信楽中央病院 特定環境保全公共下水道 簡易水道事業(法適用) 公共下水道 農業集落排水施設
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平成25年度に上昇した財政力指数は、単年度の財政力指数が減少(25年度0.746、26年度0.731、27年度0.710)したことにより、3年平均でも0.01ポイントの減となった。単年度の財政力指数の減少要因としては、基準財政収入額が4.3%の増となったが、臨時財政対策債、合併特例債の償還金などによる公債費の増加などにより、基準財政需要額が7.4%の増となったためである。合併特例期間の終了を見据え、今後も「歳入に見合った歳出」の徹底による歳出削減と市税の徴収強化によって、持続可能な財政運営に努める。
経常一般財源では、法人税割の一部国税化などにより市税が491百万円の減(-3.5%)になったが、地方消費税交付金が地方消費税率引上げの影響の平年度化により671百万円の増(68.8%)となり、全体では298百万円の増(1.3%)となった。一方、経常一般財源充当額では、人件費や公債費などは前年度を下回ったものの、繰出金が下水道事業への基準内繰出の増加などにより581百万円の増(18.1%)となった。全体では194百万円の増となったことから、経常収支比率は88.6%となり、26年度から0.6ポイント増加することとなった。
物件費は、台風により被災した信楽高原鐡道の運行再開による減少要因(バス代行輸送の終了)があったが、人件費は、平成27年度より地域手当の支給が開始されたことなどにより、前年度比249円増加した。平成27年度からの類型区分の変更に伴い、前年度と比較して類似団体平均を上回っているが、引き続き施設の維持管理の見直し、統廃合等を含めた行財政改革の実践などにより経費の削減に努める。
国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置が実施されたため指数が一時的に100を超えていたが、平成27年度は97.6と、前年度とほぼ同じ水準である。引き続き、社会情勢の変化や国の公務員制度改革の動向等も踏まえ、給与制度の適正化を進めるとともに、人件費の抑制に努める。
平成16年10月1日の5町合併以来、定員適正化計画(平成17~平成22)、定員適正化計画【2次計画】(平成22~平成27)に基づき、勧奨退職の推進や採用の抑制により計画以上のペースで縮減してきたが、近年はマンパワーの維持のため雇用の抑制を控えたことにより、類似団体平均をやや上回った。今後も事務事業の見直しと適正人員の配置及び嘱託・臨時職員の活用を行い、類似団体平均と同程度となるよう職員の削減に努める。
実質公債費比率は、一般会計等の元利償還金の減や普通交付税の増により、3ヶ年平均で10.6%(25年度10.8%、26年度10.7%、27年度10.5%)となり、0.5ポイント改善できた。地方債元利償還金(繰上償還や特定財源を除く)は、合併前に増発した起債の償還が本格化することで平成20年度にピーク(49億円)を迎えたが、平成27年度には37億円に改善された。しかしながら、類似団体平均と比べると2.8ポイント高く、引き続き普通建設事業の計画的な取り組みにより市債の新規発行を抑え、積極的な繰上償還によって地方債残高の縮減に努める。
これまでのプライマリーバランスの黒字化の堅持と繰上償還の結果、地方債残高は前年度から468百万円減少し、23年度末から比べると1,043百万円減少させることができた(23年度末残高35,561百万年→27年度末残高34,518百万円)。その結果、前年度数値から5.0ポイントの改善となり、算定開始以来、継続して改善を続けている。起債残高と基金残高の動向は将来負担比率に大きな影響を及ぼすものであり、普通交付税の合併算定替の特例期間の終了後の財政運営も見据え、可能な限り基金などの確保を図るとともに、引き続き定員管理の適正化や事務事業の見直しなどの実践に努める。
平成27年度より地域手当の支給が開始されたが、時間外勤務手当の縮減により、前年度比で0.4ポイント減少し、類似団体平均からも0.1ポイント下回った。今後も定員適正化計画に基づく職員数の削減を進めるとともに、時間外勤務手当の削減に努める。
私立保育園運営委託を扶助費へ分析変更をしたことにより、前年度比で1.4ポイント減少した。一方で、広い面積を有するためごみ収集運搬業務の負担や、5町合併による複数施設の運営などが依然として大きな割合を占めていることから、今後も事務事業の見直しや施設の統廃合を含めた行財政改革を実践し、歳出削減に努める。
前年度より0.7ポイント高くなった要因は、障害者自立支援制度事業の利用者数の増や私立保育園運営委託を物件費から扶助費への分析変更に伴い増加したことが挙げられる。今後も、少子高齢化が進み、扶助費の増加が見込まれることから、事業の見直しにより、適度なサービス水準と経費のバランスに留意していく必要がある。
高齢社会の進展に伴う医療費の増嵩や下水道事業の起債償還の増加に伴う特別会計、企業会計への繰出金の増加などにより、前年度比で2.4ポイント上回り、類似団体平均からも2.3ポイント上回ることとなった。今後も特別会計、企業会計においては独立採算制を念頭においた健全化に努め、赤字補填のための繰出金の削減に努める。
衛生センター清掃負担金等の一部事務組合負担金の増加があったが、水道事業への水道料金激変緩和補助の減額により、前年度比で0.1ポイント下回った。依然として類似団体平均を上回っているため、今後も効果の薄れてきた事業や補助金適正化計画に基づき補助金等を見直し、さらなる削減に努める。
平成19年度以降取り組んできたプライマリーバランスの黒字化の堅持と積極的に実施した繰上償還により、前年度比で0.6ポイント下回り、類似団体平均からも1.4ポイント下回った。今後も将来世代への負担を先送りせず、財政の中長期的な持続可能性を保つため、市債の新規発行を抑制する。
公債費以外の経常経費充当一般財源額の伸びの要因は、主に扶助費と繰出金である。共に当面の増額が避けられないことから、物件費等の経常経費の増加をできる限り抑制し、今後も継続した行財政改革を進めることにより、一層の改善に努める。
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