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2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2017年度)
財政力
財政力指数の分析欄
人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成29年10月1日時点35.06%)であり、農業と観光を重点とする産業振興施策を進めているが財政基盤が弱い状況となっているため類似団体を下回っている。地域資源の活用と産業における技術、ネットワーク等様々な蓄積の活用と連携により、交流人口を消費人口へと転換する仕組みづくりなど第2次総合計画の重点課題である「地域資源を活かして産業を育てるまち」づくりを引き続き推進することで財政基盤の強化を図る。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常一般財源の3分の2近くを占める普通交付税が段階的縮減により、昨年度より6億7千万円減少した。経常経費については、昨年度から5人の職員削減により人件費6千7百万円の減小、公債費については中期財政計画に基づく償還により2億7千5百万円減少したが、経常収支比率は2.3ポイント増加した。普通交付税の段階的縮減により、今後はさらに経常一般財源が減少することが想定されており、引き続き定員管理の適正化や公の施設の見直しなど行財政改革の取組により、財政の健全化を図る。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
類似団体平均より人件費・物件費等が上回っている要因は、職員数と類似施設の経費など合併による要因と広大な面積による行政運営が主な要因である。今後も引き続き、定員管理適正化計画に基づく職員数の抑制や、経常的な事務経費の削減、施設管理経費などの削減を進める必要がある。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
類似団体を4.4ポイント下回っており、県内市平均を4.4ポイント下回っている状況であり、21市中19番目となっている。人事評価制度を平成18年度から導入し、試行期間を経て平成21年度から本格施行している。これにより、給与水準の適正化に努めている。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
類似団体内平均値との差は、依然として大きくなっている。広大な面積による行政運営など地理的要因もあり大幅な削減は困難であるが、今後も定員管理の適正化を図り、組織の見直しを進め指標改善に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
平成25年度決算から実質公債費比率は起債許可団体となる18%を下回り、その後も比率は低下してきているが、類似団体や岐阜県平均よりも高い水準であるため、中期財政計画に基づいた地方債発行額などによる財政運営により適正な指標維持に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
職員数の減少による退職手当負担見込額や繰上償還に伴う地方債現在高の減少などにより平成25年度から平成28年度まで類似団体を下回っていたが、平成28年度繰越分の地方債発行により、平成29年度に類似団体を12.0ポイント上回った。今後も引き続き、繰上償還による地方債現在高の削減や基準財政需要額に有利に算入される地方債を選択しながら健全な財政運営に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2017年度)
人件費
人件費の分析欄
当該比率は昨年度より0.4ポイント増加しているものの20%前後を推移しており類似団体平均を1.1ポイント下回っている。地理的な要因等により大幅な削減は困難な状況であるが、平成17年度から進めている定員管理適正化計画に沿った職員数管理により適正な指標維持に努める。
物件費
物件費の分析欄
当該比率は13%前後で推移してきており類似団体を0.8ポイント下回っている。合併による類似施設経費の影響で高い水準であるが、今後も引き続き公共施設の見直しを実施していくとともに、経常事務経費の削減を継続的に進めることで経費削減を図る。
扶助費
扶助費の分析欄
単独事業の見直しや事業精査を扶助費についても行っているため、類似団体内平均値を2.7ポイント下回っている。今後も引続き、必要最小限の経費を原則とした事業点検評価を行っていくことで、財政を圧迫することのないよう努める。
その他
その他の分析欄
特別会計への繰出金が公債費財源繰出の増等により増加したため、当該比率も前年度より0.5ポイント増加している。繰出金の経常収支率は14.6%となっており経常収支比率の中でも割合が高いことから、施設経費や事務事業の効率化など収支の改善により繰出金の削減に努める。
補助費等
補助費等の分析欄
