事業・施設概要
| 都道府県 | 北海道 | 経営主体 | 松前町 |
|---|---|---|---|
| 事業区分 | 末端給水事業 | 会計適用区分 | 法適用 |
| 類似団体区分 | A8 | 行政区域内人口 | 5,730人 |
| 現在給水人口 | 5,720人 | 給水区域面積 | 1,200ha |
注:人口・面積は当該年度値。
経営の健全性・効率性について
①継続的に100%を上回る黒字経営が続いているが、黒字を維持している要因は、給水収益以外の収益、一般会計からの補助金で給水に係る費用を補っているためである。②累積欠損金比率は0%で、累積欠損金は発生していない。③流動比率は高く、短期的な債務に対する支払能力も十分にある。④類似団体平均値を下回るものの、当町では上昇傾向にあり、老朽施設更新に伴う借入増により今後も上昇する可能性がある。償還負担の増加は将来の経常収支を圧迫し得るため、更新投資の平準化と財源確保が課題である。⑤100%を安定して維持しており、類似団体を上回っている。⑥有収水量1㎥あたりの費用が類似団体平均値を上回っており、物価高等による費用の増加から今後も給水原価は上昇すると思われる。⑦人口減少から利用率は低下し固定費負担が増しやすい構造である。さらに漏水も多く施設を効率的に利用しているとは言えない状況にある。⑧管路の漏水により施設の稼働が収益につながっていない。引き込み部分などから小さな漏水が各所に点在しており大きな改善が見込めない状況である。以上、指標を見ても厳しい経営状況であり、料金の見直し等、経営改善が必要となっている。
老朽化の状況について
①施設全体の老朽化は50%を超えていて、現状では横ばいとなっている。②法定耐用年数を超えた管路の割合は増加しており、現状の推移では中期的に50%に近づく可能性がある一方、更新計画の進捗・事業量により変動する。③管路更新率は現状で1%程度で推移している。この水準での更新では管路経年化率の上昇を抑制できない。漏水量による無収水の影響も大きく、有収率は大幅に低下している。老朽管路の更新率を増加できなければ、有収率の改善は限定的となる。また、浄水場の電気設備も更新しなければならず、管路の更新を延期せざるを得ない状況でもある。法定耐用年数を超えた基幹管路も多く、早急な更新が必要となるが地理的要因や経営状況により、どのように更新を進めるかが課題となっている。
全体総括
経常収支が黒字で推移しているが、人口減少による給水収益の減少は避けられない。長期的な視点に立った経営戦略に基づき、計画的な施設の更新、効率的な施設の維持管理及び事務処理を進めているが、施設の維持管理、老朽施設の更新等には多額の費用がかかり、経費削減だけでは収支の改善が困難な状況となっている。また、一般会計からの補助金、企業債の借入がなければ管路を更新することが難しく、将来的な費用の増加の要因ともなっている。令和5年9月に料金改定を行ったが、ここ数年の物価高、人件費の上昇などをカバーできていない状態にある。5年毎の料金見直しとしたため令和10年には改定が必ず必要となるが、前回以上の改定は避けられないものとなっている。
経営状況
収支構造
総額1.7億円
総額1.5億円