公共下水道
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財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
企業業績の改善を要因として、法人税割等の市税収入が増加し、基準財政収入額の増が需要額の増よりも上回ったが、高齢化による社会保障関係経費のが依然として高い水準にあり、前年度に比べ0.01ポイント低下した。社会保障関係経費の増加など厳しい財政状況が続くと予想されるため、引き続き市税等の徴収強化に努め、堅固な財政基盤を構築していく。
前年度比に比べ4.2ポイント増加したものの、経常収支比率は類似団体内平均や全国平均よりも低い水準を保っており、財政構造には弾力性がみられる。しかしながら、社会保障関係経費やインフラ等の老朽化に係る経費が年々増加傾向にあることなどから、事務事業評価に基づき事業の廃止・縮小等を図ることで経常経費の削減に努めていく。
定員適正化計画に基づき職員数の適正化に努めたことで人件費が抑えられており、富山県平均や全国平均よりも低く、類似団体で比較しても低い決算額となっている。
前年度から0.6ポイント上昇し、類似団体平均は上回るものの、全国市平均を下回っている。引き続き、事務の簡素合理化、ノー残業デーや振替休日の徹底などにより、時間外勤務の手当の削減を図り、給与の適正化に努めていく。
定員適正化計画に基づく職員数の適正化に努めており、人口千人当たりの職員数は類似団体内で2番目に少ない5.38人と全国平均を大きく下回っている。引き続き、職員研修の充実などによる資質向上と人員数の適正化を継続していく。
実質公債比率は前年度に比べ0.3ポイント上昇したものの、類似団体平均や全国平均を下回ている。新規地方債の発行抑制や繰上償還の実施により、比率の改善に努めているものの、公共施設をあらたに整備するために発行した地方債の償還が始まっていることから、新規地方債の発行についてはこれまで以上に慎重な見極めが必要となる。
必要最低限の地方債発行に努めていることから、将来負担比率は4年連続「-(数値なし)」となり、類似団体内では最も低くなっている。社会保障関係経費が増加傾向にあることや、今後公共施設の整備等が予定されていることから、引き続き、地方債の発行については将来に向け過度の負担とならないよう慎重に検討していく。
人件費に係る経常収支比率は、類似団体平均、全国平均を下回る18.3%となっている。これは、人口千人当たり職員数が5.38人と類似団体内で2番目に少なく、また手当等についても必要最小限のものしか設けていないためである。
物件費に係る経常収支比率は、前年度と比べ0.5ポイント上昇し14.8%となっており、類似団体平均、全国平均と概ね同水準となっている。これは、令和2年度からの会計年度任用職員制度の導入により、臨時職員に係る経費を人件費として整理したことにより、物件費が減少したものである。
扶助費に係る経常収支比率は物価高騰重点支援給付金給付費等の増加により前年度から1.1ポイント増加し、11.3%となった。また、類似団体平均を上回っているのは、高等学校等在学までの子ども医療費助成、第1子の保育料半額、第2子以降の保育料完全無料化、保育所における特別保育事業などの子育て支援施策を充実するとともに、障がい者自立支援給付費などの社会福祉費が増加傾向にあるためである。
維持補修費と繰出金がこの項目に該当する。前年度に比べ0.8ポイント増加し、類似団体平均を上回る13.9%となっている。介護保険事業や後期高齢者医療事業などの特別会計への繰出金が増加傾向にあり、類似団体内平均や全国平均を上回る状況であることから、引き続き、健康寿命延伸を図るための諸施策を積極的に実施し、医療や介護に係る特別会計への繰出金の抑制に努めていく。
補助事業等に係る経常収支比率は、前年度と比べて0.8ポイント増加し、類似団体平均を上回る14.9%となっている。これは一部事務組合に対する負担金の増加や損害賠償金の支払いによるものである。
公債費に係る経常収支比率は、前年度に比べ0.2ポイント増加し11.0%となっている。これは前年度の繰上償還分減少があったものの、公共施設整備にかかる返還が始まり年次償還額が増加したものによる。今後、公共施設の整備など新たな事業が予定されていることから、新規の地方債の発行については、これまで以上に慎重に行うよう努めていく。
公債費を除く経常収支比率は、前年度より4.0ポイント増加しており、類似団体内平均、全国平均を下回っている。扶助費の増加傾向があることから、引き続き事務事業の効率化を図り、歳出全体の抑制に努める。
