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平成27年度基準財政需要額は2,169,586千円と、平成15年度の1,834,083千円から毎年のように増大を続けている。一方、基準財政収入額は平成19年度の1,000,506千円をピークに減少傾向にあったが平成24年度の845,470千円を底にわずかに反発し、平成27年度は912,199千円となった。横ばい状態であった財政力指数は平成22年度から減少に転じているが平成25年度から同指数となっている。
人件費の経常一般支出額が4年ぶりに5億円の大台に戻ってしまった平成23年度510,718千円から、平成26年度511,622千円まで5億円台が続いていたが、平成27年度は473,637千円と37,985千円減少となった。物件費の経常一般支出は平成26年度と比較し、57,361千円増の436,794千円となった。維持修繕費については、道路維持や除排雪経費に係る決算額が7,730千円増加したことが主な要因となり、平成27年度の維持補修費の経常一般支出は57,981千円と平成26年度と比較し,582千円の増となった。公債費は平成26年度経常一般支出額の331,759千円から増加し336,254千円となった。
平成26.3.31現在人口8,542人、平成27.3.31現在人口8,467人と前年度から0.9%減少しており、人口減が加速している。人件費は平成25年度602,862千円、平成26年度620,310千円と増加傾向にあったが、平成26年度末退職者数の影響で平成27年度は577,156千円と減少した。物件費は、ふるさと納税にかかる支出が要因で800,915千円となり、平成26年度の680,225千円と比較し、120,690千円の大幅増となった。以上のように、物件費の決算額の増加の影響もあり、指数は前年度と比較し増加となった。
平成26年度末退職者10名、平成27年度新規職員採用8名で職員数が平成26年度と比較し2名減少したが、職員全体の昇給も影響し、指数はほぼ横ばいとなった。
平成27年度退職者が4名、平成28年度就職者が7名、職員数は3名増の87名となっている。なお、先に「人件費・物件費等の状況」で示した通り、弥彦村の人口は年度末比較で0.9%減少していることも影響し、人口千人当たり職員数8.90人と増加した。
平成27年度の実質公債費比率は、過去三か年平均で13.7%と、前年度より0.8%減少している。今後も一般会計の元利償還金の増加に伴って、一時的には実質公債費比率が増加するタイミングがあるかも知れないが、その値が18.0%を超えることはないと見込まれる。
平成27年度一般会計債残高は3,107,387千円と昨年度の3,166,857千円から減少した。下水道事業において、平成27年度元金償還金が増加したことで、元金残高が246,968千円減少し、残高が3,472,990千円となったことで、将来負担比率が減少となった。
平成26年度末退職者10名、成27年度新規職員採用8名で職員数は平成26年度と比較し2名減少したことで、近年で最も低い18%台となった。今後も、既職員の昇給や、計画的に新規職員を採用することで、指数は20%前後となることが予想できる。
人員削減を補うため、各種業務の委託や電算機器の保守・リース契約など、業務の効率化を進めた結果、毎年物件費は増加している。人件費と均衡を保ちながら、経費削減に努め、適正な水準を維持していきたい。
その他の数値に影響するものとして、特別会計への繰出金と除排雪経費があるが、平成26年度と比較し、どちらも増加となったが、比率としては、横ばいの結果となった。今後も主にこの2点の影響で、経常収支比率の増減がある見込みである。
平成27年度では下水道事業会計繰出金が310,000千円と次第に減少傾向にあるが、毎年補助費等が膨らむ大きな要因となっている。下水道事業会計繰出金については、今後10年以内に200,000千円台前半となる見通しで、補助費等の減少も予想される。一部事務組合に対する負担金については、平成27年度212,226千円と2,437千円増加し、毎年度のことであるが、財政を圧迫する要因となっている。
公債費にかかる経常一般支出は平成21年度から3億円前後を維持しており、平成27年度も同程度である。平成25年度より都市再生整備計画に着手しており、多額の事業債を発行しているため、公債費は短期的に増加が見込まれる。
全国平均は下回っているが、新潟県平均を上回ってしまった。平成27年度では、人件費の減少がみられたが、それを吸収するように物件費の増加があったため、60%台には届かなかった。人件費・物件費以外については、各経常収支比率は今後も過年度とほぼ同様の水準となるであろうことが見込まれるため、この2つの指標について適正な水準を維持していきたい。
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