市単独事業の補助事業の見直しや廃止により、当該比率は5%前後で推移しており類似団体平均を大きく下回っている。今後も、各事業における負担金及び補助金の必要性を検証しながら経費削減に努める。
公債費
公債費の分析欄
平成25年度までは「公債費負担適正化計画」により計画的な削減を図ってきた。平成26年度以降は中期財政計画により公債費の適正化を進めており指標は減少傾向であるが、合併時の投資財源として発行した合併特例債の償還などにより類似団体平均値を大きく上回っている。今後も財政状況を見極めながら、繰上償還等により指標の改善に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
扶助費、補助費等が類似団体内平均値を大きく下回っているため、公債費以外の合計でも類似団体内平均値を大きく下回っている状況である。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)
目的別歳出の分析欄
広大な面積に多くの集落が点在しており、機能性の高い地域構造が求められているため、道路ネットワークの整備や農林業の振興を支える農林基盤整備、林道などの基盤整備を地域整備構想の中で計画的に進めている。このため、1人当たりの農林水産業費が56,829円、土木費が95,703円と類似団体を大きく上回ることとなっている。また、インフラ整備にかかる財源として地方債を発行しているため、1人当たりの公債費が105,489円と類似団体を大きく上回る結果となった。衛生費については、施設の大規模修繕にかかる経費の計上により1人当たりの額が昨年度比18,216円の増加となっている。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)
性質別歳出の分析欄
広大な面積に多くの集落が点在しており、機能性の高い地域構造が求められているため、道路ネットワークの整備や農林業の振興を支える農林基盤整備、林道などの基盤整備を地域整備構想の中で計画的に進めている。このため、1人当たりの普通建設事業が186,572円となっており、類似団体を大きく上回っている。人件費についても、地理的要因を考慮した職員配置により、1人当たりのコストは95,023円と類似団体を上回っている。公債費は、合併時の投資財源として発行した合併特例債の償還などにより、1人当たりのコストは105,489円と類似団体を上回っている。今後は普通交付税の段階的縮減や人口減少による交付額の減少に対応するため、職員定数の適正化や郡上市公共施設等総合管理計画によるインフラ基盤を含めた公共施設等の適正な管理、中期財政試算による公債費の適正化など、身の丈にあった効率的かつ効果的な行財政運営に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2017年度)
分析欄合併算定替による普通交付税の段階的縮減により財源が不足することを防ぐことを目的として積み立てているため、標準財政規模比は20%前後で推移をしている。実質収支額については、毎年8億円程度となるよう調整しており一般的に望ましいとされる3.0~5.0%に近い水準で推移しているが、標準財政規模の増減により比率は若干の増減がある。実質単年度収支の比率は、基本的には黒字で推移をしていたが、平成29年度の積立金取崩し額の増加により、赤字に転じた。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2017年度)
分析欄一般会計だけでなく、特別会計や企業会計においても赤字となっている事業はない。病院事業については、予算規模が他の特別会計と比べて大きい面もあるが、地域医療を守り育てる郡上市ビジョンなどに基づき経営の効率化を進めていることもあり黒字額の標準財政規模比は他の会計と比較して大きくなっている。国民健康保険については療養給付費の給付見込が立てづらく、繰越金が多くなっており、公営企業会計を除く特別会計の中では標準財政規模比は2.77%と高くなっている。
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実質公債費比率(分子)の構造(2017年度)
分析欄計画的な地方債の発行や繰上償還により元利償還金は昨年度より2億8千3百万円減少している。一方、算入公債費については、新規発行する場合には基準財政需要額の算入率の高い地方債を優先していることなどにより元利償還金と公営企業債の元利償還金に対する繰入金の算入公債費等における比率は73.4%と高くなっている。このため、実質公債費比率の分子は減少傾向となっている。今後も中期財政試算による地方債の発行などにより実質公債費比率の抑制を図る。
分析欄:減債基金
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将来負担比率(分子)の構造(2017年度)
