいる。村では令和2年度に公共施設等総合管理計画を改定し、現状に即した計画に更新することで、財政負担の軽減及び標準化と、公共施設等の最適な配置を図っている。今後は減価償却率が高い固定資産を中心に、計画的な資産管理を行っていく。

類似団体内順位:98/145

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は、130.0%となり、前年度から大幅な比率の減少となっている。平成23年に発生した長野県北部地震の復旧・復興事業の財源として起債発行が増加したが、その償還が徐々に完了し、比率が減少したものと考えられる。今後は、事業の選択と集中により、新規起債発行を抑制するとともに、年度間でばらつきが生じないよう平準化に努める。また、人件費や物件費などの削減により、債務償還に充当可能な財源の確保に努めていく。

類似団体内順位:49/151

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担額よりも、それに対して充当できる基金等の財源の額が上回っていることから、将来負担比率は発生していない。有形固定資産減価償却率は年々増加傾向にあるが、これは物品やインフラ工作物の減価償却率が高いことが要因である。今後は、公共施設等総合管理計画に基づき、これらの資産の長寿命化対策を計画的に実施していく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債比率について、平成29年度からの5か年は5~7%の間で推移している。同級他団体平均よりも低い水準であるが、公債費が年々増加傾向にあることから、数値は少しずつ悪化している状況である。今後は、各種事業の必要性を見極め、新規起債発行を抑制していく。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

【道路・橋梁・隧道】一人あたりの道路延長が類似団体と比較して長いのは、人口が1,660人余りに対し面積が271.66?と広く、小集落が各地に点在していることが要因である。道路等の償却率についても全体の有形固定資産償却率を上回っており、長寿命化対策等の対応が必要である。【公営住宅】公営住宅については平成23年の長野県北部地震による災害復興住宅等の建設などにより、比較的老朽化が進んでいないことから償却率が低くなっている。【保育所・学校施設】学校等施設については、保育所、小学校、中学校が1施設ずつあり、いずれも建設年度が古く、償却率が高くなっている。【公民館】公民館についても、平成23年の長野県北部地震後に整備した施設が多いことから老朽化が進んでいないものが多く、償却率は低くなっている。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

【体育館・福祉施設】いずれの施設も建設年度が古く、償却率が高くなっている。長寿命化に向けた対応が必要である。【一般廃棄物処理施設】隣接する自治体と組織する一部事務組合による施設である。建設年度が古く、老朽化が進んでおり、計画的な修繕を行いながら維持している。【消防施設】隣接する自治体と組織する一部事務組合による施設である。消防本部は新しい建物であることから老朽化は進んでおらず、減価償却率も低い水準である。【庁舎】建設から18年が経過し、近年は空調設備や消雪用ポンプなどの突発的な故障が増えてきており、今後も施設の老朽化に伴い修繕や更新が増えていくと思われる。今後は計画的な設備点検を行い、故障による大規模な支出を未然に防いでいく。

財務書類に関する情報①(2020年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

財務書類に関する情報②(2019年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況


類似団体【Ⅰ-0】

新篠津村 知内町 鹿部町 厚沢部町 島牧村 蘭越町 真狩村 留寿都村 喜茂別町 京極町 積丹町 仁木町 赤井川村 由仁町 月形町 浦臼町 妹背牛町 秩父別町 雨竜町 北竜町 沼田町 比布町 愛別町 中富良野町 南富良野町 和寒町 剣淵町 下川町 美深町 幌加内町 増毛町 小平町 苫前町 初山別村 遠別町 天塩町 猿払村 浜頓別町 豊富町 礼文町 利尻町 利尻富士町 幌延町 津別町 清里町 小清水町 訓子府町 置戸町 佐呂間町 滝上町 興部町 西興部村 雄武町 豊浦町 壮瞥町 厚真町 平取町 様似町 えりも町 上士幌町 中札内村 更別村 豊頃町 陸別町 浦幌町 鶴居村 羅臼町 つがる市 平川市 蓬田村 西目屋村 横浜町 大間町 風間浦村 佐井村 田子町 新郷村 遠野市 八幡平市 田野畑村 普代村 角田市 にかほ市 大潟村 村山市 尾花沢市 大蔵村 鮭川村 田村市 湯川村 昭和村 鮫川村 川内村 双葉町 葛尾村 飯舘村 稲敷市 行方市 鉾田市 上野村 片品村 川場村 胎内市 粟島浦村 中野市 小海町 川上村 南牧村 南相木村 北相木村 中川村 下條村 売木村 大鹿村 生坂村 朝日村 木島平村 栄村 菊川市 牧之原市 新城市 和束町 伊根町 南あわじ市 山添村 有田市 九度山町 日南町 江府町 飯南町 井原市 新庄村 久米南町 阿武町 勝浦町 上勝町 佐那河内村 神山町 東洋町 安田町 馬路村 芸西村 本山町 大豊町 土佐町 大月町 三原村 西海市 小値賀町 菊池市 産山村 湯前町 水上村 相良村 五木村 豊後高田市 国東市 姫島村 西都市 西米良村 木城町 諸塚村 椎葉村 美郷町 日之影町 大宜味村 東村 伊江村 南大東村 伊平屋村 伊是名村 多良間村