八郎潟町
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2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2021年度)
財政力
財政力指数の分析欄
人口の減少や町内に基幹となる産業がないことに加え、長引く景気低迷による個人・法人関係の税収減などから、財政力指数は平成29年度から令和2年度までが0.26、令和3年度は0.25となっており、類似団体平均を大きく下回っている。今後も投資的経費を抑制するなど、歳出の徹底的な見直しを進めるとともに、滞納者への滞納整理等対策を強化するなど地方税の徴収率向上対策を中心とする歳入の確保を図り、行政の効率化及び財政の健全化に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
分子に含まれる物件費及び維持補修費が増加し分子全体で微増となったものの、分母における普通交付税の増加が影響し、前年度から5.4ポイント減の83.1%となり、類似団体平均を下回っている。今後、地方税の増加は見込めないことから比率の上昇が懸念されるため、歳出全体について引き続き事務事業の見直しを進めるとともに、繰上償還を検討するなど公債費の抑制に努め、全体的な経常経費の削減に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
類似団体平均を下回って推移しているが、前年度から9,066円増加の162,400円となっている。これは、新型コロナウイルスワクチン接種事業のため、物件費(主に委託料)が増加したことが主な要因である。今後も人口減少は進むことから、人件費・物件費等の支出について見直しを行い、適正な支出に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
令和2年度から0.1ポイント増加し、89.8ポイントとなっている。増加の主な要因は、経験年数を有する職員を採用したためである。今後は、国及び類似団体と比べ昇格のスピードが遅い状況であるため、昇格時期の検討や給与水準の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
八郎潟町自立計画に基づき平成16年から平成22年の間に職員数を大幅に削減してから、その水準を維持しており、令和3年度の一般会計対象職員数は約50人となっている。今後も職員の定員管理に努めながら住民サービスの向上を図っていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
実質公債費比率は、0.1ポイント減の11.7%となったが、類似団体平均を3.4%上回っている。令和2年度に引き続き約3%類似団体平均を上回ったことについては、大型建設事業に係る地方債発行の元利償還金が増加していることによるものである。将来負担比率と同様、各会計において新規事業の実施をできる限り控え、地方債発行の抑制及び繰上償還の実施などにより財政の健全化に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
財政調整基金の取崩しにより充当可能財源等が減少したものの、地方債等将来負担額を上回っており、将来負担比率は平成29年度から引き続き比率なしとなっている。今後も役場新庁舎建設事業などの大型建設事業の実施により、基金を大きく取崩す予定であることから、比率の増加が見込まれている。次世代への負担を少しでも軽減するよう、新規事業の実施をできる限り控え、地方債発行の抑制により財政の健全化に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2021年度)
人件費
人件費の分析欄
類似団体平均を下回って推移しており、前年度から1.7ポイント減の18.8%となっている。これは令和2年度3名だった退職者数が1名に減少したためである。今後も職員の定員管理及び給与水準の適正化により人件費の抑制に努めながら、住民サービスの向上を図っていく。
物件費
物件費の分析欄
類似団体平均を下回って推移しており、前年度と同様の8.8%となっている。燃料費の高騰により物件費の支出は増加しているものの、経常収支比率の分母である普通交付税が増額となったため比率の増減が発生していない。今後は施設の老朽化による経費の増加が見込まれるため、令和4年3月に改訂した八郎潟町公共施設等総合管理計画に基づき物件費の抑制を図り、財政の健全化に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
