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財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
近年は、町内の2大石油関係企業からの法人税収は、最低ラインを推移している。新規の設備投資が抑制されており、固定資産税(償却資産)も減少している。一方、臨時財政対策債償還費をはじめとした公債費の個別算定経費の増加により、基準財政需要額は増加している。企業業績が上向けば、財政力指数は大きく改善されると見込まれるが、現在の状況が続けば、引き続き減少傾向が続くものと考えられる。
平成26年度には、電算機器システムの更新に伴い物件費が増加したため、92.1%と前年度から悪化した。平成27年度は、地方交付税及び臨時財政対策債発行可能額の増加による歳入増により、89.0%と前年度から改善した。しかし、依然として高い数値であることには変わりはなく、今後も大規模事業の実施に伴う公債費の増加が見込まれるため、財政の硬直化が考えられる。事務事業の見直しや、予算査定時の厳しい優先順位の点検などにより、経常経費の削減を図っていきたい。
類似団体の平均値よりも若干高い数値となっている。物件費の決算額の水準が高い要因の1つとして、町独自の充実した教育施策(ICT機器の導入等)が多いことが挙げられる。また、平成27年度は、町営住宅建設事業、こども園整備事業等に向けた基本設計等の業務委託を実施しており、物件費が増加した。今後も、事務事業の見直しや業務の民間委託等により、人件費・物件費の圧縮に努めていきたい。
ラスパイレス指数については、小規模団体において経験年数階層内における職員分布が変わった場合に変動することがあるが、本町においても職員構成に変動が生じていることが指数変動の要因となっている。平成25年度に国家公務員の給与削減が終了した影響で指数が低下した。平成26年度及び平成27年度は、類似団体と同様に微増となっている。
退職者の不補充などにより、集中改革プランで掲げた職員の5%削減を早期に達成していることから、類似団体平均を下回っている。今後も、計画的に一般職又は臨時職員の採用、あるいは業務の民間委託等の検討をしていきたい。
過去5年、比率は減少している。これは、公営企業債、一部事務組合等の起こした地方債の償還完了によるものである。今後は、一部事務組合が起こした地方債に対する負担金が減額となる一方で、近年実施してきた和木小学校整備事業に伴う地方債の償還が始まることに加え、こども園整備事業などの大規模事業の実施による多額の地方債の発行が予定されているため、当比率は上昇する見込みである。
平成27年度は、地方債現在高が若干減少したことにより、前年度から3.6%下降した。今後は、公営企業会計や一部事務組合等への負担が減少していくものの、こども園整備事業等の大規模な建設事業により、多額の地方債を発行する計画となっているため、当比率は上昇する見込みである。引き続き、事業実施に際しては、各種補助金の活用などにより、地方債の発行を抑制できるように、効率的な財政運営に努めていきたい。
平成25年度以降、退職職員の増加と採用抑制により、類似団体を下回っている。今後も、計画的に一般職の採用を実施するとともに、業務の民間委託等についても検討していきたい。
過去5年間をみると、類似団体平均を大きく上回っており、平成27年度は、前年度からは減少したものの、類似団体内で最大の数値となっている。これは、蜂ヶ峯総合公園や和木駅の指定管理、コミュニティバスの運行委託、学校教育へのICT機器導入などの町特有の事業が要因である。なお、平成27年度は、こども園整備事業や町営住宅建設事業などの実施に向けた基本設計業務等の委託を実施したことも数値の高い要因の1つとなっている。
過去5年は、類似団体平均を下回っている。当町では、公共下水道事業及び国民健康保険事業への繰出金がこの数値に大きく影響している。公共下水道事業については、計画的に老朽化施設の整備を実施するなど、支出の平準化に努めていきたい。また、国民健康保険事業については、独立採算の原則を踏まえ、適正な保険料率の設定により、健全な財政運営を進めていきたい。
近年の動向をみると、類似団体平均を下回っている。今後は、一部事務組合の地方債の償還完了に伴い、負担金が減少する一方で、消防一部事務組合については、国勢調査人口等を基にした負担割合見直しにより、増加することが見込まれている。なお、各種団体への補助金については、当該団体の事業内容の報告を求めるなど、適正な交付となるよう努めていく。
過去5年間の数値は、いずれも類似団体を下回っている。ただし、今後実施するこども園整備事業などの大規模事業により、公債費の増加が見込まれている。米軍再編交付金や石油貯蔵施設立地対策等補助金等の各種補助交付金を最大限活用し、できるだけ地方債に頼らない財政運営をしていきたい。
過去5年、類似団体の平均を上回り、高い数値となっている。当町の経常収支比率を大きく引き上げているのは物件費であり、その他の経費については、ほぼ類似団体平均を推移している。今後も物件費の水準を押し上げている当町独自の施策については、継続していく予定であるが、その他の事務的経費などについては、削減に努めていきたい。
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