分析欄将来負担額については、地方債の新規発行、退職手当負担見込額の増加などにより、昨年度より6億3千5百万円増加している。充当可能財源等については、基準財政需要額算入見込額が減少していること、財政調整基金や公共施設整備基金等の取り崩しにより減少していることなどから、昨年度より21億6千9百万円減少している。そのため、将来負担比率の分子は、昨年度より28億2百万円増加している。今後も計画的な地方債発行や繰上償還などにより、将来負担額の抑制に努める。
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基金残高に係る経年分析(2017年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)・財政調整基金へ、平成29年度に618百万円、平成28年度に8百万円を積み立てた一方、財源不足を補てんするため、平成29年度に財政調整基金1,667百万円、公共施設整備基金550百万円を取り崩したこと、平成28年度に繰上償還のため、減債基金600百万円を取り崩したこと等により、基金全体としては1,543百万円の減となった。(今後の方針)・決算状況を踏まえ、可能な範囲で積立てを行う。・普通交付税の合併算定替えによる特例措置の適用期間終了に伴う財源不足を補うため、財政調整基金等の取り崩しを計画的に行う。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)・地方交付税額の減・人口減少による税収減(今後の方針)・決算状況を踏まえ、可能な範囲での積立てを行う。・普通交付税の合併算定替えによる特例措置の適用期間終了に伴う財源不足を補うため、取り崩しを計画的に行う。
減債基金
減債基金
(増減理由)・平成28年度に、償還のため600百万円をを取り崩したことによる減少(今後の方針)・決算状況を踏まえ、可能な範囲での積立てを行う。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・公共施設整備基金:公共施設の整備に要する経費の財源に充てる。・地域振興基金:市の一体的な振興整備を促進するための事業に充てる。・ふるさと基金:地域の特性をいかした個性的で魅力あるまちづくりを推進するための事業に充てる。・鉄道経営対策事業基金:地方公共交通の維持確保を図る。・ケーブルテレビ事業整備基金:ケーブルテレビ事業の設備整備に必要な財源に充てる。(増減理由)・平成29年度に、公共施設整備基金550百万円を取り崩したこと等により、その他特定目的基金全体で495百万円の減(今後の方針)・決算状況を踏まえ、可能な範囲での積立てを行う。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2017年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は類似団体より低い水準となっている。これは、地方債を活用した道路等インフラ資産及び比較的大きな公共施設の整備を推進してきたことによるものである。今後も公共施設等総合管理計画に沿った施設の集約化・複合化に努める。
(参考)債務償還比率
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
計画的な地方債の発行により、将来負担比率は類似団体と比較して低い水準となっている。有形固定資産減価償却率も類似団体より低い水準となっているのは、道路等インフラ資産において、地方債を活用した改良、長寿命化を推進していることや、合併以降の大規模施設の新規建設によるものである。今後も計画的な地方債発行により、将来負担額の抑制に努めるとともに、公共施設等総合管理計画に沿った施設の更新、集約化を推進することで、各比率の抑制を図る。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率は平成28年度まで類似団体と比較して低くなっていたが、平成29年度においては高くなっている。これは、平成28年度から平成29年度における普通建設事業費の増加に伴う合併特例債等地方債の活用により、新規地方債発行額が増加したためである。実質公債費比率は、計画的な地方債の発行により低下してきているものの、類似団体と比較して高くなっている。今後も中期財政試算による地方債の発行や、標準財政規模、基金残高に注視しながら、将来負担比率及び実質公債費比率の抑制に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2017年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設は、学校施設であり、特に低くなっている施設は、道路、橋梁・トンネル、公民館である。学校施設については、小中学校の半数以上が築年数30年以上を経過しており、有形固定資産減価償却率が高くなっている。地域コミュニティの核となる施設であることや、耐震性が十分であることから、長寿命化を図るとともに、児童生徒数の推移を予測しながら、将来的には統廃合を検討する必要がある。道路、橋梁・トンネルについては、広大な面積に多くの集落が点在しており、機能性の高い地域構造が求められているため、一人当たり延長及び有形固定資産額が類似団体と比べて高くなっているが、地方債を活用した改良、長寿命化を推進しており、有形固定資産減価償却率が低くなっている。公民館については、小学校区単位での設置等独自の公民館制度の推進により、一人当たりの面積が類似団体を大きく上回っているが、比較的大きい施設の減価償却率が低くなっているため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。