(増減理由)総合計画に定める各種事業の推進のため、財政調整基金を588,069千円取り崩した。一方で、市民税などの増収により、財政調整基金に569,027千円、減債基金に174,715千円積み立てたため、基金全体として822,240千円増加した。(今後の方針)第1子の保育料半額や第2子以降の保育料等の完全無料化をはじめとする子育て支援施策を積極的に実施するとともに、障がい者福祉費などの扶助費や、医療、介護、下水道事業に対する繰出金が増加するなど、社会保障関係経費が増加傾向にある中で、財源不足分を財政調整基金等の繰入れで補っており、今後も厳しい財政状況が続くものと予想されることから、引き続き各基金を積み立てていく。
(増減理由)総合計画に定める各種事業を推進するため588,069千円取り崩した一方、将来必要となる資金を勘案し569,027千円積み増しを行ったもの。(今後の方針)災害対策の財源などの緊急事態や必要やむを得ない財政需要に対応するための資金を確保するため、「滑川市健全な財政に関する条例」に基づき、毎年度末の基金残高は標準財政規模の18%を必要最低額として確保する。
(増減理由)将来地方債の償還に必要となる資金を勘案し174,715千円を積み立てたもの。(今後の方針)緊急防災・減債事業債などの償還財源として減債基金を充てており、今後も返済が見込まれる地方債残高を適正に見込みながら積み立てていく
(基金の使途)公共施設整備基金:公用又は公共用に供する施設の建設及び改修その他の整備を図るための資金へ充当するもの文化会館建設基金:文化会館を建設するための資金へ充当するもの地域福祉基金:高齢者等の保健福祉事業に必要な資金へ充当するもの奨学事業基金:奨学資金事業に必要な資金へ充当するもの福祉のまちづくり事業基金:福祉のまちづくりの推進を図るための資金へ充当するもの(増減理由)公共施設整備基金は、今後老朽化が進む公共施設の整備等に多額の費用がかかることから646,771千円を積立て、残高は増加している。文化会館建設基金は、毎年度50,000千円ずつ積立てをしているため、残高は増加している(今後の方針)文化会館建設基金の積立額が10億円に達していることから、市民会館大ホール整備拡充のための構想に向け検討することとし、建設には多額の資金が必要であることから、引き続き年間50,000千円ずつ積み立てることとしている。また、公共施設整備基金については、今後も公共施設の維持管理や長寿命化に多額の費用がかかることが見込まれることから、修繕・改築を目的に積み立てを行っていく。
有形固定資産の本市の減価償却率については、前年度に比べ0.4ポイント上昇し、59.2%となっている。公共施設等総合管理計画に基づき、施設の劣化や損傷が致命的になる前に適切な措置を実施する「予防保全」の考え方による計画的な維持管理・更新を行っていく必要がある。
将来への負担を最低限とするために、地方債を極力借りない財政運営を行っており、繰上償還の実施や地方道路等整備事業債などの償還が進んでいることにより実質債務が減少し、前年度より41.2ポイント改善され、339.6%となっている。今後は、公共施設の整備事業等が予定されていることから、地方債の発行については引き続き慎重に検討していく必要がある。
将来負担比率は、必要最低限の地方債発行に努めたことや、繰上償還を行ったこと等により地方債の現在高が減少したことに加え、各種基金の積み立てを行ったことから「-(数値なし)」となっている。しかしながら、今後は社会保障に係る経費の増加や公共施設の整備に対応するために基金の取り崩しを行う財政運営が余儀なくされると想定しており、比率の上昇は避けられないものと考えている。有形固定資産の減価償却率については、59.2%となっており、今後も数値は上昇するものと見込まれるため、引き続き公共施設等総合管理計画に基づく「予防保全」に努めることとしている。将来にわたる債務の償還や固定資産の維持管理に多額の費用が必要と考えており、行財政改革を通じて資金の確保に努めていかなければいけない。
将来負担比率は、地方債発行の抑制及び繰上償還の実施等により、比率は改善してきているものの今後は上昇が見込まれている。実質公債費比率については、地方道路等整備事業債などの償還が進んでいることから数値は改善しているものの、下水道事業等の地方債償還に充てるための繰出金の増加や公共施設整備の新規事業を予定していることなどから、今後は上昇が見込まれるため、将来への負担が最低限となるよう引き続き地方債発行の抑制に努めていく必要がある。