経営の健全性・効率性について
・令和元年10月に平均改定率23%の料金改定を行った。令和2年度決算から収益に反映されたため、今年度の経常収支比率及び料金回収率、累積欠損金比率は大幅に改善された。・企業債残高対給水収益比率は、料金改定の効果及び令和2年度以降は大規模事業の執行を見込んでいないため改善される見込みである。・施設利用率は、簡易水道の統合に併せて一日配水能力の見直しを行い減少したため施設利用率が大幅に上昇している。・有収率は、前年度と比較して改善されたが、類似団体と比較し低位にあるため、今後も漏水調査及びアセットマネジメント計画等に基づき、計画的に老朽管の更新を行う。
老朽化の状況について
・有形固定資産減価償却率は、類似団体と比較し低位にあるものの、集中的に整備した管路が今後一斉に耐用年数を経過するため、将来的には上昇していくものと見込まれる。・更新需要の平準化を図るため、アセットマネジメント計画等に基づき、計画的に施設の更新を行う。・老朽管路の更新時期に併せ、耐震管への入替を行うことにより、施設の耐震化を図ることとしている。
全体総括
・料金改定により、一時的に経営の大幅な改善が見込まれるものの、人口減少により給水収益の減少及び多額の更新需要が見込まれることから、経営の厳しさは今後も増していくと見込まれる。・事業を安定的に継続していくため、施設の更新需要に合わせ、今後も定期的に料金体系の見直しを行い、財源確保に努めることとしている。・各計画等に基づき施設の統廃合を行い、経営の効率化に努めることとしている。