施設類型別ストック情報分析表②(2017年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、福祉施設であり、特に低くなっている施設は、消防施設である。福祉施設については、昭和55年に建設した郡上偕楽園の老朽化が進んでおり、有形固定資産減価償却率が高くなっているため、施設の移転等を含めた検討を開始している。消防施設については、防災対策の推進による防火水槽の新設・更新がされてきており、有形固定資産減価償却率も低くなっている。単独で存在する消防詰所及び消防ポンプ庫が多くあり、公共施設等総合管理計画に沿った集約化による適正配置を行う必要がある。
財務書類に関する情報①(2017年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度末から1,526百万円の減少(▲0.9%)となっており、うち約91.0%は有形固定資産が占めている。これらの資産は将来の維持管理・更新等の支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。負債総額は前年度末から737百万円の増加(+2.2%)となっており、うち約85.4%は地方債が占めている。地方債残高は年々減少しており、今後も新規発行額の抑制に努める。水道事業会計、病院事業会計等を加えた全体では、資産総額は前年度末から1,295百万円の減少(▲0.7%)し、負債総額は前年度末から418百万円の増加(+1.0%)した。資産総額は、水道のインフラ資産や病院の事業資産を計上していること等により、一般会計等に比べて13,262百万円多くなるが、負債総額も各事業会計の地方債残高等により、7,708百万円多くなっている。一部事務組合・広域連合及び第三セクター等を加えた連結では、資産総額は前年度末から1,543百万円の減少(▲0.8%)し、負債総額は前年度末から108百万円の増加(+0.2%)となった。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用は25,986百万円となっており、そのうち、人件費や物件費等の業務費用は、16,597百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は9,388百万円であり、業務費用の方が移転費用よりも多い。最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(11,903百万円)であり、経常費用の45.8%を占めている。公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を図り、経費の縮減に努める。全体では、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が4,472百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が7,660百万円多くなり、純行政コストは8,459百万円多くなっている。連結では、全体に比べて、一部事務組合等の社会保障給付を計上し、移転費用が4,796百万円多くなり、純行政コストは4,975百万円多くなっている。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源(23,204百万円)が純行政コスト(25,475百万円)を下回っており、本年度差額は▲2,270百万円となり、純資産残高は2,264百万円の減少となった。人口減少等により税収は下がる見込みであり、純行政コストの抑制に努める。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計と比べて税収等が4,559百万円多くなっており、本年度差額は▲1,720百万円となり、純資産残高は1,714百万円の減少となった。連結では、後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれること等により、一般会計と比べて財源が14,050百万円多くなっており、本年度差額は▲1,653百万円となり、純資産残高は1,650百万円の減少となった。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は3,115百万円であったが、投資活動収支については、投資活動収入3,083百万円に対して、更新整備が必要となった公共施設等の整備等、投資活動支出が6,818百万円となったことから、▲3,735百万円となった。