事業・施設概要
| 都道府県 | 岩手県 | 経営主体 | 葛巻町 |
|---|---|---|---|
| 事業区分 | 末端給水事業 | 会計適用区分 | 法適用 |
| 類似団体区分 | A9 | 行政区域内人口 | 5,217人 |
| 現在給水人口 | 4,925人 | 給水区域面積 | 3,437ha |
注:人口・面積は当該年度値。
経営の健全性・効率性について
当町の水道事業は集落が広く点在しており、給水区域の範囲も広い。また、人口規模に対する施設数が多く管路延長も長距離であることから施設維持管理費、減価償却費の支出割合が高くなっており、経常収支の圧迫及び累積欠損金比率を悪化させる要因となっている。平成25年度から令和元年度に実施した「江刈地区水道整備事業」の企業債の償還に伴い、流動比率が毎年減少傾向となっている。前年度より有収水量が多かったことや料金改定により給水収益が増加したものの、馬渕川地区水道施設整備事業の財源となる企業債の借入により、企業債残高対給水収益比率は平均値より高い数値となっており、料金回収率は100%を下回っている。給水原価は、給水人口の減少に伴い減少傾向にあるのに対して、類似団体より経常費用の割合が高く、人件費、燃料費及び動力費の高騰が主な要因となっていることから全国平均より高い数値となっている。施設利用率は59.01%と全国平均並みであるが、慢性的な漏水により一日平均配水量が多くなり施設料率が上がったものであり、有収率は前年度より1.75ポイント増加したものの低水準となっている。今後、令和2年度に策定した「葛巻町水道ビジョン」を基に経営の健全化を図りながら計画的な管路の更新、適正な料金設定に向けて進めていきたい。
老朽化の状況について
当町の水道事業は旧簡易水道が7施設、旧飲料水供給施設が5施設の計12施設で構成されている。平成25年度から令和元年度に整備を行った江刈地区を除いた施設の老朽化が進行しており、管路経年化率は全国平均より6.74ポイント高い状況となっている。令和6年度より馬渕川地区配水管布設工事に着手し、管路更新を行っていることから、管路経年化率は改善傾向にあり、管路更新率は全国平均を1.51ポイント上回っている。しかしながら、漏水箇所不特定の慢性的な漏水が多くみられており、計画的な施設や管路の更新及び管路耐震化工事に向けた財源の確保が今後の課題となっている。
全体総括
当町の水道普及率は94%を超えており、住民生活を支える重要なライフラインである。安全で安定した水の供給を継続していく体制づくりとして、技術職員を中心とする人材の確保や知識・技術の継承を継続的に取り組んでいくことが必要である。令和6年度においては、水道料金改定を行い、経営改善に努めた。また、令和12年度までの工事期間を予定している馬渕川(北部)地区水道布設工事を着手した。今後、人口減少に伴う給水収益の減少、企業債償還のピーク、老朽化施設、管路、機械設備の更新といった課題を「葛巻町水道ビジョン」を基に水道事業経営の健全化、計画的な施設整備を図りながら、持続可能な事業経営を推進していきたい。
経営状況
収支構造
総額1.5億円
総額2.0億円