類似団体平均を上回って推移しており、前年度から0.3ポイント減の5.1%となっている。これは、本町唯一のこども園に対する施設型給付費が減少したためである。扶助費については、今後、給付対象者の増加等により微増で推移していくことが予想されるため、子ども・子育て支援法など各制度の適切な運用と自主財源の確保に努める。
その他
その他の分析欄
類似団体平均を上回って推移し、前年度から0.9ポイント減の19.4%となっている。これは、事務費の減少などにより国民健康保険特別会計への繰出金が減少したためである。今後の繰出金については各特別会計の健全運営を図り、普通会計への負担軽減に努める。また維持補修費については、施設の老朽化による経費の増加が見込まれるため、施設の将来性等も考慮しながら計画的な支出を行う。
補助費等
補助費等の分析欄
前年度から1.5ポイント減の14.8%となっており、類似団体平均を上回っている。これは、一部事務組合に対する負担金が減額となったためである。経常的な町単独補助金については増加傾向にあるため、引き続き見直しを実施し、増加傾向にある現状をより一層引き締め、財政の健全化に努める。
公債費
公債費の分析欄
前年度から1.0ポイント減の16.2%となっており、類似団体平均を0.3ポイント上回っている。これは、地方債の元利償還額がほぼ横ばいであるものの、経常収支比率の分母である普通交付税が増額となったためである。今後も役場新庁舎建設事業などの大型建設事業が予定されているため、新規事業の実施をできる限り控え、繰上償還や地方債発行の抑制により財政の健全化に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
前年度から4.4ポイント減の66.9%と類似団体平均を下回っている。これは、人件費及び補助費等の減少などにより公債費を除く経常的な経費の総額が減少したためである。経常的な町単独補助金については増加傾向にあるため、引き続き見直しを実施し、増加傾向にある現状をより一層引き締め、財政の健全化に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)
目的別歳出の分析欄
増額となっている主なものは、民生費、衛生費である。民生費については、住民一人当たりのコストが185,020円と前年度比28,065円の増となっている。これは住民税非課税世帯に10万円を給付する事業や子育て世帯に対する給付事業を実施していることが要因である。今後も民生費については、新型コロナウイルスの影響により、給付事業が増加傾向であるため、支援を必要とする人を的確に支援できるように内容等を精査し、適切な支援に努める。衛生費については、住民一人当たりのコストが44,204円と前年度比8,840円の増となっている。これは、新型コロナウイルス感染症対応のワクチン接種事業を実施したためである。今後もワクチン接種事業は継続する見込みであるため、効率的な接種体制を構築し、適正な支出に努める。減額となっている主なものは、商工費、教育費である。商工費については、住民一人当たりのコストが25,426円と前年度比10,648円の減となっている。これは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済対策として実施していた中小企業事業継続支援金事業の終了によるものである。教育費については、令和2年度に小中併設校にタブレット端末及び利用環境の整備のために実施した情報機器整備事業が令和2年度で終了したことにより、住民一人当たりのコストは前年度比8,560円減の50,828円となっている。教育費は校舎の外壁等の更新時期が近づいているため、内容や事業規模を精査し、適切な支出に努めたい。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は住民一人あたり780,097円となっている。増額となった主な項目は、扶助費、普通建設事業費(うち更新整備)となっている。扶助費は、住民一人当たりのコストが96,855円で、前年度から22,445円増加している。これは新型コロナウイルス感染症対応のため子育て世帯に対して給付金事業を実施したためである。今後も、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、様々な給付が増加する見込みであるため、支援を必要とする人を的確に支援できるように内容等を精査し、適切な支援に努める。普通建設事業費(うち更新整備)は、住民一人当たりのコストが205,220円で、前年度から85,189円増加している。これは令和2年度から工事を実施している新庁舎建設事業によるものである。今後も新庁舎建設事業については、旧庁舎解体工事や駐車場整備等の大型建設事業を控えているため、事業規模等を精査し、建設事業費の抑制に努める。