地域において担っている役割
へき地医療を担う地域の中核病院として、地域医療の確保を図っています。また、急性期病院の後方支援病院としての役割を果たすために、関係医療機関との連携を図っています。
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率が100%以上となったのは新型コロナウイルス感染症入院病床確保支援事業費補助金によるもので②医業収支比率は昨年度を下回っています。④病床利用率は40床の内、コロナ病床として17床を確保していたことにより減となっています。⑤入院患者1人1日当たり収益は依然として平均値に及んでおりません。⑥外来患者1人1日当たり収益は平均値を上回ってはいるものの患者は減少傾向にあるため適切な診療の提供はもとより更なる収支改善を検討してまいります。⑦職員給与費対医業収益比率は医業収益の減少により比率が上昇することとなり、今後は収益の増と共に固定費の縮減を図る必要があります。引き続き医療機関連携を軸に入院患者の増患を中心とした取り組みを強化し増収を図ってまいります。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率および②器械備品減価償却率は、設備、機器の更新により若干の減となりましたが、依然として平均値を上回っているため、適正な保守と共に計画的な更新を行っていく必要があります。
全体総括
経営方針としては、へき地医療の中核を担う病院として、今後の地域医療を担う使命を果たす上で、時代のニーズにあった経営を視野に運営していく必要があると考えます。経営面では回復期病院としての役割を果たすために関係医療機関との連携を図り、経常収支比率を高めるため特に入院患者の積極的受け入れを行うとともに、市民に身近な病院としてさらなるサービス向上を図る必要があると考えます。