収益等の状況について
新型コロナウイルス感染拡大により中止していたイベント等も再開し、収入、稼働率ともに前年を上回った。駐車場事業全体を通して、新規積立金をやめ、繰越金を歳入として受け入れたことにより、他会計から補助を受けずに経営することができた。
資産等の状況について
本駐車場は、設置より46年が経過しており、施設の老朽化が進んでいる。施設の修繕及び機器の更新について、計画的に実施することにより、企業債等に頼らず、収益の中での対応を継続していく必要がある。
利用の状況について
本駐車場は、中心市街地の繁華街付近に立地しており、休前日の夜間の利用率が高くなっている。また、飯田市公民館にも隣接しているため、平日昼間及び休日昼間の利用も多く、類似施設平均値と比較して高い稼働率となっている。令和3年度は、新型コロナウイルス感染拡大により中止となっていたイベントも再開し始めたため、前年に比べ利用者が増加した。
全体総括
高収益・高収入を維持していた本駐車場も、令和2年度は新型コロナウイルスの影響を受け、大幅な減収となったが、令和3年度は経済活動が徐々に再開し始めたことに伴い、収入が回復しつつある。しかしながら、近隣施設の閉館や周辺地域の人口減少など駐車場経営をしていくうえで厳しい環境になっていることから、稼働率の更なる向上や、経営コストの更なる効率化を図り、経常利益を確保していく必要がある。また、今後の施設の老朽化及び利用者のニーズの変化に注意し、計画的な経営を継続していく必要がある。