事業・施設概要
| 都道府県 | 三重県 | 経営主体 | 志摩市 |
|---|---|---|---|
| 事業区分 | 末端給水事業 | 会計適用区分 | 法適用 |
| 類似団体区分 | A5 | 行政区域内人口 | 43,743人 |
| 現在給水人口 | 43,127人 | 給水区域面積 | 11,160ha |
注:人口・面積は当該年度値。
経営の健全性・効率性について
単年度収支が黒字であることを示す経常収支比率が類似団体平均値よりも高い状態であり、累積欠損金も発生していません。また、一年以内に支払うべき債務に対する支払い能力を表す流動比率も全国平均値及び類似団体平均値を上回り、現在のところ健全経営であると考えます。施設の稼働が収益につながっているかを判断する有収率は、類似団体より4.80ポイント高い状況となりましたが、給水された水量に対し収益に結びついていない水量(漏水等)を改善し、更なる費用削減を図るため、計画的に漏水調査を行い有収率の向上に努めていきます。また、施設利用率が類似団体平均値に比べ10ポイント以上低い状態が続き、給水原価も41.48円高くなっています。これは、当市が季節によって水需要に大きな変動がある観光地であり、8月のお盆期間もしくは、年末年始時期の帰省客や観光客の増加で水道使用量がピーク時に供給不足に陥らないように設備投資を実施してきたため、それ以外の期間は設備過剰となって施設利用率が低下、給水原価も高くなっています。常時、安定給水できる設備規模が必要であるため、安易に効率性を上げる為の設備縮小はできませんが、人口減少及び高齢化等に伴い年間水道使用量が減少していることから、可能な範囲内で施設の統廃合や縮小を検討していく必要があります。
老朽化の状況について
法定耐用年数を超えた管路延長の割合を表す管路経年化率は、類似団体及び全国平均値より高い状態にあります。また、当年度に更新した管路延長の割合を表す管路更新率が類似団体平均値及び全国平均値より大幅に低いことから、改良が十分に行われているとはいえず、経年化が進んでいる状況から、より計画的に管路更新事業を進めていく必要があります。高齢化や人口減少に伴い給水収益が減少していくことが予想される中で、企業債残高対給水収益比率が類似団体平均値よりも低いため、管路の更新投資を増やすため、起債や国庫補助金等を活用し、財源を確保したうえで老朽化施設の改良を実施していきます。
全体総括
経常収支比率、流動比率とも100%を超えていることから、比較的良好な経営状況といえますが、少子高齢化、人口減少による給水収益の減少や、施設の老朽化等による有収率の低下、施設更新費用の増加など、将来の経営環境は厳しくなっていくことが予想されます。今後も引き続き、「志摩市水道事業経営戦略」「水道事業基本計画」に基づき、基幹施設の耐震化、経年管の布設替、経年施設の更新など将来にむけての投資を計画的に実行し、不要な投資の抑制・適正化を図りつつ国庫補助金や起債等を含めた財源確保についても積極的に検討していきます。将来にわたって安定的に事業を継続できるよう、経営の効率化、健全化を図っていきます。
経営状況
収支構造
総額16.2億円
総額14.3億円