減額となった主な項目は、補助費等、公債費である。補助費等の住民一人当たりのコストは107,422円で、前年度から103,476円減少している。これは令和2年度に特別定額給付金事業を実施したものの、令和3年度は同様の給付事業が実施されなかったためである。今後は、新型コロナウイルスの影響により、各種給付事業は増加する見込みであることから、支援を必要とする人を的確に支援できるように内容等を精査し、適切な支援に努める。公債費は、住民一人当たりのコストは94,018円で、前年度から5,485円減少している。これは、令和2年度と比較して繰上償還の金額が減少したためである。今後、公債費については、新庁舎建設事業等の大型建設事業等の実施により増加傾向となるため、計画的な繰上償還により公債費の抑制を図り、財政の健全化に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2021年度)
分析欄財政調整基金残高については、標準財政規模比で前年度比11.35%減の101.10%となっている。これは、新庁舎建設工事などの実施による財源不足を補うため、基金を取崩したことによるものである。実質収支額については、歳入歳出差引が約210百万円と前年度と比べ減となったため、実質収支は前年度比で約27百万円の減となった。また、普通交付税が臨時経済対策費及び臨時財政対策債償還基金費の再算定により増加しており、標準財政規模比では前年度比で2.1%の減となっている。実質単年度収支については、前年度比で積立額が約3百万円の減、積立金取崩し額が59百万円の減、繰上償還金が42百万円の減となり、標準財政規模比で1.19%の減となっている。今後も国県補助事業の活用による歳入の確保、経費節減に努める。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2021年度)
分析欄一般会計及びすべての特別会計において黒字となっている。一般会計については、歳入歳出差引が約210百万円と前年度と比べ減となったため、実質収支は前年度比で約27百万円の減となった。また、普通交付税が増加したことにより標準財政規模も9.6%増加しており、その結果、標準財政規模比では前年度比で2.1%黒字が減少している。なお、他会計についても前年度と比べ標準財政規模比で減少となっている。上水道特別会計については、流動資産の減少などにより黒字が標準財政規模比で0.44%減少している。公共下水道事業特別会計については、資本的収入の減などにより剰余額が前年度比で約5百万円減少し、標準財政規模比で黒字が0.27%減少している。いずれの会計についても、国県補助事業や交付税措置のある地方債の活用などにより歳入を確保し、歳出についても事業の見直しなどによる経費の節減に努める。
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実質公債費比率(分子)の構造(2021年度)
分析欄実質公債費比率の分子については、前年度比10百万円減の220百万円となっている。これは、下水道費の事業費補正について交付税に算入される地方債の元利償還金の一部が前年度比約9百万円増となったことなどにより算入公債費等が前年度比7百万円増の315百万円となったことが主な要因である。役場新庁舎建設事業の関連工事が令和5年度まで計画されており、その財源として公共施設等適正管理推進事業債の発行を予定していることから、実質公債費比率については増加する見込みである。事業の見直しによる起債発行額の抑制、歳出経費の節減に努め、公債費の繰上償還も検討したい。
分析欄:減債基金本町では、満期一括償還の地方債を発行していないため、減債基金残高と減債基金積立相当額に該当する数値はない。
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将来負担比率(分子)の構造(2021年度)
分析欄将来負担比率の分子については、平成29年度以降、将来負担額を充当可能財源等が上回っている。一般財源等に係る地方債の現在高は、新庁舎建設事業の本体工事の実施により市町村役場機能緊急保全事業債708百万円などを起債したことから前年度比307百万円の増となっている。公営企業債等繰入見込額については、主に公共下水道事業特別会計の地方債現在高が減少したことにより、前年度比162百万円の減となっている。そのため将来負担額は前年度比147百万円の増となっている。また、充当可能基金については、財政調整基金の取り崩しにより前年度比34百万円の減、基準財政需要額算入見込額は53百万円の増となっており、充当可能財源等は前年度比18百万円の増となっている。令和2年度から本格的にスタートした役場新庁舎建設事業では、財源として公共施設等適正管理推進事業債、財政調整基金繰入金を見込んでいる。そのため一般会計等に係る地方債現在高の増、充当可能基金の減により将来負担比率の分子については増加する見込みである。事業の見直しによる起債発行額の抑制、歳出経費の節減に努め、公債費の繰上償還も検討したい。
