農業集落排水施設 公共下水道 簡易水道事業(法適用) 特定環境保全公共下水道 簡易水道事業(法適用)
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地方消費税交付金の増などにより、基準財政収入額は増加している。また、臨時財政対策債償還費及び合併特例債償還費の増加にともない基準財政需要額も増加している。その結果、財政力指数は前年度と同じ0.43となっている。これは大分県平均を0.03ポイント上回っているが、類似団体平均と比較して0.09ポイント低い値にとどまっている。今後も税収確保のため、企業誘致や定住及び雇用対策の推進により、地域経済の活性化を図り、自主財源の確保に努める。
合併特例措置の終了に係る普通交付税の逓減や、地方譲与税の減に加え退職手当の増などによる人件費の増、社会保障関係経費の増などにより、前年度との比較で6.6ポイントの大幅増となっている。大分県平均との比較では低い水準にあるが、類似団体平均値との比較では2.0ポイント高い値になっている。今後も社会保障関係経費の増大などにより厳しい財政運営が見込まれるため、財源確保や経常経費の抑制に努め、今後の市政課題に柔軟に対応できる強固な行財政基盤の構築を図る必要がある。
放課後児童健全育成事業に伴う事業費及び参議院議員選挙実施に伴う選挙費の増額などにより、物件費が増額となった。これにより、人口1人あたりでは2,218円の増となっている。他団体との比較においては、類似団体平均値より12,397円、大分県平均値より13,359円高い値となっている。
昇給停止の実施や職員給料の削減措置により、平成16年以降は改善の傾向にあった。23年、24年は大きく上昇し108を超えることになったが、これは国が特例法により給料を削減したためであり、国の削減措置がないとした場合には100.2、99.9となり、改善されている。26年に国の要請等を踏まえた削減措置を終え、給料の削減措置は引続きおこなっているものの、その削減率を引下げたため、指数は101.2と上昇した。27年はさらに102.0に上昇し、全国的に見ても高い水準となっていたが、28年は削減率を見直したため26年の水準へと改善した。しかし、依然高い水準にあるので、今後もより一層、適正な給与水準となるように努める必要がある。
平成17年度に策定した「行財政改革プラン(平成17~平成21)」から「第2次行財政改革ビジョン(平成25~平成27)」に基づき、合併に伴い肥大化した組織の再編や事務事業の見直しを推進することにより、平成17年度からの累計で152人の削減を行った。平成28年度も「第3次行財政改革ビジョン(平成28~平成31)」に沿って、複雑多様化する行政ニーズに的確に応える体制を確保しながら、効率的な組織の実現をめざすことにより、職員数の適正化に努めたところであるが、業務量の増に伴い職員数は3人増となった。今後もより一層、職員数の適正化に努めていく必要がある。
実質公債費比率3ヵ年平均では5.1%と昨年度に引き続き早期健全化基準の25.0%を下回った。類似団体平均値との比較で3.1ポイント、大分県平均値との比較でも1.1ポイント低い状況にある。標準税収額は増となっているものの、普通交付税額、臨時財政対策債が大幅に減少しており、単年度実質公債費比率は対前年度比0.7ポイント増加している。適正水準を維持しながら、公共施設の更新などの課題に対応していくため、事業の必要性、緊急性を勘案しながら事業展開を図る必要がある。
将来負担比率は、-37.5%と前年度の-41.2%と比較し3.7ポイントの増加となったが、前年度に引き続き早期健全化基準の350%を大きく下回った。地方債残高が対前年度比で大幅に減少したものの、充当可能財源において、充当可能基金が財政調整基金の取り崩し等により減少し、都市計画税収の減少等により充当可能特定歳入が減少したことから、将来負担比率が増加した。
行財政改革ビジョンに沿って、職員給与の削減等を継続して実施しているところであるが、業務量の増に伴い職員は増員となった。また、熊本地震などの災害対応により想定外の時間外勤務が発生したことや、前年に比べ退職者が7名多かったため、前年度比で2.5ポイントの増となった。前年度は下回ることができた大分県平均値を再び上回り、依然として全国平均値も上回る状況にあるが、時間外勤務縮減の取組みの効果は表れてきているので、次年度は、大規模災害等の特殊事情がない限り改善が見込まれる。
放課後児童健全育成事業や、固定資産税適正評価事業などの増額、及び参議院議員選挙実施に伴う選挙費の増額などにより、全体で22百万円の増加となった。この結果、前年度比較で、0.7ポイント増加したものの、類似団体平均値及び大分県平均値より-0.7ポイント下回る状況となっている。年々増加傾向にあり、コスト削減についてさらに努力することが求められる。
経済対策臨時福祉(年金生活者等支援)給付金の皆増により臨時福祉給付関連事業が大幅増額となったほか、保育所措置費、障害福祉サービス事業等の増により、305百万円の増となった。この結果、前年度比1.4ポイントプラスとなり、類似団体平均と比較して2.7ポイント上回るこことなった。市内に障害福祉サービス事業者が多くあり、年々障害福祉サービス事業費が伸びていることが類似団体平均を上回っている大きな要因となっている。
経常収支比率では、前年度比0.9ポイントの増、類似団体平均と比較して2.2ポイント高と、他団体と比較して高い状況が続いている。子ども子育て応援基金、宇佐海軍航空隊跡保存整備基金の積立金の増額や特別会計への繰出金が多いことが類似団体との比較で高止まりしている原因の一つと考える。
プレミアム商品券支援事業で減額となる一方、地域創生に関連したすくすく子育て祝い金事業の創設や企業誘致関係奨励金の制度の拡充等により全体で10百万円の増額となった。補助金の交付・執行の適正化のため、継続して評価・検証を行っており、大分県平均値と比較して-2.9ポイント、類似団体平均値と比較して6.7ポイント低い水準となっている。今後も引き続き適正な支出に努めていく。
償還の一部終了による地方道路等整備事業債、過疎対策事業債などの償還額が減少する一方、合併特例債や臨時財政対策債などの償還額が大幅に増えた為、公債費全体で75百万増額となった。この結果、前年度比1.1ポイントの増となったが、類似団体平均比較して1.1ポイント低い状況にある。今後もプライマリーバランスを意識した起債に努め、その抑制を図っていく。
公債費を除く経常収支比率は、対前年度比較5.5ポイントのプラスとなり、類似団体平均値比較でも3.1ポイント上回っている。生活保護費、保育所措置費などの扶助費の増、また介護保険特別会計、農業集落排水事業特別会計への繰出金の増加が考えられる。今後も特別会計への基準外繰出や補助金等についての評価・検証を継続し適正な支出に努めていく。
将来負担比率については、△41.2%と前年度比△5.5ポイントとなり早期健全化比率の350%を大きく下回っている。これはプライマリーバランスの黒字確保に努め、退職手当負担見込額が△282百万円の減となった一方で、充当可能財源が財政調整基金や減債基金の積立額の増で479百万円となったためである。また、実質公債費比率については、昨年度に引き続き5.1%で早期健全化比率の25.0%を下回った。標準税収入額193百万円の増となっており引き続き改善傾向にある。今後も適正水準を維持しながら、公共施設の更新などの課題に対応するために、事業の必要性・緊急性を勘案しながら事業展開を図っていく必要がある。
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