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本指標は前年度に比べ0.01上昇している。税率引き上げ後の地方消費税収の平年度化に伴う地方消費税交付金の増加等により、基準財政収入額が前年度比約2億4千7百万円の増額となったことが要因である。しかし、本市は全国平均を大きく下回っていることから、自主財源を確保できるよう税収増加に努めていく。また、事業の選択と集中による投資的経費の抑制により、財政力に見合った財政運営を図るとともに、今後も歳出削減に努め、安定した財政運営ができるよう努めていく。
本指標は、前年度に比べ0.4ポイント上昇している。これは、分母となる経常一般財源等が6千7百万円増額したものの、分子となる経常的経費充当一般財源等がその額を上回る1億3千万円の増額となったためである。分子増額の主な要因は、扶助費であり、施設型給付・地域型保育給付費や障害者自立支援医療費などの増額により1億6千万円増となっている。単独事業の見直しなどによる経常的経費の削減に努める。
前年度に比べ、維持補修費が5千万円の増、物件費が2億4千万円減少している。維持補修費の増は、市道の維持工事が6千万円増となったことが大きな要因である。物件費が減少した要因は、平成26年度に行った基幹系システムの更新及び公共施設解体工事分が減少したためである。本市は、現時点では類似団体平均を下回ってはいるが、今後増加すると見込まれる老朽化した施設等の改修費用や解体費用については、公共施設等総合管理計画に基づき、計画的に実施し、財政負担の軽減や費用の平準化に努めていく。
本市では、係長承認者や管理職承認者の増による職員構成の変動等により、前年度より0.6ポイント上昇している。今後も、現状の国に準じた給与体系・制度の維持に努める。
本指標は、分子となる職員数が組織の再編や事務の見直しなどにより4人減少、分母となる住民基本台帳人口は597人減少したため、前年度より0.01人減少している。今後も、行政改革計画(平成28年度~平成31年度で職員数を5人減)を推進し、業務に合わせた適切な人員配置、職員数の管理に努める。
本指標は、前年度に比べ0.2ポイント低下している。その要因は、平成27年度と平成24年度を比較し、各種地方債の償還終了により元利償還金が1億7千万円減少していることや、主に下水道事業分の準元利償還金が8千万円減少したためである。元利償還金はピークを一旦過ぎたものの、大規模建設事業の地方債の発行が今後予定されているため、油断できない状況となっている。今後も起債対象事業を精査し、実質公債費比率の減少に努めていく。
本指標は、前年度に比べ19.6ポイント低下している。その要因は、地方道路等整備事業債の地方債現在高が8億円減額となっていることや、下水道事業債の減少等により公営企業債等繰入見込額が17.7億円減額となっているためである。今後も地方交付税に算入される地方債を活用し、将来負担の軽減を図っていく。
人件費に充当した一般財源は前年度に6百万円減少しており、指標は0.1ポイント低下している。これは、適正な職員管理による影響であり、類似団体内でも3位となっている。今後も引き続き行政改革の推進に努め、人件費の抑制を図っていく。
物件費に充当した一般財源は前年度に比べ3千万円減少しており、指標は0.2ポイント低下している。類似団体平均より低い水準にあるため引き続き事務事業の見直しを図っていく。
扶助費に充当した一般財源は前年度に比べ1億6千万円増加しており、指標は0.8ポイント上昇している。施設型給付・地域型保育給付費や障害者自立支援医療費などの増額が主な要因である。類似団体平均に比べ、0.5ポイント高いため、扶助費の資格審査を適正に行っていく。
その他(維持補修費、繰出金)に充当した一般財源は前年度に比べ1億円増加したため、指標は0.5ポイント上昇している。これは、市道の維持補修費の増が主な要因である。類似団体平均より低い水準ではあるが、特別会計への繰出金が増加しないよう介護給付費や医療費の抑制に努めていく。
補助費等の比率が類似団体平均を大きく上回り、類似団体内で最下位であるのは、病院や下水道等の公営企業や一部事務組合への負担金が要因である。一方で、一部事務組合では、消防や塵芥処理、学校給食等、多岐にわたる業務を行っているため、一般会計の人件費や物件費は抑えられている状況である。
公債費に充当した一般財源は前年度に比べ1億6千万円減少し、指標は0.9ポイント低下している。道路整備等に係る地方債の償還が終了したためである。今後も、地方交付税算入がある起債を活用するなど、公債費の抑制に努める。
公債費以外に充当した一般財源は前年度に比べ3億円増加、公債費が1億6千万円減少したため、一般財源に占める公債費以外に充当した一般財源の割合が高くなっている。指標は1.3ポイント上昇している。今後も一般財源で賄う経常的な経費が増加しないよう努める。
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