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基金残高に係る経年分析(2021年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)大型建設事業の実施などにより財政調整基金を34百万円取り崩している。また、その他特定目的基金は、公共施設解体基金5百万円を積み立てるなど、総額で8百万円の増となっている。そのため基金残高は前年度比27百万円減の2,625百万円となっている。(今後の方針)役場新庁舎建設事業の関連工事が令和5年度まで予定されている。財源としては公共施設等適正管理推進事業債、財政調整基金の繰入金を見込んでいる。そのため財政調整基金については、今後、減少する見込みである。また、減債基金については、比較的金利の高い既発債の繰上償還を計画している。そのため基金残高は減少する見込みである。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)利息分2百万円を積み立てたものの、役場新庁舎建設事業、道路メンテナンス事業などの実施により36百万円を取り崩している。そのため基金残高は前年度比34百万円減の2,369百万円となっている。(今後の方針)令和2年から役場新庁舎建設事業がスタートし、令和2・3年度は本体工事を実施した。令和4年度は現役場庁舎の解体工事を、令和5年度には役場新庁舎の駐車場整備などを計画している。これら事業の財源としては、公共施設等適正管理推進事業債、財政調整基金の繰入金を見込んでいる。そのため財政調整基金については、今後、減少する見込みである。
減債基金
減債基金
(増減理由)既発債の繰上償還の財源として取り崩しをしていないことに加え、積み増しもしていないことから、増減なしとなっている。(今後の方針)減債基金の取り崩しを財源に、比較的金利の高い既発債の繰上償還を計画している。そのため基金残高は減少する見込みである。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・地域福祉基金:地域における福祉の増進を図るため、町及び民間団体の行う在宅福祉の向上、健康づくり等の事業を支援する。・地域振興施設整備基金:町民の福祉、文化の向上を図るため、コミュニティ施設、青年・婦人集会施設、幼稚園施設、その他地域の振興のための施設などの設置を支援する。・がんばれふるさと基金:八郎潟町を応援する個人または団体から広く寄附金を募り、これを財源として個性豊かな活力あるふるさとづくりに資する。・公共施設解体基金:公共施設の解体及び撤去に要する経費の財源とする。・ふるさと保全対策基金:土地改良施設の有する多面的機能の良好な発揮及び集落共同活動の活性化に資する。(増減理由)公共施設解体基金については、将来の解体事業に備え5百万円を、森林環境譲与税基金については譲与額2百万円をそれぞれ積み立てしている。そのため基金残高は前年度比8百万円増の157百万円となっている。(今後の方針)がんばれふるさと基金については、寄附金の全額を積み立て、後年度に寄附者の意向に沿った事業を実施するため同額を取り崩す予定である。その他の基金については、町の財政事情を考慮しながら、基金の設置目的に見合う事業が計画された際に取り崩しを検討する。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
令和3年度は、新庁舎の建設が完了し、約14.4億円の資産取得があり、52.4%と、有形固定資産減価償却率は類似団体平均値をさらに下回ることとなった。昨年に引き続き、全国平均、類似団体内の平均を下回っており、水準としては良好に推移している。今後も公共施設等総合管理計画に基づき、施設の改修、更新等を計画的に進めていく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
