経営の健全性・効率性について
当町の上水道は、水源が乏しく、散在した集落毎に整備した簡易水道を経営統合したものであるため、人口規模に対して施設数が多く、施設管理費、減価償却費、企業債利息が同規模団体と比べて高くなっており、給水原価が高くなる要因となっています。平成28年度に策定した「軽米町水道事業経営戦略」で借入額の上限を定めたことにより、企業債残高は年々縮小しているものの、依然として多く、企業債残高対給水収益比率は同規模団体と比べても非常に高い数値となっております。収入面では、経常収支比率は100%以上となっていますが、料金回収率は66.27%と同規模団体と比べて低水準となっており、給水収益以外の収入(一般会計補助金)で賄われている状況となっています。また、施設利用率は同規模団体と比べ高くなっているものの、有収率は65.09%と低水準が続いており、収入に結びついていないことがわかります。今後、漏水調査等の強化により有収率向上を図る必要があります。
老朽化の状況について
管路更新率は、老朽管更新事業を実施しているため、同規模団体に比べて高くなっています。そのため、管路経年化率においても同規模団体に比べて低くなっています。しかし、有形固定資産減価償却率は52.88%と同規模団体及び全国平均値よりも高くなっていることから、管路以外の施設や機器についても計画的に更新していく必要があります。
全体総括
水道普及率の向上を図り、給水収益の確保に努めるとともに、老朽化施設の計画的な更新と、漏水の早期発見及び修繕を行い、有収率の向上と費用削減に努めます。特にも、低水準が続いている有収率改善のために、令和3年度から漏水調査方法を見直し、監視型漏水調査を導入したところであり、今後とも有収率向上に努めます。平成28年度に策定した「軽米町水道事業経営戦略」に基づき、水道事業経営の効率化、財源の確保など経営基盤の強化を図り、持続可能な事業運営を推進してまいります。