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財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
外海小離島群から構成されるという地理的特徴、役場を行政区域外の鹿児島市内に配置するという行政形態の特異性から、多額の財政需要がある。また、厳しい地理的条件等から企業進出が困難であり、歳入総額に占める地方税は1.8%にすぎない。そのため、財政基盤が脆弱であり、類似団体平均を下回っている。ブロードバンドが整備されたことにより、今後新たに利活用や維持補修が発生するが、村振興計画や地方創生総合戦略に沿った予算の重点配分に努め、定住促進・産業振興による地域の活性化を図る。
港湾改修をなどのインフラ整備で多額の起債があり、公債費高がい水準で推移している。多額の高利率の起債償還が順次終了していることと、新発債の抑制により元利償還金等は縮減傾向にあったが、近年の焼酎蔵等の大型の整備事業が集中したことにより、今後地方債の元利償還金が膨らんでくると思われる。今後も継続して交付税参入で有利な起債(過疎債、辺地債等)の活用に努め、新規発行債の抑制を図る。また併せて、事務事業の見直しを行いさらなる削減を図ることを検討する必要がある。また、実施事業の優先順位を精査し義務的経費の削減に努める。
人口規模は小規模であるが、3島4集落から構成されるために多額の財政需要がある。対する人口はやや増加傾向にあるものの、人口1人当たりに換算すると類似団体を大きく上回る。電算化や業務委託により、事務の効率化等による適切な職員数配置に努め、人件費の抑制を図る。また、緊急に必要な事業を精査し、物件費の削減に努める。
類似団体とと比較して、1.6ポイント下回っているが、職員の年齢構成によるものである。今後の財政状況を見極めながら職員の給与カット再開も視野に入れ、給与水準の適正化を図る。
3島4集落に係る各出先機関職員と本庁職員に加え、村営定期船の船員を有する。やや増加傾向にある人口ではあるが、人口割に換算すると、千人当たりの職員数は多く換算される傾向にある。住民サービスの維持・向上を図りながら、多様化かつ複雑化する各種業務に対応しうる最小限の組織づくりに努める。
新規発行債の抑制や、交付税措置で有利な起債の活用等努力しているが、平成28~29年度実施の焼酎蔵、体育館等建設事業費等に係る起債の償還等に伴い、前年度より0.6ポイント増加し、依然、類似団体平均を上回っている。併せて、今後平成30年度実施の防災行政無線整備等の償還も始まることから、実質公債費率がさらに増加することが予想される。普通交付税の増減により数値が大きく変動する要因もあるが、今後も緊急性、住民ニーズ非常にを的確に把握し、新規発行債の抑制に努め、併せて繰上償還等検討していく。
類似団体平均と比較すると、人件費に係る経常収支比率は7.9ポイント高くなっている。行政規模は小規模ではあるが、3島4集落から構成されるため非効率的な職員配置を行ってきた。そのため各地区の出張所長ならびに学校用務員については退職後の職員補充をせず、会計年度任用職員で対応している。これにより対象者8人のうち、7人は会計年度任用職員となっている。今後も事務の効率化等による職員数の抑制を図り、人件費の削減に努める。
類似団体平均を上回っているが、財政規模が小規模であるため、選挙や大規模イベントの実施等により大きく増減する傾向がある。また、年々増加する各種業務に係るシステムや電算機器維持管理に係る経費は増加の一途である。自治体の規模に対し、小離島群から構成されるという特殊性から、公共施設数も多く、物件費等の財政需要が高いが、増減要因を的確に把握し削減に努める。
類似団体平均と比較して低い水準で推移している。人口に対して、児童生徒数等、扶助費を受給する対象者が少ないことが挙げられる。しかし、今後、定住促進の推進による児童生徒数の増加、高齢化率の上昇による医療扶助者の増加等、比率の上昇が見込まれる。医療、福祉面での行政指導の充実を図り、扶助費の増加の抑制に努める。
簡易水道事業会計及び下水道事業会計等の運転資金等への繰出金が主な経費である。今後も公債費財源操出金の増加が見込まれるため、公営企業にあっては経営の健全化に努める。
補助金交付対象団体等が少ないため、例年低い水準で推移している。しかし、今後、定住促進による地域活性化を図っていくため、多額の補助費需要が見込まれる。今後も交付基準を明確にし、社会通念上、適切な交付に努める。