類似団体平均値を下回っており、前年度と比較して52.5ポイント減少している。減少の主な要因は一般財源となる普通交付税が増加したためである。新庁舎建設事業による地方債発行額が増加しているため、地方債の繰上償還や経常経費の見直しを進め、債務償還費率の増加を抑制する。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は、財政調整基金の積み立てによる充当可能基金を高い水準で維持しているほか、基準財政需要額算入見込額の増により、比率なしとなっている。有形固定資産減価償却率についても、新庁舎建設事業の実施により、町有施設の更新がなされていることから、類似団体平均を下回っている。今後も公共施設総合管理計画に基づき、施設の改修、更新等を進めていくとともに、地方債の繰り上げ償還や経常経費の見直しを進め、適切な財政運営に努める。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率は、財政調整基金の積み立てによる充当可能基金を高い水準で維持しているほか、基準財政需要額算入見込額の増により、比率なしとなっている。実質公債比率については、新庁舎建設事業の関係で、地方債発行額が高い水準で推移していることもあり、令和2年度までは年々増加していたが、繰上償還を行ったこと及び普通交付税が令和2年度と比べ大幅に増額となったことにより、令和3年度は11.7%と前年度から0.1%減となった。新庁舎建設事業については、令和5年度までの計画であり、地方債の発行が増加することから、実質公債比率は増加していくと見込まれる。今後は、新規事業の抑制や事業規模を精査し、地方債発行の抑制及び繰上償還の実施により財政の健全化に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
施設情報の分析欄
公営住宅については、有形固定資産減価償却率が類似団体と比較して11.4ポイント高くなっている。主な要因は、著しく老朽化した公営住宅については年次計画で更新を行ったものの、それ以外の公営住宅の大半が建築後20年以上経過しており、更新が進んでいないことが要因であるため、今後見直しを行う公営住宅長寿命化計画にて、住宅戸数の削減も視野に入れながら、計画的な更新を行う予定としている。学校施設については、令和元年度に小中学校校舎の改修を行ったため、有形固定資産減価償却率については、類似団体と比較して6.5ポイント低くなっている。認定こども園・幼稚園については、町に1施設あるが、耐用年数を超え減価償却率が100%となっている。当町では当面の更新計画はないものの、不具合が生じた際に補修を行う等の維持管理で安全性を確保できていると考えているところである。なお、こども園については、令和2年度に開園した認定こども園の第1・2号認定園児の幼児教育・保育場所として建物を無償貸与しているが、第2号認定の一部・第3号認定の保育実施場所が1km程度離れているため、将来的に1箇所で運営することが望まれている。このような状況を踏まえ、当面は現状での不具合を修理しながら、施設運営方針が決定するまで支障がないように事後保全を行う予定としている。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
施設情報の分析欄
図書館については、有形固定資産減価償却率が類似団体と比較して15.3ポイント低くなっている。これは、平成27年度に図書館も含めた複合施設を建設し、町で有する図書館がその1施設のみのためである。図書館を含めた複合施設については、駅前という立地から利用率も高く、町民にも広く親しまれているため、予防保全的な維持管理を進め、長寿命化を図る。体育館・プールについては、有形固定資産減価償却率が類似団体と比較して30.4ポイント高くなっている。主な要因は、町唯一のプールについて、整備後30年以上経過していることなど施設の大半について更新が進んでいないためである。プールについては、更新を計画しているが、規模や内容について精査し、適正な規模の更新となるよう検討する。また、体育館等の施設についても更新時期を迎えていることから、施設の統廃合や廃止も含めて総合的に更新を計画していく。消防施設については、有形固定資産減価償却率が類似団体と比較して42.2ポイント高くなっている。これは主な消防施設が消防団の詰所であり、屋根及び外壁の経年劣化が進んでいるものの施設利用上の不具合箇所はなく、不具合が生じた際に補修を行う等の維持管理としていることから、長寿命化対策が進んでいないためである。消防団の詰所については、団員数の減少に伴う消防団の運営について検討を重ねる必要があるため、当面は現状と同様の事後保全的な維持管理を行い、分団再編後の詰所建物の耐震化を計画する。なお、経年劣化が進んでいる屋根・外壁については、公共施設等個別計画の次期計画期間(令和9年度から令和18年度の計画期間となる予定。)の初期に塗装などの対応を検討する。庁舎については、令和3年度に新庁舎を建築したことから有形固定資産減価償却率は0となっている。今後は、予防保全的な維持管理を進めていく。