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経常収支比率累積欠損金比率流動比率企業債残高対給水収益比率料金回収率給水原価施設利用率有収率 |
経営の健全性・効率性について当町の水道事業は集落が広く点在しており、給水区域の範囲も広い。また、人口規模に対する施設数が多く管路延長も長距離であることから施設維持管理費、減価償却費の支出割合が高くなっており、経常収支の圧迫及び累積欠損金比率を悪化させる要因となっている。平成25年度から令和元年度に実施した「江刈地区水道整備事業」の企業債の償還に伴い、流動比率が毎年減少傾向となっている。給水人口の減少に伴い、給水収益も減少していることから、企業債残高対給水収益比率は平均値より高い数値となっており、料金回収率は100%を下回っている。給水原価は、給水人口の減少に伴い年間総有収水量が減少しているのに対して、類似団体より経常費用の割合が高く、人件費、燃料費及び動力費の高騰が主な要因となっていることから全国平均より高い数値となっている。施設利用率は60.19%と全国平均並みであるが、慢性的な漏水により一日平均配水量が多くなり施設利用率が上がったものであり、有収率は前年度より6.75ポイント低い数値となっている。今後、令和2年度に策定した「葛巻町水道ビジョン」を基に経営の健全化を図りながら計画的な管路の更新、適正な料金設定に向けて進めていきたい。 |
有形固定資産減価償却率管路経年化率管路更新率 |
老朽化の状況について当町の水道事業は旧簡易水道が7施設、旧飲料水供給施設が5施設の計12施設で構成されている。平成25年度から令和元年度に整備を行った江刈地区を除いた施設の老朽化が進行しており、管路経年化率は全国平均より10.34ポイント高く、管路更新が進んでいない状況である。また漏水箇所不特定の慢性的な漏水が多くみられており、計画的な施設や管路の更新及び管路耐震化工事に向けた財源の確保が今後の課題となっている。 |
全体総括令和5年度においては、令和6年度から令和12年度までの工事予定期間としている馬渕川(北部)地区水道施設整備事業に係る令和6年度工事分の詳細設計業務及び水源水質保全対策検討業務により水道施設の維持管理の向上、施設の統廃合を行った。今後、人口減少に伴う給水収益の減少、企業債償還のピーク、老朽化施設、管路、機械設備の更新といった課題を「葛巻町水道ビジョン」を基に水道事業経営の健全化、計画的な施設整備を図りながら、持続可能な事業経営を推進していきたい。 |
出典:
経営比較分析表
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