近年焼酎蔵や体育館や防災行政無線整備等の大型の整備事業が集中したことに併せ、3港湾に係る港湾改修をはじめとする、インフラ整備等で多額の起債を要しているのが主な要因であり、地方債の元利償還金が膨らみ、公債費に係る経常収支比率は類似団体平均を14.2ポイント上回っており、公債費の負担は非常に重いものになっている。今後も地公債費のピークは令和5年度と見込まれ、非常に厳しい財政状況財政運営となることが予想される。今後も新規発行を伴う普通建設事業を予定しており、公債費の増加が懸念されるが、地方債の繰上償還を検討し、必要性・緊急性を精査し、縮減に努める。
公債費以外の比率については、いずれも類似団体平均を下回る水準となっている。また、財政規模が小規模なため普通交付税の増減による比率の変動が大きくなる傾向がある。外海小離島群という地理的な不利条件や、過疎・高齢化が著しい状況にあって、厳しい財政運営を強いられているが、徹底した歳出削減による財政健全化を図りながら、限られた予算の重点配分により、産業振興や定住者の確保につとめる。
(増減理由)令和2年度の基金残高は1,608百万円であり、昨年より114百万円減額となっている。これは、水産振興基金が18百万円増額した一方で、財政調整基金を132百万円取り崩したことが要因となっている。(今後の方針)非常に厳しい財政状況であり、現在、基金を取り崩した予算編成になっている。公共施設の老朽化も進んでおりさらなる財政需要が予測されるが、事業実施の効率化や経費削減に努め、併せて災害等の不測の事態にも対応できるよう積み立てし、一定額を確保できるよう努めていく。
(増減理由)令和2年度の基金残高は651百万円であり、前年度より132百万円減額となっている。厳しい地理的条件等から企業進出が困難であり、歳入総額に占める地方税は1.8%にすぎず、また多額の財政需要があり、非常に厳しい財政状況のなかで事業の見直しや経費削減に努めているが、それでもなお財源不足が解消できず財政調整基金を132百万円取り崩したことにより減となった。(今後の方針)今後は、できるだけ基金に頼らない、歳入に見合った歳出の予算編成に取り組むように努める。厳しい財政状況ではあるものの災害への備え等のため、過去の実績等を踏まえ、8億円程度を目途に積み立てられるよう努めていく。
(増減理由)増減なし(今後の方針)令和5年度以降、地方債償還がピークを迎えるにあたり、地方債のの繰上償還を検討しており、令和4年度以降に減少する予定。繰上償還終了後は、今後の償還リスクに備え、一定額確保できるように努める。
(基金の使途)庁舎建設基金:庁舎等公共施設の新設・改修等の資金に充当船舶建造基金:村唯一の公共交通機関である村営定期船の建造を行うための経費財源人材育成基金:産業の振興及び看護職員等として、業務に従事しようとする者に対し修学資金を貸与する経費の財源(増減理由)水産振興基金:水産振興のためにと漁業協同組合より20,000千円の寄付を積立活魚畜養センター整備に充当(今後の方針)庁舎建設基金:庁舎(本庁及び出先機関)の耐震化改修工事等のために、近年に取崩しを行うこととしている。船舶建造基金:平成30年度~31年度にかけて、共有船方式により新船建造約35億円を支出し、完成後11年目に約3.5億円支払いに備えるため、令和11年度まで積立てる予定である。水産振興基金:産業振興のために活用することとしているが、少しでも積み立てられるよう財源を確保していく。
有形固定資産減価償却率は、52.4%であり、類似団体より低い水準である。本村は3島に分かれており、それぞれに公共施設を設置する必要があるが島を超えた統廃合は困難な状況であり、また各島の施設で多機能集約化を行い柔軟な利用も進めているため、更なる施設の数量削減は困難な状況である。しかしながら、個別施設計画が未策定であるため、早い段階での策定に取り組み、それぞれの施設について維持管理を適切に進めていく必要がある。
債務償還比率は483.6%と、類似団体より高くなっており、あわせて年々増加してきている。平成30年から令和元年にかけ緊急防災・減災事業債を発行したことや令和2年の過疎債の発行が大きな要因と考えられる。今後は新規発行債の抑制に取り組み、併せて繰上償還を行い、債務償還比率の上昇を抑制するよう努める。
将来負担比率は低い水準を維持しており、今後も新規発行債の抑制に取り組み、交付税算入で有利な起債の活用に努める。また、充当可能財源の確保にも努め、将来負担比率の発生を抑制する。また、有形固定資産減価償却率も低い水準あるが、公共施設等総合管理計画に基づき、今後もそれぞれの施設について維持管理を適切に進めていく必要がある。
実質公債費率は類似団体と比較して高いものの、将来負担比率は低くなっている。平成30年から令和元年にかけ緊急防災・減災事業債を367百万円発行したことによる償還開始により、実質公債費率は上昇していくことが考えられるため、新規発行債の発行の抑制に取り組み、併せて繰上償還を行い、財政の健全化に努める。
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