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産合計が前年度末から854百万円増加し、11,704百万円(+7.9%)となっている。増加の主な理由は、新庁舎建設工事が完了し、事業用資産の建物等が増加しているためである。負債合計においては、新庁舎建設に伴い地方債残高が増加したため、前年度末から286百万円増加し、3,720百万円(+8.3%)となっている。全体においては、資産合計が前年度末から785百万円増加し、16,164百万円(+5.1%)となっている。増加の主な理由は、インフラ資産における減価償却分よりも一般会計における資産の増加の影響が大きいためである。負債合計についても同様に、一般会計における地方債残高の増加の影響により、前年度末から163百万円増加し、6,195百万円(+2.7%)となっている。連結においては、資産合計が前年度末から763百万円増加し、16,933百万円(+4.7%)となっている。今後、施設の老朽化に伴う更新や改修・維持管理等の支出が見込まれることから、個別施設計画に沿って、長期的な視点で更新・統廃合・長寿命化を実施し、将来の財政負担を軽減するように努める。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、純経常行政コストは2,745百万円となり、前年度比562百万円の減少(△17.0%)となっている。そのうち、人件費などの業務費用は1,262百万円、補助金等などの移転費用は1,588百万円であり、移転費用が業務費用より多くなっている。最も金額が大きい科目は補助金等(828百万円、前年度比△527百万円)で、特別定額給付金の支給が終了したことにより前年度と比べて減少した。今後、行政コスト削減のために、補助金等については、補助のあり方を検討したうえで負担金・補助金を削減し、物件費についても経常経費の見直しや需用費の削減に努めていく。全体では、一般会計等に比べて、上下水道使用料を計上しているため、経常収益が241百万円増加している一方、国民健康保険や介護保険の給付費等を補助金等に計上しているため移転費用が1,388百万円増加し、純行政コストは1,508百万円増加している。連結では、全体と比べて、秋田県後期高齢者医療広域連合の影響により補助金等が1,198百万円、秋田県町村電算システム共同事業組合の影響により物件費が393百万円多くなっていること等により、経常費用が1,699百万円、純行政コストは1,667百万円多くなっている。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、財源(3,257百万円)が準行政コスト(2,760百万円)を上回っているため、本年度差額は497百万円(前年度比+396百万円)となり、純資産残高は568百万円増加し、7,984百万円(+7.7%)となっている。前年度に比べて純資産残高が増加した主な要因は、資産除売却損の減少により純行政コストが減少、普通交付税の増加などにより財源である税収等が増加したことなどである。全体では、特別会計等の国民健康保険税や介護保険料等が税収等に計上されることから、一般会計等と比較して財源が1,563百万円多くなっており、本年度差額は552百万円となり、純資産残高は623百万円の増加となった。今後も経営事業の見直しや負担金・補助金のあり方を改めて検討し、引き続きコスト削減に努めるとともに、地方税や各種保険料等の徴収業務の強化を図り、純資産の増加に努める。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は675百万円となり、投資活動収支については、庁舎建設の費用として、公共施設等整備費支出が1,084百万円(前年度比+468百万円)と増加し、また、新庁舎建設事業関係経費が前年度と比して減少したことなどから基金取崩収入が51百万円(前年度比△134百万円)と減少し、△1,018百万円となっている。財務活動収支については、前年度までの繰上償還等により地方債償還支出が減少し、地方債発行収入が増加したことにより307百万円(前年度比+387百万円)となっている。全体では、国民健康保険税や介護保険料を税収等収入に、また上下水道使用料を使用料及び手数料収入に計上していることなどから、業務活動収支は一般会計等より209百万円多い884百万円となっている。投資活動収支では、一般会計等の影響が大きく△45百万円の△1,063百万円となった。今後、上水道事業については、水道管路耐震化事業を年次計画で実施していく予定のため、公共施設等整備収支の増加により投資活動収支が赤字で推移することが見込まれる。連結では、全体と比べて特に大きな増減はなく、業務活動収支879百万円、投資活動収支△1,061百万円、財務活動収支173百万円となっている。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