財務活動収支については、平成28年度繰越分事業に係る地方債発行額の増加により、地方債発行収入が前年度から2,182百万円増加したため、304百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から316百万円減少し、1,055百万円となった。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より627百万円多い3,742百万円となっている。投資活動収支では、一般会計等と同程度の▲3,727百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、▲201百万円となり、本年度末資金残高は前年度から186百万円減少し、3,553百万円となった。
財務書類に関する情報②(2017年度)
1.資産の状況
住民一人当たりの資産額は、類似団体平均を大きく上回っている。要因として、過疎化の進行による人口減少と、広大な市内面積にあるインフラ整備等のため、合併特例債を活用した資産形成によるものが考えられる。歳入額対資産比率は、類似団体平均を上回っているが、平均的な値と言われる3.0~7.0年の範囲内である。有形固定資産減価償却率は、類似団体平均を下回っている。合併特例債を活用した資産形成により、インフラ資産が順次更新されているが、建物の老朽化が進んでおり、今後の償却率の上昇が懸念される。人口減少は続く傾向にあり、公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の集約化・複合化を進めることにより施設保有量の適正化に取り組む。
2.資産と負債の比率
純資産比率は、類似団体平均を上回っている。要因として、合併特例債活用による公共資産等整備の固定資産形成分が高い割合を占めているためと考えられる。将来世代負担比率は、類似団体平均を下回っている。地方債残高は年々減少しており、今後も新規に発行する地方債の抑制を行い、将来世代の負担の減少に努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たりの行政コストは、類似団体平均を上回っているが、純行政コストのうち物件費等及び移転費用が多額となっており、類似団体と比べて高くなる要因となっていると考えられる。物件費等は、広域的な面積にある施設等にかかる費用が大きくなっている。移転費用は、公営企業等への支出である繰出金や他団体への補助金等が大きな割合を占めている。平成28年度から平成29年度にかけて行政コストの上昇となり、今後も人口減少が見込まれることから、経常費用の抑制に努め行政活動の効率化を推進していく必要がある。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は、類似団体平均を上回っており、平成28年度から平成29年度にかけても負債額が増加した。要因として、平成28年度繰越分で実施した建設事業等に対する地方債発行が考えられる。人口減少が続く傾向にあり、一人当たり負債額の上昇に注視するとともに、今後の計画的な地方債の発行により、負債額の減小に努める。基礎的財政収支は、業務活動収支の黒字分が投資活動収支の赤字分を下回り、△1,882百万円となっている。類似団体平均を大きく下回っている。公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の集約化・複合化を進めることにより、公共施設等整備費支出を抑制し、基礎的財政収支の黒字化を図る必要がある。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、類似団体平均と同程度であり、標準地2~8%の範囲内であり、平均的な水準であるといえる。
類似団体【Ⅰ-2】
木古内町
奥尻町
寿都町
黒松内町
泊村
神恵内村
上砂川町
上川町
占冠村
音威子府村
大船渡市
久慈市
釜石市
白石市
角田市
藤里町
長井市
本宮市
檜枝岐村
北塩原村
広野町
川内村
葛尾村
下妻市
高萩市
北茨城市
潮来市
桜川市
つくばみらい市
矢板市
さくら市
富岡市
檜原村
利島村
新島村
神津島村
三宅村
御蔵島村
小笠原村
南足柄市
清川村
小千谷市
加茂市
見附市
糸魚川市
妙高市
魚津市
氷見市
滑川市
黒部市
砺波市
小矢部市
舟橋村
羽咋市
かほく市
能美市
大野市
勝山市
あわら市
富士吉田市
都留市
大月市
中央市
早川町
小菅村
丹波山村
平谷村
上松町
王滝村
小谷村
野沢温泉村
美濃市
瑞浪市
山県市
飛騨市
郡上市
白川村
高浜市
岩倉市
弥富市
東栄町
豊根村
いなべ市
野洲市
米原市
笠置町
相生市
赤穂市
西脇市
小野市
加西市
養父市
朝来市
宍粟市
加東市
御所市
葛城市
黒滝村
天川村
野迫川村
十津川村
下北山村
上北山村
高野町
すさみ町
太地町
古座川町
北山村
日吉津村
川本町
美郷町
海士町
西ノ島町
井原市
備前市
浅口市
竹原市
府中市
大竹市
上関町
牟岐町
松野町
大川市
豊前市
赤村
多久市
武雄市
臼杵市
津久見市
三島村
大和村
国頭村
渡嘉敷村
座間味村
粟国村