収益等の状況について
収益的収支比率とは、料金収入及び一般会計からの繰入金等の総収益で単年度収益が黒字であれば100%以上となりますが、一般会計からの繰入金により100%前後で推移している状況です。売上高GOP比率とは施設の営業に関する収益性を表す指標であり、EBITDAとは企業としての収益が継続して成長しているがどうかを判断するための指標ですが、共に低い数値で減少傾向にあり収益性は低下しています。
資産等の状況について
敷地の地価(固定資産台帳等における地価)については、74,495,700円となっています。設備投資については、駐車場の利用開始から29年を経過し、施設の計画的な改修等を平成29年度から令和元年度までの3か年行ってきました。企業債残高対料金収入比率は、料金収入に対する企業債残高の割合ですが、平成29年度から駐車場の外壁及び落下防止の防護柵の改修工事、施設利用箇所の改修工事等のため企業債の借入を行ったことから、増加しています。
利用の状況について
稼働率とは、収容台数に対する一日当たり平均駐車台数の割合で、施設の利用状況や適正規模を判断する指標ですが、平均値と比べ低い数値であり、毎年度減少傾向にあり、また新型コロナウイルス感染症の影響がありました。通常であれば、コスモスコモン及び周辺のイベント等開催時には多くの利用者があります。その他は周辺事業所従業員の定期利用、図書館、コミュニティーセンター等の公共施設の利用者が主であり、利用台数も安定していますが、新型コロナウイルス感染症による公共施設の一時閉館、イベント自粛等により減少しています。
全体総括
立体駐車場は、周辺の公共施設及び商店街等の利用者の駐車場として確保し、道路交通の円滑化を図りながら、住民の利便性を図るものであるなど多様な目的を有しています。平成18年度から指定管理制度を導入し、利用者のサービス向上及び経費削減を図っていますが、収益は減少傾向にあります。令和3年度より、24時間利用駐車場へと移行し、収益力の強化を図っています。