2.資産と負債の比率
純資産比率は純行政コストを税収等の財源が上回ったが、前年度比△0.2%の68.2%であり、依然として類似団体の平均を下回っている。今後は、物件費等や補助金に係る事業の見直しを検討し、純行政コストの削減に努めるとともに、税収等の徴収業務の強化を図り、純資産の増加に努める。また、負債の大半を占めている地方債について、庁舎建設に伴う地方債の発行により残高が増加したことから、将来世代負担比率は類似団体平均値よりもさらに高い水準となった。今後は、地方債の発行抑制を推進して地方債残高を減少させつつ、繰上償還の実施を検討するなど、将来の負担軽減に努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たりの行政コストは、特別定額給付金事業の終了などにより補助金等が大幅に減となったため前年度比で△12.2百万円(△19.5%)減少している。類似団体平均値を下回っている要因は、八郎潟町自立計画に基づき人件費や補助金を抑制してきた結果と考えられる。引き続き八郎潟町自立計画に基づいた職員数の維持に努め、人件費の増加を抑制していくが、物件費や補助金については支出割合も高く、長期的には増加傾向であることから、改めて事業の見直しを推進するとともに、指定管理者制度の導入も視野に入れた施設の適正管理を推進し、経費削減に努める。
4.負債の状況
住民一人当たりの負債額は、新庁舎建設事業に係る地方債の発行により地方債残高が増加したこと、人口が減少していることから前年度比で6.6万円(+10.8%)増加し、67.7万円となっている。類似団体平均値を下回っているが、新庁舎建設事業の付帯事業である駐車場整備等が予定されていることから、地方債残高のさらなる増加が見込まれる。今後は、実施事業の優先順位を検討し、地方債発行の抑制を推進し、地方債残高の減少に努めるとともに、繰上償還の実施を検討するなどして、将来の負担軽減に努める。基礎的財政収支は、業務活動収支の黒字分が投資活動収支の赤字分を下回っているため、△363百万円となっている。今後も駐車場整備等の公共施設整備を予定しているため、投資活動収支は赤字で推移するものと見込まれることから、施設整備時には規模や内容を精査し、健全な財政運営に努めたい。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、前年度比で0.5%増加し、3.7%となっている。これは、特別定額給付金事業の終了などにより移転費用が減少し経常費用が減少したことによるものである。類似団体平均値を下回っているが、町営住宅の使用の減少など、使用料及び手数料が減少したためである。今後は、さらなる人口減少が懸念され、経常収益の大きな増加は見込まれないが、町営住宅使用料等の徴収強化を図ることで未収金の減少に努めるとともに、八郎潟町公共施設等総合管理計画に基づき、長期的な視点で老朽化した公共施設等の更新・統廃合・長寿命化を計画的に実施し、経常費用の削減に努める。
類似団体【Ⅱ-2】
松前町
江差町
ニセコ町
鷹栖町
東川町
洞爺湖町
弟子屈町
北上市
大館市
五城目町
八郎潟町
米沢市
天童市
白河市
南相馬市
結城市
常総市
鹿嶋市
神栖市
鹿沼市
館林市
藤岡市
安中市
長野原町
草津町
行田市
秩父市
本庄市
羽生市
横瀬町
皆野町
長瀞町
君津市
神崎町
睦沢町
長柄町
長南町
大多喜町
御宿町
鋸南町
大島町
八丈町
中井町
山北町
真鶴町
三条市
柏崎市
新発田市
村上市
燕市
湯沢町
加賀市
穴水町
鯖江市
越前市
坂井市
美浜町
おおい町
山中湖村
茅野市
塩尻市
千曲市
池田町
白馬村
関市
中津川市
羽島市
美濃加茂市
土岐市
可児市
島田市
袋井市
裾野市
湖西市
河津町
南伊豆町
松崎町
西伊豆町
碧南市
蒲郡市
犬山市
常滑市
江南市
大府市
知多市
知立市
豊明市
愛西市
みよし市
あま市
名張市
大台町
大紀町
近江八幡市
守山市
栗東市
甲賀市
野洲市
湖南市
福知山市
井手町
能勢町
田尻町
三木市
高砂市
丹波市
たつの市
安堵町
川西町
三宅町
高取町
明日香村
吉野町
下市町
美浜町
日高町
三朝町
津和野町
津山市
玉野市
総社市
三原市
安芸太田町
大崎上島町
下松市
山陽小野田市
和木町
阿南市
美波町
海陽町
つるぎ町
琴平町
四国中央市
鬼北町
越知町
行橋市
久山町
小竹町
添田町
糸田町
大任町
伊万里市
上峰町
大町町
江北町
小国町
嘉島町
苓北町
中津市
佐伯市
宇佐市
日向市
湧水町
瀬戸内町
龍郷町
宜野座村